二宮五郎商店 PREMIUM BRAND STORES

ブランドストーリー

BRAND STORY

アイテムにふさわしい“最高の革”に徹底的にこだわる。 研鑽を重ねて培った「革の二宮五郎商店」のモノづくり: 持つ人が自慢したくなる、長きにわたって愛用したくなるような最高のモノをつくる。それを可能にするには、やはり「最高の素材」がなくてはなりません。そのために私たちは、仕上がりのイメージをしっかりと考え抜き、イメージにぴったりと合う「最高の革」だけを選んでいます。規格品は使用せず、そのデザインに最適なモノを用意する。私たちはこれまで、世界中のタンナーたちによる「最高の革」だけを使ってきました。ほとんどは「フルオーダーの革」ばかりです。フルオーダーをお願いできたタンナーの中には、私たちの目指すものになっているか自ら確認をしてくれたり、私たちに最適なものを提案してくれたりするようになった企業もあります。もちろんフルオーダーをせずとも、求めているような「最高の革」を見事に仕上げる世界的なタンナーによる革もありますが、私たちが求めるモノを的確に提供してもらえていることに変わりはありません。

革モノの作り手は世界中に数多くいるにもかかわらず、なぜ私たちは「最高の革だけ」を扱える関係を築くことができたのか。それはひとえに、70年にも亘る歴史の中で、私たち自身もタンナーと同様に“革”を鋭く洞察し続けてきたからではないか、と考えています。大切なのは、アイテムにふさわしい革を吟味できる“審美眼”を培うことです。革は知れば知るほど奥深く、頂のない世界が広がっています。なめす前の皮がどんな種類なのか。なめしをどんな材料で、どんな製法で行うのか。どのように仕上げるのか。“革”が生まれるまでには、幾通りもの道があります。だからこそ革は面白い。「もっと上」を考える余地がある以上、研鑽をやめる理由はありません。そうやって良い意味で現状に満足せず、諦め悪く革の可能性に挑んできた姿勢が信頼を呼び、今の私たちを形作っているのだと思います。

最高の一生モノに仕立てる「手と技」 世界に誇れる、研鑽を重ね続ける革職人たち: 素材への強いこだわり、豊富な知識の他にもうひとつ、私たちの強みがあります。熟練の職人たちの「技」です。私たちのデザインの基本理念は機能を分析し、簡素化し、改良していくこと。ベーシックでありながらクラシックな「本物のデザイン」を追求しています。それを可能にするのは、職人の技術に他なりません。どんなに時代が移ろうと、本当に良いモノは職人の「手」から生まれます。二宮五郎商店には若手からベテランまで、幅広い年齢層の職人がおり、全工程をひとりの職人が手がけています。中でも工場長の赤羽は先代の二宮五郎の頃から在籍していて、墨田区の「伝統的手工芸技術者」（※伝統的手工芸品の製作に概ね40年以上従事し、技術の伝承等を通じて地域産業の振興に寄与した人に贈られる）として表彰もされた超ベテラン。彼のつくる製品には、誰にもマネできない「オーラ」のようなものが漂い、一味も二味も違う仕上がりを見せてくれます。まさに職人の「手」から生まれる本当に良いモノを実現する職人です。

そんな赤羽の凄さを、当社の若手職人である友重は「赤羽さんはいつまでも悔しがっている」と表現します。裁断、コバ漉き、縫製、組み立て。金具や部品の取り付け、そして仕上げ。どんなに些細なことでも、全工程の中で思う通りにいかない瞬間があれば、なにくそと悔しがる。昔も今も変わらず「少しでも良いモノをつくる」ことを信条にしている、赤羽らしい姿です。友重を含め、二宮五郎商店の職人たちは、そんな背中を間近で見ながら日々研鑽を重ねています。私たちが今のように、世界的なブランドに革モノの制作を任されるようにまでなれたのは、常に上を目指す職人集団としての気概があってこそなのです。「最高の革」を吟味できる審美眼、そしてその素材を「最高のモノ」に仕上げることのできる技術。私たちはまだまだ進化し続けます。

「“完成”は使う人の手の中で育った時」 時計ベルトからはじまった私たちが貫く美学: 1946年、革問屋で働いていた二宮五郎が会社を立ち上げたことで、二宮五郎商店の歩みははじまります。スポンサーとなったシチズン社の時計の革ベルトの製作を請け負う傍らで、「サンダー」という月刊誌を発刊し、自らの製品について情報発信も行う珍しい企業でした。その後、時計ベルト製作は他社に譲渡。銀座・和光のハンドバッグ製作を請け負ったことを皮切りに、徐々に製作の幅を広げていき、今では海外ブランドのOEM生産に加え、オリジナルアイテムも数多く製作するにまで至りました。70年以上の歴史ある私たちのオリジナルアイテムはすべて、社長である二宮眞一が最低でも6ヶ月、実際に使用して使用感を確かめ、ミリ単位での調節を繰り返しながら生み出しています。最高の革を、「一生モノ」として愛せるだけのデザインに昇華するためです。「一生モノ」であるということは、製品の完成は出来た時ではなく、誰かの手の中で育っていった時です。二宮五郎商店にとっての“最高のモノづくり”は、そうしてようやく完成します。皆様の手の中で美しく育っていく最高の革モノを、私たちはつくり続けます。

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