
鼻緒の当たりが優しく、履き心地はスニーカー! 鼻緒職人が作った絶賛大注目の履物を藤巻百貨店別注柄で!


痛みや疲れとサヨナラ! 日本の伝統×軽量素材の粋なやつ

ビーチサンダルやリカバリーサンダルといった、足の親指と人差し指で鼻緒を挟んで軽やかに履ける「トングサンダル」は夏の装いに欠かせないアイテムだ。中でも下駄や草履、雪駄は、普段のカジュアルファッションに日本の伝統要素をピンポイントで注入できる優れもの。ただどうしても、「鼻緒が擦れて指や甲が痛い」「歩きにくい」という宿命を抱えているのも事実。痛くなくて歩きやすい草履があったらなあ…と思う方へ伝えたい。実はそんなサンダルがあるってことを!

それは、フィット感を向上させて痛さを徹底的に排除した特殊な構造の鼻緒と、フワフワとした履き心地のスニーカーのような歩きやすさが特徴の「ポンダル」。和履物のDNAを感じさせつつ、まったく新しいトングサンダルの姿を示したこのアイテムは、東京・足立区で和装履物の鼻緒製作を専門にする職人集団「はな壱」が創造したもので、いま和サンダル好きの間でにわかに話題になっている。藤巻百貨店13周年を記念する別注モデルでお届け!
江戸の草履を継承する希少な技術を、いま

和履物に欠かせない「鼻緒」だが、それを専門に作る職人がいるとは。あまり存在が知られていないのはズバリ、全国的にみてもほとんどつくり手が残っていないから。東京でも伝統的な製法を継承している職人はわずかだ。しかしやっぱりホンモノは違う。はな壱の代表・柴田一郎さんは「伝統の技できちんと作られた鼻緒かどうかは、ひと目見ただけでわかりますよ」と安価に生産された鼻緒との違いを説く。

鼻緒は和履物の最も目立つポイントで、いわば顔。見映え良く作らねばならないし、負担がかかる部分だから長持ちするよう丁寧に仕上げる。今回のポンダルには、柴田さんたち職人がきっちりと手をかけた美しい顔がある。左右対称の柄、流麗なカーブを描く形、キリッと立体的に「立つ」様子…。こうした美しさは、鼻緒職人が作り上げるからこそ。
ソールを現代的にして、ほぼスニーカーの履き心地に!

そこに組み合わせたのがEVA樹脂素材のソールだ。EVAはゴムのような弾力性を持ちながら非常に軽量で柔らかいのが特徴で、日常で履くスニーカーのアウトソール・ミッドソール・インソールの素材にまず選ばれる。ランニングシューズやトレッキングシューズにも採用されており、スポーツやアウトドアシーンでのハードユースもクリアする強靭な耐久性も誇る。この恩恵を最大限に得るべく、最大4.5cmの極厚に成形。鼻緒とドッキングさせて、誰も見たことがないサンダルを作り出した。
カジュアルファッションと相性抜群の和モノに!

そうしてできたのが、ガチな鼻緒がついて和履物チックなのに、歩きやすさや履き心地はまるでスニーカーの「ポンダル」だ。下駄や草履に付く鼻緒で和モノの雰囲気がたっぷりとあり、夏のファッションのアクセントにぴったり。しかも片足250gと軽量、高いクッション性で快適な歩行ができ、実用性も高い。日本伝統の鼻緒×EVAの意外な組み合わせもどこか粋。サンダル派必見のアイテムと言えよう。
鼻緒の文化を残すために——。起死回生のアイデアが大ヒット!

どうしてこんなアイデアが生まれたのだろう? 「はな壱」は、1924年(大正13年)に浅草で鼻緒製造を創業し、柴田さんが3代目。和履物メーカーから注文を受けて作る下請けとして、100年もの間、鼻緒を作り続けてきた。下請けのため名前が出ることはまずないが、有名百貨店に並ぶ履物にもはな壱の鼻緒が付いているものがあり、そのクオリティは群を抜く。また大晦日恒例の歌番組では毎年のように柴田さんの鼻緒を付けた草履を歌手が履いているとか。和装の足元を陰から支えるメーカーなのだ。

だが、着物離れで和装の需要が下がり続けており、履物にもその影響が及んでいる。柴田さんは「鼻緒の文化と技術を後世に残すためには、時代に沿ったかたちの履物が必要」と新たなフットウェアの創造に乗り出す。そんな時目にしたのが、ショッピング施設を歩く人々の足元。鼻緒の付いたシューズを履く人はおらず、老若男女みなスニーカーを履いている。

「本来は運動をするための靴として生まれたのに、なんでみんなスニーカーを履いているんだろう。カッコいいけどそれだけじゃなくて、やっぱり『履きやすい』から履いているんじゃないかと思ったんです」。そうして目指したのが、“鼻緒×スニーカーの履き心地”のフットウェア。神戸のメーカーを探しまくり、ようやく一軒の協力工場と出会って、独特な形のソールを作り出した。
ここがポイント① ミルフィーユ製法で「痛くない」鼻緒に!


それに合わせて鼻緒も進化した。多くの人に履いてもらうため、鼻緒特有の痛みを解消するべく編み出したのが「ミルフィーユ製法」だ。芯の構造を紙主体から、麻紐を中心としてスポンジでくるんだ「スポンジ主体」に変えることで、ふっくらと柔らかな足当たりを実現した。指で挟む「前坪」には本天と呼ばれる起毛のビロード素材を使用。これがとても優しく指に当たり、擦れることなく愛用できる。

鼻緒の製造工程は通常は分業で行われているが、柴田さんは生地の裁断や縫製から、鼻緒の最終形に至るまでを一貫生産できる体制を整えた。もちろんすべてがハンドメイド!
ここがポイント② 歩きやすくて疲れにくいソール


なんといっても履き心地が違う。厚くてグニュっとした感触のEVAのソールは適度に柔らかく、クッション性があって疲れにくい。そして形にも注目。かかとで4.5cm、先端で2cmの厚みで、約6度の傾斜を持たせたことで、スニーカーに近い踏み出しやすさを生んだ。やや幅広な形状も安心感がある。また足指の股を広げる鼻緒付きの履物は、外反母趾の重症化の防止にも役立つと整形外科医が推奨しているから、足に悩みを抱えている方にも薦めたい。
ここがポイント③ 藤巻別注柄、シアサッカーとペイズリー!

そして目玉となるのが、藤巻13周年記念別注の柄! 凹凸感が涼しげなシアサッカー生地は、狭い面のおかげで細かい市松模様のようにも見え、より和な印象に。落ち着いたネイビーカラーも大人っぽい。ペイズリーは明るいブルーで足元にアクセントを。和履物に付く鼻緒に、ネクタイなどに用いられる有機的な線のペイズリー柄が新鮮で、独特な異国情緒がある。そこに前坪のグレーが調和して、シックな雰囲気を醸し出す。
自然にバシッと足元が決まる、大人の日本サンダル!


日本(nippon)とサンダル(sandals)の言葉を合わせてポンダル(Pondals)。文字通り日本の伝統に現代のテクノロジーを掛け合わせたこのフットウェアは、ビーチサンダルよりも大人っぽく、草履よりもさらりと自然に履けるのが魅力だ。ジーンズやショートパンツ、リラックスパンツなどと合わせると、別注の鼻緒柄も功を奏してシックに足元が決まる。もちろん浴衣などの和装にもOK。この夏は、カジュアルルックの中に確かに存在する和の気配、伝統の技を堪能していただきたい。

カラーバリエーション
ディテール
使用イメージ
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シアサッカー
通常の靴サイズ:27cm
着用サイズ:LL -
シアサッカー
通常の靴サイズ:27cm
着用サイズ:LL -
ペイズリー
通常の靴サイズ:26cm
着用サイズ:L -
シアサッカー
通常の靴サイズ:27.5cm
着用サイズ:LL -
ペイズリー
通常の靴サイズ:27cm
着用サイズ:LL -
シアサッカー
通常の靴サイズ:27cm
着用サイズ:LL -
ペイズリー
通常の靴サイズ:27.5cm
着用サイズ:LL
アイテム詳細
素材:
[鼻緒]ブルー:ポリエステル56% 、コットン44% ネイビー:コットン50%、キュプラ50%
[前坪]:ナイロン100%(三越本天)、[裏生地]ポリエステル100%[台]EVA
対応サイズ:L 25.0㎝~26.0㎝、LL 26.5㎝~27.5㎝
重量:約250g(片足)
製造国:日本