【クラフト・アリオカ】<肥松>

磨き込むとレザーのような経年変化が訪れる!
100年伝えたい“育てる木の器 肥松”の別注酒器

【クラフト・アリオカ】<肥松>

■なんだこの木工は!? 香川が誇る「肥松」の誘惑

【クラフト・アリオカ】<肥松>

ひと目見た瞬間に、この木工は何か違うぞとわかる。普通はカラッと乾いた質感を持っているものだが、この器はいったいどうしたことだろう、濡れた木のような風合いがあり、実際に触れてみるとしっとりとした感触がある。実はこれこそが、香川が誇る木工品“肥松”(こえまつ)の一大特徴。しっとり感のわけは素材の松由来の「脂」(やに)で、磨く、使うを長い年月をかけて繰り返すことで、うっとりするほど奥深い風合いに変化していく。孫までの3代、およそ100年をかけて完成させていく、ドラマチックなアイテムなのだ。

■今しか作れない肥松の、別注酒器を特別オーダー

【クラフト・アリオカ】<肥松>

肥松とは樹齢300〜500年の黒松や赤松の中心部のことで、これを使った木工品も指す。当然、そんな樹齢の木をバンバン切るわけにはいかず、大気汚染や虫食いの被害もあり、今後作れる材料はいまストックしているもののみ。それがなくなれば技術が途絶える可能性もある、非常にレアなもの。高松のクラフト・アリオカは肥松を伝えるわずかしかいない継承者で、今回はその貴重な肥松を使ったオリジナルの酒器を藤巻百貨店と開発した。100年、いや200年受け継いでいきたい逸品の誕生だ。

■類い稀な技術と審美眼で、香川の木工を牽引する工房

【クラフト・アリオカ】<肥松>

クラフト・アリオカは、国指定の伝統工芸「香川漆器」の木地部門で伝統工芸士認定を受けている有岡成員(良員)さんの工房。父の故・有岡良益さんは戦後に漆器の木地師として木の加工を行っていたが、人間国宝の磯井如真氏に腕を見込まれ、香川の肥松を継承。あくまでも漆器の材料ととらえられていた木地自体の表情や造形に価値を見出し、香川の木工の先駆者として活躍した。2代目の成員さんはこれを受け継ぎ、栗や桑などの木工や漆器の木地製作、そして県指定の伝統的工芸品「肥松木工品」の職人として全国で注目されている。

■讃岐ならではのろくろで刳り出す、圧巻の光景!

【クラフト・アリオカ】<肥松>

工房では、讃岐式のろくろがカタカタと鳴り響く。正面ではなく横に座って、三種類のスピードを伝えるベルトを手で操りながらその都度速度を変え、回転する木にかんなの刃を当て削り出していく。「このろくろは香川でしか使わない道具で、今はうちにしか残っていません」と有岡さん。普通の木なら粉がふわふわ舞うところ、肥松は削り屑にも脂が含まれているから、雪のようにずっしりと積もっていく。刃も研ぎ直さなくてはならない。なかなか加工が難しい材なのだが、肥松にしかない唯一無二の表情を得るために、手間を惜しまない。

■長い年月で育まれた、松の中の宝石

【クラフト・アリオカ】<肥松>

香川は黒松が育ちやすい環境であり、クラフト・アリオカの肥松はもっぱら黒松を使う。樹齢が300〜500年ということは、江戸時代に前後に植えられた樹木。伐採してからもなお、30〜40年は寝かせないと松脂が多くて使えないのだという。人間の寿命をはるかに超えて、ゆっくり育った松だけが成せる肥松は、まるでダイヤモンドの原石。それを有岡さんらがろくろで刳り出すことで、本物の宝石となる。

■まるでレザーの経年変化。完成までに100年かかる!

【クラフト・アリオカ】<肥松>

器にしてからなお楽しめるのが肥松の魅力。松脂がたっぷりと含まれているため、光にかざすとなんと透き通る。作ったのちも脂が出続けるので、布で磨く手入れをしていくことで、革でいえばオイルドレザーのようにどんどん濃い色に変化していく。「10年、15年でこのくらいの色。普通の木なら50年はかかるでしょうね。ここからもっと濃くなります。以前、4代に渡って保管していた肥松の器を補修したことがあったのですが、まるで漆を塗ったかのような色と質感でしたよ」。有岡さんによれば、そこまでの月日を経て、ようやく完成だという。革靴のケアやモノの経年変化をこよなく愛する向きには、よだれが止まらないアイテムだ。

■藤巻百貨店別注で肥松エントリーモデルが誕生!

【クラフト・アリオカ】<肥松>

肥松は江戸時代から作られていたが、高級な素材だったため、茶人の道具などに限られていた。日常的な道具を作り始めたのは有岡さん親子の功績でもある。今回のアイテムも、そんな風に日常で使えるアイテムを! とリクエストしたミニサイズの酒器。日本酒向きの平らな盃と、馬に乗りながら使う形の「馬上杯」をモチーフにしたぐい呑みタイプの2種は、肥松が初めての方でも使いやすく、磨きやすくを目指して作ったもの。ガラスや陶磁器もいいが、こんな酒器で飲むとお酒の印象がさらに深まりそうだ。肥松ことはじめにぜひはこれを。

■なんでもない日を、酒器の力で贅沢に

【クラフト・アリオカ】<肥松>

肥松は高価なアイテムではあるが、特別視せず、毎日の晩酌にひょいと登場させてほしい。平盃は小さな皿としても使えるので、ここにつまみを盛り付けて、馬上杯で酒を飲むという肥松の合わせ技もOK。馬上杯には茶道具の天目茶碗に使われる茶托を組み合わせたオリジナルデザイン。置く場所が決まり、どかっと安定感があるので酔っ払ってもお酒をこぼしたりしない(はず)。そして器の磨きもまた、好きな人にはたまらない時間。使って磨いて、末代まで伝えていただきたい。

お椀

【クラフト・アリオカ】<肥松>木工盃

価格:8,000円(税抜)〜
8,800円(税込)〜
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平盃

8,800円(税込)

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馬上杯&天目台

19,800円(税込)

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バリエーション

    肥松 馬上杯&天目台

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経年変化

    器を磨き、使い続けることで色が濃く変化していきます。

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アイテム詳細

素材:松
サイズ:[盃]幅8.5cm×高さ2.7cm /[馬上杯]縁幅6.0cm(高台3.0cm)×高さ7.0cm[天目台]幅10cm×高さ3.5cm
重量:[盃]32g /[馬上杯]39g[天目台]34g
生産国:日本
お手入れ方法:使用後は空拭きし、水分がなくなった後、オリーブ油など植物油を浸した布で拭いてから空拭きして下さい。毎日使っていただくと、2~3年後は見違える程美しくなります。そうなると前記のお手入れの必要はなく、時々空拭きする程度で、独特の風味のある器物に生まれ変わります。

※熱いものなどを入れるとワレが生じる場合がありますのでご注意下さい。
※うす紙・箱等にしみている油は、肥松独特のもので安全には問題ありません。

このアイテムのレビュー

みんなのおすすめ度

(星 5.00)

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2023/03/08 00:34:49

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【クラフト・アリオカ】<肥松>木工盃
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