【Flathority】水染オイルコードバンラウンド長財布

レザー縫製の老舗×世界に誇るコードバンタンナー。圧倒的な透明感を持つ水染コードバン長財布の完成だ！

■水染めが叶えるコードバンを超える質感——

メンズのレザーバッグ、財布などのアイテムのOEM製作をメインに、70年あまりの歴史を誇る株式会社猪瀬。ファクトリーブランドである「Flathority」（フラソリティ）から新たに登場するのは、なんと水染オイルコードバンの財布シリーズ。通常のコードバンとは一味違う、透き通るような質感とポップなカラーから目が離せない！

■長野・宮内産業の腕で、見たことないカラーのコードバンに

イタリアのプエブロやブッテーロ、ミネルバボックスといったベジタブルタンニングレザーをはじめ、高級レザーの象徴であるクロコダイル、レザーファン垂涎のホーウィンのコードバンなど、ありとあらゆる銘革を使ってレザーアイテムを使ってきたFlathorityだが、自分たちだけのオリジナルレザーを求めて製作したのが今回の水染オイルコードバンだ。

依頼先は、世界三大コードバンタンナーのひとつに数えられる長野県の宮内産業。ランドセルで使用するコードバンの9割以上がここで作られていると言われ、コードバンの色や質感を自在に操る高い技術を持っている。水染めのコードバン、別名アニリンコードバンは、革を厚塗りせずに水性染料で染めていくため、コードバンの表情が豊かで、圧倒的な透明感があるのが持ち味。特に明るい色味でその威力を発揮する。

■コードバンの外観よし。財布の使い勝手もさらにヨシ！

そんな水染オイルコードバンを大きな面で楽しめるのがこのラウンドジップ長財布。ピンホール（毛穴）が見える仕上げや、ハリ感、ややマットな光沢感は、水染オイルコードバンでしか味わえないもの。特にブラックは「これぞコードバンの黒」といった風格で、所有する喜びを満たしてくれる。一方で、オリジナルカラーのブルーとグリーンは、明るい色ならではの透明感が抜群で、コードバンを見慣れた人でもハッとさせられるカラーリングだ。

ジップを開けると、マチつきでガバッと大きく開く収納部分がお目見え。小銭入れにも片マチをつけて取り出しやすくしている。小銭入れの両サイドには一枚だけ入るカードケースがあり、よく使うカードはここに入れておくと便利だ。

引き手の部分に芯を入れて肉盛りすることで、使いやすさが上がり、エイジングの変化も楽しめる。職人の技術の高さの象徴でもある。ファスナーはYKKのエクセラを使用。

■使い続けた先のご褒美。経年変化が抜群にヨシ！

水染オイルコードバンの表情は唯一無二のものだが、パッと見の印象は非常にベーシック。フツーに便利に使える長財布といえる。特に、ビジネスシーンなどのややフォーマルな格好は、コードバンとの相性が良いだろう。

水染オイルコードバンならではの経年変化も魅力。はじめはややマットな光沢だが、使い続けるうちに輝きを増していく。ブラックはツヤが出てより漆黒に近づき、淡い色のブルーやグリーンは深みのある色合いに変化していく。顔料系のコードバンには出せない味わいだ。コードバンは雨や水でシミになるが、適切にケアをしてなじませるなどして、対処しよう。

■日本製革バッグの隆盛を支えてきた老舗メーカー

1952年に創業した猪瀬は、戦後の日本で革鞄の産業が活気づきはじめる中で、数多のブランドの製品を作り上げてきた。高品質にこだわり続け、数々の鞄コンテストでも受賞歴を誇る。「Flathority」はそうした長年のOEMで養われた知識、職人の技術のすべてを活かしている。

「量産では簡単にできない技法を取り入れながらも、手に取りやすい価格を意識する。手仕事ならではの仕上がりを、きちんと道具として活躍させながら使っていけるモノづくりにこだわっています」と話すのは、取締役会長の猪瀬昇一さん。その言葉通り、「Flathority」のラインナップには、半世紀以上にわたって国内のあらゆるブランドの革製品を作り続けてきた彼らにしか成し得ないアイテムがずらりと並ぶ。

■男女問わずに人気！ 最強のジャパンコードバンで差をつける！

それらの技術を注ぎ込み、他では手に入らないオリジナルのコードバンをまとったラウンドジップ長財布は革好きをくすぐるアイテムとなった。これまでのコードバン観を刷新するようなポップなブルーやグリーンは、メンズアイテムとして作ってはいるものの、女性にも人気があるのだとか。スマホ決済／キャッシュレス決済派の中にも「どうせ財布を持つならたくさん入るものを」と長財布に回帰する流れがあるという。見たことないコードバンで差をつけるなら、このラウンド長財布一択でしょ！