最高級皮革「ヴィッテーロ・フィオーレ」を「風琴マチ」仕立てに
スムーズな使い心地で所作を美しくするロングウォレット
■ジャケットに入れられ、所作を美しく見せる厚さ1cmのウォレット
通常ジャケットのポケットには何も入れない方が良いもの。ですが、鞄から毎回取り出すのは一手間でもあります。胸元に入れていてもシルエットを阻害しないようなウォレット。そんなアイテムを求めている方も少なくないのではないでしょうか。今回ご紹介する「オルガンガセットロングウォレット」は、世界最高級の革である「ヴィッテーロ・フィオーレ」を使い、風琴マチ技法を活かして厚さわずか1cmのウォレットに仕立てた一品。素材の豊かな表情がキラッと光り、胸元にも入れられて、出す所作も美しく見せてくれます。“キング・オブ・オイルカーフスキン”である「ヴィッテーロ・フィオーレ」は経年変化が素晴らしく、胸の中でより味わい深く育っていく楽しみもある素材です。もちろん見た目だけでなく、風琴マチによって紙幣が傷つくことがない上に出し入れもしやすい。見目麗しくもたしかな機能を有したロングウォレットです。
■「最高の素材」が活きる「本物のデザイン」にこだわり抜く
本当に良いモノは、職人の“手”からしか生まれません。私たちの信条は、そうして出来た最高の素材を見定め、用意し、ベーシックでありながらクラシックな「本物のデザイン」へと昇華させること。手にする人が永く愛用できるような“一生モノ”をつくり続けることです。職人たちもそれを実現できるよう、常に上を見据えて技術力を高め続け、日々モノづくりに励んでいます。素材を見極める「審美眼」と、素材を活かす「技術」はいつしか大きな強みとなり、世界の名タンナーたちの素晴らしい素材の良さをみなさんに届けられるようになりました。今回用意したグイディ社の革は、通常なら靴で使われることがほとんど。しかし私たちは彼らの革の中でも特に上質なものを用意し、あえて財布などの小物に仕立てています。小物だからこそ得られる、世界最高級の革を「自分の手で育てる喜び」をたっぷりと感じてください。
■「風琴マチ」と独自のカード室によって出し入れがスムーズに
厚さわずか1cmというスリムな見た目を実現しているのは、マチがアコーディオン(風琴)のように“外向き”に折りたたまれた構造の「風琴マチ」によるもの。これは基礎がしっかり叩き込まれた職人による、精密かつ高度な技術があって初めて実現できる、日本独自の美しき伝統技法です。二宮五郎商店の職人たちは、自ら目指す「本物のデザイン」を実現するために研鑽を重ね、45年以上にわたってこの技法を継承し続けてきました。風琴マチになると、紙幣の角、端の部分が折れてしまったりすることがなくなります。さらに札室がしっかり開いてくれるので、出し入れもスムーズに行えるのです。このアイテムはカード室の切り分け方にもこだわっていて、ジグザグに見えるラインが特徴的です。これはあえてカード室の端を斜めにカットすることで視認性を上げながら、引き出しやすさをアップさせるために備えたもの。シンプルかつスタイリッシュはありながら、細部にこだわったことで、他に類を見ないデザインのウォレットに仕上がりました。見た目だけじゃない、たしかな利便性を感じていただけるでしょう。
■最高級革「ヴィッテーロ・フィオーレ」を育てる楽しみ
フィレンツェのサンタ・クローチェで1896年に創業した、伝統的なバケッタ製法でなめしを行う世界屈指の名タンナー、グイディ・ロゼリーニ社。彼ら傑作である「ヴィッテーロ・フィオーレ」の名と価値を知らない革好きはいないのではないでしょうか。“革”について語る時、これに触れないわけにはいきません。カーフスキンをフルベジタブルタンニンでなめし、オイルをたっぷりと含ませた革で、そのキメの細かさ、あまりにも繊細で美しい色の表情や手触りはどんな革にもないでしょう。オイルレザーならではの経年変化も実に素晴らしく、時と共についた小さな傷なども“味”にしてしまう。次第に現れてくる、なんとも言えない美しさをたたえた透明感のある底ツヤには、どんなマニアも唸るでしょう。革好きならば、ぜひ一度はこのエイジングの深みを味わっていただきたいものです。
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
素材:牛革(オイルカーフスキン)
タンナー:グイディ・ロゼリーニ社
仕様:札室×2、カード室×6、マルチポケット×2
サイズ:幅19cm×縦9cm×厚さ1cm
重さ:127g
【ご注意】
※本製品は独特な革の風合いを活かすために、顔料で小傷やしわを隠すことはしておりません。上質なレザーならではの自然な風合い、感触をご堪能ください
※血筋が見えることがありますが、これは正真正銘の「カーフスキン」を使っている証拠です。その革だけが持つ風合いとしてお楽しみください。
市販されているクリーム、オイル、ワックスは使用しないでください。染みやツヤが無くなったり革が硬くなる原因となります。
熟練のタンナー職人により、時間をかけてオイルを含浸させていますので、お手入れは柔らかくキメの細かい生地や人工スエード、馬毛や山羊毛などの柔らかいブラシで優しく乾拭きする程度で問題ありません。