L字ファスナー小銭入れ×「ドラーロ」の圧倒的迫力
押すだけで口が開く「板バネ構造」が使いやすさを生む
■小さなサイズと美しい革。そして隠されたもう一つの特徴
手のひら程度のサイズ感と使いやすさで人気を誇る「L字ファスナー財布」に新たなアイテムが仲間入り。こちらは標準のL字財布よりもやや小さいサイズで、より小銭入れに特化したタイプ。もちろんカード数枚と、折ればお札も収納可だ。シャツの胸ポケットにも入ってまうほどのコンパクトな形だが、型押しのイタリアンレザー「ドラーロ」の存在感は抜群で、発色の良い革をアクセントとしてファッションのポイントに使う楽しみもある。しかし、この財布には決定的に使いやすい点がもう一つ隠されている。外見だけではわからないその秘密を紐解いていこう。
■名だたるブランドから信頼される技術力
この財布を作った株式会社エリナは1974年、現会長の丸山学氏が葛飾区奥戸に創業した。映画や漫画で知られる葛飾は、実は墨田区同様に小さなメーカーがひしめくものづくりの街でもある。オフィス兼工房のエリナ社内では、15名ほどのスタッフが真剣な表情で財布や小物づくりに向かう。ふと目を向ければ、そこには誰もが知る有名ブランドのタグが。そういった大手から信頼を寄せられるクオリティの高さがエリナの誇りでもある。OEMと並行して、2002年、他社よりも早いタイミングで自社ブランドの展開も開始した。絵が得意な丸山氏自らがラフ画を描き、デザインを引く。「お金を払うって、取り出すにも入れるにもスムーズにいかないことがあるから、本来は面倒な行為だと思うんですよ。私自身がせっかちで面倒くさがりな性格なもので、そういった『引っかかる』ことを極力なくしたい。そういう考えでデザインをしているんです」(丸山氏)。
■指で押すだけで口が開く!?
" そうしたマインドでものづくりを行うエリナが、このL字ファスナー財布に混ぜた独自のスパイスとは何か。それは、小銭入れ部分にある。通常のL字ファスナー財布の小銭入れは、上部が常にオープンになっている。これにはファスナーを開けてすぐに小銭を取り出せる利点がある一方、持ち歩いているときに中で小銭が揺れ、小銭入れ部分の外に飛び出したり、上部に引っかかった状態でファスナーを開け小銭を落とすなど、ストレスを感じるケースもあった。ASUMEDERUではこれを解決すべく、口をしっかりと閉じる構造をとった。でも、どうやって小銭を取り出すのか? 実は、この口は2枚の「板バネ」によって閉じられており、手でグイっと押すことでパカっと気持ちよく開くのだ。懐かしくも新鮮なこの仕組みを、エリナは財布において実用新案に登録。これにより、小銭の出し入れの所作がぐっと素早く、手間取らないものとなる。"
■小さなボディに秘めたたっぷりの高級感
ファスナーはYKK最高峰の美しさと滑りの良さを誇り、ゴールドカラーが革との相性も良い「エクセラ」を使用。手前側に引いて開けるのがこの財布の正しい開け方となる。内装には国産の牛革「ロロマ」のボルドーカラーを採用。表面がやや白くなっているのは、ロウを塗りこんでいるため。使い続けるうちに鋭い光沢を放ち、表側のドラーロのエイジングとともに、自分だけの味わい深い財布に変化していく。小銭入れの内側のみ、アウトドアギア御用達・擦れに強いコーデュラナイロンを使用。ドラーロはイタリアンレザーらしい鮮やかな発色で、ブルー・グリーン・オレンジ・グレーの4色をご用意。サブ財布として選ぶ際には、メイン財布と色を合わせるか、それともあえてまったく異なるものにするか、楽しい悩みとなることだろう。また、同シリーズ・同革のカード札入れと一緒に使えば統一感が出るのでおすすめ。男女問わず使え、贈り物にもふさわしい。
カラーバリエーション
ディテール
使い方
アイテム詳細
仕様:小銭入れ部分×1、カード段×4
素材:外装/牛革(ドラーロ)、内装/牛革(ロロマ)、コーデュラナイロン、ファスナー/YKKエクセラ
サイズ:H8cm×W10.5cm×D2cm
重量?66g
日本製