【HIS-FACTORY】4wayキーケース quattro

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キーケース×財布が機能性抜群
見た目と使いやすさを追求したレザーアイテム

■キーケースに財布の機能をもたせたら…？
「カジュアルなものなら世にある。でもそれをプエブロの雰囲気で作りたかったの。『俺ならこう作るぞ！』という意気込みでできあがったのがこのキーケースなんだよ」。そう言いながら「HIS-FACTORY（ヒズファクトリー）」の中野克彦氏が見せてくれたのは、鍵にプラスしてコイン・お札・カードが収納できる、まるでお財布のような4wayキーケースだった。独特な表情を持つイタリアンレザー「プエブロ」を全面に使い、キリッとステッチの入った顔つきは高級感のあるたたずまい。そして使い続けることで劇的に見た目が変化するという男心くすぐる経年変化。加えて、こんな小さなボディの中に4つの機能を収めてしまうガジェット的ユニークさが革好きの遊び心を揺さぶってやまない。身の回りのちょっとしたものこそいいものを、という価値観を持つ男性にはこんなキーケースがお似合いだ。

■「壊れにくいバッグを作る」がものづくりのマインド
このキーケースを作った「HIS-FACTORY」とは、約30年に渡りバッグづくりに携わってきた中野氏によるバッグをはじめとしたレザーアイテムブランド。世の中で大量に生産される安価なバッグに疑問を持ち、「だったら、一切作りの妥協をしないバッグを自分が作る」と東京墨田区に立ち上げた。「もう直せないバッグなのに、直してほしいと頼まれるのが辛くてね。だから絶対ではないけれど、絶対壊れないと自信を持って言えるバッグ、たとえ部分的に壊れても直すことのできるバッグを俺が作らなきゃと思ったの」（中野氏）。こうした非常に堅牢な作りは中野氏が作り出すアイテムの大きな特徴のひとつ。内張りの布など消耗する部分の交換を頼まれるときは喜びの瞬間でもある。「そこまで使ってくれたんだってうれしくなるよね」（同）。そしてそのマインドは、革小物作りにも発揮されている。

■ダイナミックなエイジングを堪能できる「プエブロ」
もうひとつの特徴は、主にイタリアのベジタブルタンニングレザーを使うこと。イタリアの名門タンナーであるバダラッシー・カルロ社が手がける「プエブロ」は、植物性タンニンを使用してゆっくりとオイルを染み込ませてゆくイタリア伝統の「バケッタ製法」によって鞣されている。レザー独特の香りを放ち、いかにも重厚そうな雰囲気だが、意外にもしっとりと柔かい質感で、使いにくさはなし。一見して、通常の革とちょっと違う見た目にお気づきだろう。これは革の表面にあえて細かい傷をつけ起毛させた、ザラリとしたテクスチャーが生む表情。使い込むことでこの起毛感が落ち着くと、今度は深い色みと共になまめかしいツヤが表面を覆う。そのダイナミックな変化は、他の革では体験できないもの。ぜひ「プエブロ」ならではの唯一無二のエイジングを味わってほしい。

■鍵＋財布の便利さは、一度持つと手放せない
中野氏自身が「鍵はいつも自分の身に付けていないと落ち着かない」と言うように、「肌身離さず鍵を持っていたい」という気持ちの人は多数いる。常に身に付けているのであれば、そこに財布の機能を持たせてしまえばそれひとつで出かけて、電車に乗り、買い物だってできてしまう。そんな発想でこのアイテムは作られた。「あくまでもサブの財布で、駐車場とかコンビニとか、ちょこっとした会計の瞬間ってたくさんあるから、そんなときに大きな財布を出さなくていいのは便利だよね」（中野氏）。そして「カードが持てれば財布はこれで十分」な人もいるだろう。またジムや銭湯、喫茶店、犬の散歩など、出かける目的によってはこれでOKということもある。バッグを持たない手ぶら派の方や、色んな機能を持たせたアイテムに目がない方はぜひご注目を。父の日や誕生日にプレゼントするのもおすすめだ。