感性の赴くまま。黒切子の躍動
渡部聖也氏は職人歴12年。新作展では二度大賞に輝くなど、数多くの受賞歴を誇る実力派職人である。「玄妙」とは道理や技芸が奥深く優れていること。「目を瞑り、心の向くままにカットを施しました。“作る”と“想う”の間を目指した今回の作品には、玄妙という言葉がしっくりくると思います」と渡部氏。全体の動きや黒と透きのバランスにもこだわり、「黒が持つ“静”のイメージと江戸切子の“輝き”がうまく調和し、唯一無二の作品になったと思います」と語る。渡部氏が所属する「ミツワ硝子工芸」は、若手作家が切磋琢磨する活気あふれる工房だ。昭和46年の創業以来、伝統を受け継ぎつつも新しい表現方法を追求し続け、新取果敢な姿勢を貫いている。
プロフィール
渡部 聖也
(株)ミツワ硝子工芸所属 切子職人
職人歴12年
2015年 第27回江戸切子新作展 組合理事長賞
2016年 第28回江戸切子新作展 東京都産業労働局長賞
2021年 第33回江戸切子新作展 経済産業省製造産業局長賞
2022年 第34回江戸切子新作展 東京都産業労働局長賞
2022年 第70回記念埼玉県美術展覧会 工芸部 入選
2023年 第35回江戸切子新作展 経済産業省製造産業局長賞
他、受賞歴多数
アイテム詳細
素材:ソーダガラス
サイズ:Φ86mm×高さ96mm、容量300ml