切子の涼しげなきらめきが胸元を飾る
江戸切子の伝統紋様をあしらったネックレス
■古き良きモノづくりの技を今の生活に結び、つなげる
繊細なカットが施された、涼しげなガラスのペンダントネックレス。シャープで洗練された印象だが、実は江戸切子の技法により作られたもの。手掛けるのは、“途絶えつつある日本の職人の技術を今の生活に結ぶ”をコンセプトに、伝統技法を取り入れたジュエリーを数多く生み出してきたブランド「KARAFURU」。パールに蒔絵を施したMAKIEシリーズは、当店でも高い人気を誇っている。新シリーズはその名も「KIRIKO」。江戸切子でよく見られる伝統的な紋様をあしらったデザインは、シンプルでいて新しい。「職人の技がいちばん映えるデザインを心がけています。レトロなイメージがある江戸切子ですが、柄はモダンなものが多いんですよ」と語るのはデザイナー兼代表の黒田幸さん。胸元でキラキラと揺れるガラスのジュエリーは、宝石とは一味違う軽やかな華やかさを添えてくれる。
■老舗の四代目が見出す“伝統”と“いま”の交点
製作を担うのは、明治末期から代々続く小林硝子工芸所の四代目・小林昂平氏。確かな腕と自由な発想をもち、20代にして数々の切子展で入賞・入選を果たす。2016年1月の有田焼創業400年記念事業では北野武氏デザインの作品制作に一部携わるなど、今注目の若手作家だ。当初は三代目の淑郎氏から「この世界は厳しいからおまえには向かない」と言われていたとか。ところが、通っていた明治大学の展覧会に作品を出品したところ、見事学長賞を受賞。淑郎氏は「何も教えたことなんてないのに」と驚いたという。子供の頃から江戸切子に触れて育ち、切子職人の血を確かに受け継いだ昂平氏。生み出される作品は、エッジの効いたデザインながら、素朴であたたかみのあるものばかり。そのバランス感覚は絶妙で、常に“伝統”と“いま”の交点を見定めているかのようだ。
■シンプルデザインに秘められた繊細な職人技
「和柄は、ほんの少し取り入れただけでも“和のイメージ”が前面に出すぎてしまうことがあるんです」と黒田さん。円の一部が欠けたようなシルエットにすることで、デザインに軽やかさや動きを出し、モダンな装いにもマッチするように考えたという。また、金のワイヤーでエッジを取り囲みフォルムを際立たせることで、すっきりと上品な印象に仕上がった。製作の工程は通常の江戸切子と全く同じ。しかし、今回の作品は小林氏が日ごろ扱っているグラスや器に比べだいぶ小ぶり。精巧に仕上げるのは容易ではなく、とにかく手間ひまがかかるという。素材には、透明度が高く良質なクリスタルガラスを採用。「磨き」の工程では、小林氏の納得がいくまでひとつひとつ丁寧に磨き上げているという。職人技によって生み出される、“水面”を思わせるようなきらめきを、ぜひ手に取って感じてほしい。
■シーンを選ばない洗練された大人のジュエリー
バリエーションは、きらめく鱗模様の連なりがグラフィカルな印象の「魚子(ななこ)」模様と、より和を感じる「菊つなぎ」の2種類。どちらも手作業とは思えない精緻なカットに魅了される。円と直線が融合したシャープなデザインに繊細なゴールドのやさしい輝きもあいまって、上品な女性らしさを演出してくれる本品。ドレスやワンピースなどのフォーマルな装いから、Tシャツにジーンズといったラフスタイルまで、どんなシーンにもマッチする程よい存在感が魅力だ。ジュエリー自体に色がついていないため、どんな色の洋服にも合わせやすいのもうれしい。シリーズのピアスと合わせて着けても◎。春夏には胸元を涼しげに飾り、重くなりがちな秋冬の装いには軽やかさをプラスしてくれる。日本の伝統工芸をさらりと身に纏う、大人の女性にこそ似合う逸品といえるだろう。大切な人への贈り物にもぜひ。
バリエーション
◆魚子(ななこ)紋・・・細かく刻まれたキラキラと光るカットが、魚の鱗の連なりを連想させる伝統紋様です。
◆菊つなぎ紋・・・細かく交差させたカットを、菊の花が連なった様子に見立てた伝統紋様です。
アイテム詳細
素材:クリスタルガラス、金(10K)
本体サイズ:ガラス部分…直径約2.5㎝×厚み0.4㎝/チェーン…アジャスター付(最長45㎝)
本体重量:約4.6g(魚子)、約4.9g(菊つなぎ)
※すべて手作りなので、個体差がございます。
化粧箱サイズ:6cm×5cm×3.2cm
製造国:日本
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◆シリーズ一覧
KIRIKOシリーズはピアス全4種、ネックレス2種をご用意しています。
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