【TRICOTE】リバーシブルショートマフラー

ニットの名手が作ったダブルフェイス！ ちょっと寒いときに抜群に使えるキルティングリバーシブルマフラー

■靴下が大人気のTRICOTÉ、マフラーもやはりすごかった！

靴下を中心とする「ニット」において、斬新な色使いや印象的なデザインで素材の魅力を引き出し、多くのファンに支持されているTRICOTÉ（トリコテ）。マフラーはニット製品の中でも大本命と言えるアイテムだが、今回の「リバーシブルマフラー」はTRICOTÉのセンスとプロデュース力によって実にユニークでオシャレなアイテムに仕上がっている。異素材＆リバーシブルで使える優れものだ！

■ニット＋キルト、異素材でしか出せない雰囲気が素敵

片面にトリコテが得意とするニットを、もう片面にはキルティングのポリエステルを配したリバーシブル。「もともと洋服のデザインをし、そこからマフラーにも派生させたモデルで、マフラーだけを考えていても出てこなかったアイデア」とはトリコテを展開するKnotの代表・魚谷勇人さん。異素材使いは奇抜な印象になるケースがあるものの、このマフラーはウェア由来の経緯もあってか、身につければ自然とファッションに馴染んでくれる。

■デザインだけじゃない。機能面でも素材が活きる

中綿入りで首まわりを暖かに包み込んでくれる。しかも、ニットとキルティングで肌あたりに差があるのがユニークな点。キルティング側はすべすべサラッとな感触、ニット側はウールを含んでいるため柔らかな感触で、より暖かく感じられる。朝と夕で首に当たる部分を変え、防寒の具合を調整するなども可能。そうした機能面でも優秀さを発揮するマフラーだ。

■コートを着る前後の時期に。ショート丈だから軽装に合う

ぐるぐるっと首に巻くマフラーと違って、こちらは一つ結びができるくらいのショート丈。これにも理由がある。「都心では今、気候変動で冬も暖かいから『ものすごく暖かいマフラー』を使う時期が短くなっていると思うんです。本気で寒い、コートやダウンの時期の前後に、シャツやベストなどの軽装に組み合わせてアクセサリーのように使える軽いマフラー。そんなイメージで作ったのがこのアイテムです」（魚谷さん）。リバーシブルで表情が豊かだから、ショート丈でもシンプルすぎず、スタイリングで遊べる。

■表情にも2つの「おいしさ」がある

ニットはウール、ポリエステル、アクリルの混紡素材で、暖かさと手入れのしやすさ、耐久性の高さを狙ったバランス。柄も特徴的で、表目と裏目が混ざり合い、複雑な模様を描くリンクス編みにより、場所ごとに異なる表情を作り出した。凸凹とした柄を見せる部分で印象が変わるのが面白い。

■裏表どちらもおしゃれ！対照的な2つの素材

キルティング加工のポリエステル素材は、すべりの良さからコートやフライトジャケットなどの裏地に使われるもの。裏地のキルティング柄をあえて見せるように表にすることで、普段からよく目にしている柄とニットの新しい組み合わせに。自然と馴染み、新しさを感じると同時に目を引くデザインを生み出した。素材もデザインも、ニットと対照的に作っているのがユニークだ。

■優れたニットアイテムは、ブランドと職人の「掛け算」

トリコテは2011年に発足したライフスタイルブランドで、ニットの特性を活かしたアパレル、ソックス、インテリア、テキスタイルなどを手がけている。特に靴下は藤巻百貨店でも大人気のアイテムで、独特なデザインと素材使いが光る。トリコテのデザイナーの感性もさることながら、日本の職人とコミュニケーションを図るからこそ、独自のアイテムを作り出せると魚谷さんは説く。

「例えば今回のニット部分は、古い丸編み機を直しながら今でも第一線で使うニット職人によるもので、低速で編むことでふっくらと仕上がります。生産効率は最新の機械のほうが優れていますが、僕が望むニットらしさは古い機械でしか出せません。彼ら技術者と僕らが直接意見交換しながらものづくりをするから生み出せるものがあって、そうしたコミュニケーションこそが、本当の意味で誇るべき『メイドインジャパン』なのではないかと思っています」。

■見せる配分はどうする？ そんな悩みが楽しい

デザインや素材の特性、そして職人の加工技術と、背景を知るほどに魅力が加速してくるリバーシブルマフラー。カジュアルとドレスっぽさが絶妙にミックスされた見た目は、シンプルな服装のアクセントに。ニットトップスやパーカー、ウールのコートなどとすんなり合わせられ、ミリタリーにも使われるキルトだからデニムやワークウェアなどとも相性良し。カラーは「アイボリー×ライム」と「ブラック×ネイビー」を展開。気分によって出す部分を変えてもいいし、手持ちの服にはどの色が似合うかな？ と想像するのも楽しい！ 軽快なマフラーで秋から春まで使えるので、プレゼントにも喜ばれそうだ。