【新里竜子】しのぎの器

独自の表現が評判を呼ぶ! 沖縄の文化や風土を手彫りで表現し、新たな“やちむん”の姿を描き出す驚異の作家【初回数量限定】

【新里竜子】しのぎの器

■ぐにゃりと曲がった有機的な形が目新しい!

【新里竜子】しのぎの器

藤巻百貨店が扱う沖縄の現代作家によるスタイリッシュなやちむん(焼きもの)の数々に、また新たな名品が加わる。陶器に線状の模様を入れる「しのぎ」や「透かし」の手法を、独自の解釈で縦横無尽に施す。沖縄の雄大な自然を思わせるプリミティブな魅力を宿し、何気なく乗せたフードの新しい一面を見出してくれる。こんな焼きもの、他に見たことがない!

■まるで縄文土器。異彩を放つやちむんが注目の的に

【新里竜子】しのぎの器

こちらを製作しているのは、沖縄県糸満市喜屋武で夫の新里義和さんとともに「南端ポタリー」を主宰する新里竜子さん。現代のやちむんの中でも、ユニークな佇まいの作品でファンを増やしている作家だ。ときに「縄文土器のよう」と評される独特な造形は、一本一本、新里さんの手で彫り刻まれたもの。

■すべてフリーハンド! 魂を込めて作る希少な器たち

【新里竜子】しのぎの器

土をこねて、ろくろで整形した後に半乾きの状態にし、ヘラなどで稜線文様「しのぎ」を入れる。一般的には等分の直線で縁にぐるりと入れたりするこのしのぎを、新里さんの場合は器全体に曲線を彫っていく。しかも、そのすべてが即興のフリーハンド! 新里さんが自身の感覚を頼りに、線が線を呼ぶかのごとく、みるみる刻まれていく様は圧巻だ。

【新里竜子】しのぎの器

「羊羹以上、石鹸未満くらいの硬さの土を、霧吹きで湿度調整しながら彫っていきます。その後、サンドペーパーでエッジを立体的に処理するのに1日かけたりするので、完成するのは1ヶ月で5点くらい。たぶん、ひとつにこれだけ時間をかける人は他にいないんじゃないかな」(新里さん)。

【新里竜子】しのぎの器 【新里竜子】しのぎの器

しのぎ文様に止まらず、完全に切り抜いて貫通させた「透かし」を入れる作品も。器が厚くなるほどに困難さを極めるが、同時にさまざまな角度から見たときの面白さも生まれ、光を当てた際の影の落ち方も独特になる。

【新里竜子】しのぎの器


■不規則な形が食卓の雰囲気を一変させる!

【新里竜子】しのぎの器 【新里竜子】しのぎの器

今回作ってくれたのは、フリーカップ的に使える茶碗と、パンやお菓子、果物を乗せるのにおすすめの皿。不規則で有機的な線を携えた器は、食卓の上にモノトーンの花や植物が飾られたように機能し、ほのかな華やぎと落ち着きをもたらしてくれる。こうした器がひとつあるだけで、全然違う印象になるはず。重厚な見た目とは裏腹に軽量なので扱いやすさも魅力だ。
こうした形の表現は、陶芸の範疇を越えた絵画や彫刻の領域ともいえる。新里さんは美術教育を受けており、陶芸以外の表現方法にも造詣が深い。

■沖縄の文化や自然観を、小さな器に込めて——

【新里竜子】しのぎの器

新里さんは那覇市生まれ。幼少期から泥遊びが好きで、作ることに興味がある家庭で育ち、妹と弟ともどもアートの道に進んだ。琉球大学教育学部美術工芸科に学び、同大学院を修了。学生時代は日本画や水墨画の余白表現に惹かれつつ、陶器を使ったインスタレーションなどの現代美術の制作を行っていたという。透かしの表現はその頃から試していた。

【新里竜子】しのぎの器

高校の非常勤講師として陶芸や美術工芸、写真などを教えながら作家活動を開始。結婚、出産、育児を経て2016年に作家として再始動した。以降、沖縄を超え、東京をはじめとする全国の器のお店やギャラリーでの展示に声がかかり、今ではなかなか入手できない人気作家に。2021年には笠間陶芸大賞展で入選を果たしている。

【新里竜子】しのぎの器

形のユニークさも見どころだが、しのぎや透かしの文様には、美術家の新里さんが沖縄で生活していく中での、風や空、風景、植物、海、琉球文化などから受け取ったインスピレーションが刻まれている。つまりこれは、新里さんの手が描き出した、器の形をした沖縄のイメージそのものに他ならない。その意味では、日常の器であると同時に、美術作品でもある。

【新里竜子】しのぎの器

形と精神性にアートが込められた器で、生活に彩りが加わり、毎日に豊かな変化をもたらしてくれる。即興の線なので、当然すべてが一点もの。出会いを楽しみながら、あなたの家に迎え入れてみて。

【新里竜子】しのぎの器

新里竜子 プロフィール

琉球大学教育学部美術工芸科を卒業、同大学院を修了。学生時代は恩師の影響で現代美術を志しインスタレーションなど陶を主体に制作を行う。 1994年より非常勤講師として高校にて陶芸や美術工芸を教えつつ作家活動を開始。写真、ガラス、陶を使ったインスタレーションなど現代美術の活動を行う。その後、出産を境に釉薬の子供への影響を考え、焼き締めのシーサーの制作に限定した時期を過ごし、2016年より作家活動再開。2021年、笠間陶芸大賞展2021入選。多数のギャラリー/ショップで企画展や個展を行っている。

1992年 琉球大学教育学部美術工芸科卒業
1994年 同大学院修了。作家活動開始
2016年 作家活動再開。陶芸家として活躍中
2021年、笠間陶芸大賞展2021入選

初回数量限定!

入手困難な新里竜子さんのやちむん。つつみ椀は初回限定50点、縁透かし白皿は初回限定8点となります。

お皿

【新里竜子】しのぎの器

価格:4,700円(税抜)〜
5,170円(税込)〜
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通常3営業日ほど(土日祝を除く)

バリエーション

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つつみ椀

5,170円(税込)

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縁透かし白皿

26,400円(税込)

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  • 【新里竜子】しのぎの器

    つつみ碗

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    縁透かし白皿

個体差について

本商品は、すべてが職人による完全手づくりのため、1点1点サイズや表情が異なります。陶器の「個体差」も味わいや魅力として受け止めていただき、お手元に届いたお品物との出会いを愉しんでいただけますと幸いです。

ディテール

つつみ碗

緑透かし白皿

使用イメージ

アイテム詳細

素材:陶器
製造国:日本

アイテムサイズ

サイズ 口径(直径) 高さ 重さ
つつみ碗 約11cm 約8cm 約180g
緑透かし白皿 約24cm 約4.5cm 約320g

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【新里竜子】しのぎの器
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沖縄の光、海、風土を器に。独自の表現が魅力のやちむん
4,700円
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