【うなぎの寝床】MONPE 縞／藤巻百貨店別注モデル

ピックアップ

【ショコラティエ　パレドオール】Xmas ...

らくちん・涼しい・気持ちイイ！現代風に生まれ変わったスタイリッシュな「MONPE」

九州から世界へ広めたい“日本のジーンズ”

ジーンズは元々、アメリカの炭鉱で働く人たちが穿いていた作業着だ。それが今ではカジュアルファッションに欠かせないアイテムの一つとなっている。日本にも、そうした作業着があるのをご存じだろうか。それが“もんぺ”だ。動きやすくて丈夫。そして、通気性や吸湿性に優れているなど機能性が高く、農作業などに適した作業着として今でも広く使われている。もんぺをジーンズのように、もっとカジュアルに着てもらいたい。そんな思いから誕生したのが「うなぎの寝床」の「MONPE」だ。

そもそもは福岡県南部の筑後地方の「久留米絣」をより多くの人に知ってもらうために作られた「MONPE」だが、その素材の良さ、汎用性の高さ、デザインなど、どれをとってもジーンズの歴史に劣らないポテンシャルを秘めている。それでいて、ジーンズより軽く、リラックスして穿けるという、これまでのイメージを覆す、全く新しい“スタイリッシュなもんぺ”は、うなぎの寝床のスマッシュヒットアイテムだ。

バイヤー一目惚れ！織元で果たした運命の出会い

今回の「別注MONPE」で使用した生地は、久留米絣の織元である「久保かすり織物」のもの。現地を訪れた藤巻バイヤーが、膨大なアーカイブの中から思わず一目惚れした、希少な縞柄の久留米絣だ。
しかも今回は同工房に頼み込んで、特別に「ネイビー」の縞柄を新たに織っていただくことに！かくして“藤巻百貨店オリジナル”となったネイビーストライプ生地は、トラディショナルでクールな雰囲気をまとい、これまでの「現代風MONPE」とは一線を画す、都会的なパンツとなった。

らくちんだけど、品よく決まる！その秘密とは

この「別注MONPE」で使用されている久留米絣は、一般的な生地よりも糸本数が多いため密度が高く、しっかりしたハリとほどよい厚みが特長。とはいえ、そこはやはり久留米絣、着れば着るほど、洗えば洗うほど、肌に馴染んで柔らかくなり、おろしたてよりも風合いがよくなっていく。
またハリと厚みで安心感をもたらす生地は、身体の線を拾いにくいので、履いた時のシルエットも美しい。

「現代風MONPE」は、一般的な反物の幅（36cm前後）に合わせて作られているので、従来のもんぺと比べると腰回りがスッキリと細身になっており、スタイリッシュに。

ウエストはゴムと紐を併用したラクチン仕様。

ゴム入りの裾は絞ってふくらはぎまで上げてはくことも可能。
生地が傷みやすい両ひざには、内側に膝当てを付けるなど、「もんぺ」特有の機能も健在だ。

九州の文化や産業を継承し、より広めていきたい

「うなぎの寝床」は2012年7月に福岡県八女市にオープンしたアンテナショップ。九州筑後地方のモノ作りを継承することを目的として、店舗以外にもいろいろな事業を展開しているが、その一つが「MONPE」。「MONPE」に、そしてその素材である「久留米絣」に大きな可能性を感じたという。元々は、2011年に始まった「もんぺ博覧会」に端を発している。これは「うなぎの寝床」が主催するイベントで、久留米絣の良さを体感してもらおうと、毎年1500本を超えるもんぺの展示販売が行われている。近年では備後や遠州、グアテマラなど、ほかの絣の産地とのコラボなど、その活動は大きな広がりを見せている。そうした中で店舗でも、地域の家庭に眠る久留米絣の活用法として「MONPE」の型紙を作り販売。そこから自社での商品化へとつながった。

ヴィンテージ織機で織る柔らかさが魅力の久留米絣

「久留米絣」は、福岡県南部の筑後地域で生産される伝統的な綿織物。久留米絣の製造工程には手織りと機械織りの2種類があるが、「MONPE」に使われている久留米絣は、80年以上前に生産されたTOYOTA製の旧式シャトル織機で織られたもの。シャトル織機で織った久留米絣は、現代の高速織機に比べ、糸の張りがゆるく、織の目もゆったりしているため、手織りに近い柔らかい風合い。西日本の蒸し暑い気候の中で、より使いやすく、そしてより快適に過ごすために長い年月をかけて改良されてきた久留米絣は、その糸や組織に由来する通気性や軽さ、柔らかさも魅力に。ラクチンな着心地とも相まって、「穿いているのを忘れそう」なんて声も聞かれるほどだ。

久留米絣のさらなる進化を目指して

今回の「別注MONPE」の久留米絣を手掛けた「久保かすり織物」は、福岡県筑後市で1950年に創業。現在3代目の久保竜二さんは、一級建築士の資格を有し、10年間勤めていた建設業界を退職して稼業を継いだという経歴の持ち主。伝統を大切に守りながらもその経歴を活かして多角的に考察して作業を進め、現代にマッチするような新柄のデザインを手掛ける。

今回バイヤーの目に留まった縞柄の久留米絣も、織りを研究する中で偶然に生まれた生地。約1,000本もの経糸のうち、数本のみ異なる色を使用したそうで、それが絶妙な陰影を生み、まさに唯一無二とも言える立体感の感じられる縞柄を描いている。

インドアもアウトドアも！トラッドな空気感をまとう現代風もんぺ

コントラストのきいたホワイトの縞柄が、キリリとした印象を与えてくれる「別注MONPE」。リラックス感あふれるカジュアルコーデはもちろん大得意だが、実はシンプルなシャツやジャケットとの相性も抜群。無地のトップスと合わせるだけで、簡単にシャープで都会的なリラックスコーデが完成する。穿くだけで一気にトラッドな空気感をまとう一本は、ルームウェアや散歩着にとどまらず、ちょっとしたお出かけのシーンでも活躍すること間違いナシだろう。