
撥水×涼しい×高級感!香川の伝統工芸『漆×麦わら』が生むシックでレトロなカンカン帽

シックな艶めきに隠されたヒミツとは!? 巷の麦わら帽子とは一線を画す「カンカン帽」が新登場!

巷の麦わらのカンカン帽とは一線も二線も画す、得も言われぬ風合い…! 昭和15年創業の老舗「丸高製帽所」から、大人の艶と深い光沢をまとったスペシャルな夏帽子が届いた。独特の雰囲気を纏うヒミツは「漆」。実はこちら、香川県が誇る産業のひとつ「麦わら帽子」と伝統工芸「漆芸」を掛け合わせ、熟練の職人が手仕事で作り上げた逸品なのである。
また今回は、藤巻百貨店13周年を記念し当店だけの別注カラー「紺」も登場。ハンドメイドによる貴重なアイテムゆえ、一度に生産できるのはごく僅か。日本の職人技が詰まった粋な逸品を、今年の夏の相棒にしてみてはいかがだろう。
実はいいこと尽くめ!
「漆×麦わら」がもたらす【7つ】のメリット
①まさに新ジャンル!初夏から秋まで長く使える!

従来の麦わら帽とはひと味違うシックなデザインは、真夏以外も活躍!二季化が進む昨今の日本の気候に長く対応できる、新感覚の麦わら帽子と言える。
②撥水性◎!不安定な天気でも気にせず使える!

漆は撥水効果があるため、急な雨に見舞われても安心。ただし防水効果はないため、濡れた場合は素早く拭き取るなどのお手入れを。また、漆は一度固まると溶けることがないと言われており、雨や汗で漆が溶け出すなどの心配も無用。もちろんかぶれの心配もない。
③通気性◎!麦わら本来の涼しさはそのまま!

漆を塗ると通気性が悪くなるのでは…と思いきや、麦わら帽子としての涼しさや通気性・熱放出作用はしっかりキープ。
④耐久性◎!乾燥による割れを防止!

漆でコーティングすることで麦わらの油分が抜けるのを防止。乾燥を防ぐとともに、麦の割れや破れを抑えてくれる。
⑤高級感◎!漆だからこその艶感がイイ!

従来の着色方法ではたどり着けない絶妙な艶感!この高級感は、漆ならでは。
⑥じっくり育てたい!漆のエイジングも楽しめる!

天然素材の漆は、使い込むほどに淡く、冴えた表情へと変化してゆく。使い始めはやや硬めだが、かぶり続けることで徐々に頭の形にフィットしていき、自分だけのサイズ感になるそう。
⑦漆由来の抗菌・抗カビ作用で清潔さが持続!

漆は抗菌・抗カビ作用があることでも知られており、衛生面でも安心。漆を塗ることで菌の増殖を防ぎ、清潔に長く愛用することができる。
昔ながらの設備と守り続けてきた技。
地元民に愛されてきた「丸高製帽所」


香川県の瀬戸内海に面する町で麦わら帽子を製造している「丸高製帽所」。創業以来、今もなお天然素材を用いた麦わら帽子を作り続ける、日本でも数少ない工場のひとつである。昭和の時代から使い込んだ貴重な設備を使い、昔ながらの製法を大切にしながら、麦わら帽子や布帛生地の帽子製造を続けている。

地元の小学校の通学帽を作るなど、地域密着型の工房として愛される一方で、その高い技術は有名ブランドも厚い信頼を寄せる。同社が大切にするのは、品質にとことんこだわり、一点ずつ丁寧に手作りすること。手間を惜しまず、大量生産品では出せない温かみのある製品は、藤巻百貨店でも多くのファンを生み出している。
0.1㎜単位の職人技!伝統的なオールハンドメイド

布地や天然草をテープ状に加工した材料を「ブレード」と呼ぶ。麦わら帽子はブレードを頭頂部から渦巻き状に縫い上げて製作するが、まさにこのブレードが帽子の価値を決める。一般的な帽子のブレードは1~1.5cm程度だが、本商品は0.7cm程度。ブレードが細いとその分しなやかになり、帽子のフォルムも美しくなるという。

もちろんブレードが細ければ細いほど縫製は難しくなる。「天然素材なのでブレードの細さも決して一定ではありません。縫い代を0.1㎜単位で調整しつつ、全体のフォルムを整えながら縫い上げていく必要があります」(高橋氏)。この技術を持つ職人は、日本にわずか数名しかいないという。
日本人の頭にしっくりフィット!
レトロな昭和初期のカンカン帽を復刻!

工房には、日本人の頭の形に合わせて作られた金型がずらり。今回のカンカン帽は、80年ほど前から使用していた金型をアレンジしたものだそう。「最近のカンカン帽は深めものが多いのですが、今回は浅すぎず、深すぎない9㎝の高さにしています。男女共にしっかりかぶれる深さでありつつ、昔ながらの“ちょこんと乗せる”スタイルも楽しめるものを目指しました」(高橋氏)。

香川の地が育んだワザが融合!
讃岐うどんの「麦文化」×伝統工芸「漆文化」

讃岐うどんで知られるこの地域は、古くから小麦の名産地。粉はうどん、茎は麦わら帽子の材料にされてきた。地元に根差した「小麦文化」と、江戸時代の藩政の保護を受け発展を遂げた「香川漆器」、二つの“香川の技”により生まれた「漆麦わら帽子」は、令和4年度かがわ県産品コンクールにて知事賞(最優秀賞)を受賞。待望の第二弾として誕生したのが、今回のカンカン帽なのである。

香川漆芸の未来を創造する注目の漆芸職人

漆の工程を手掛けるのは、「香川漆芸」の作り手の力を集め、その未来を創造して行くための団体「さぬきうるしSinra」の代表を務める松本光太氏。江戸時代から続く伝統をもとに、香川県ならではの材料や技法を用いた漆器を展開している。

「漆芸」とは、漆の木から出る樹液を箸や器に塗り、芸術作品を作る伝統工芸のことで、とくに香川の漆芸は全国的にも非常に有名。「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」は香川の三技法と呼ばれ、「香川漆芸」はこれまでに6人もの人間国宝を輩出している。
漆の強度×帽子のフィット感を生む特殊技法

もともとは保護剤として使われる漆。ただコーティングしただけではカチカチになってしまい、帽子として機能しない。漆で柔らかさを表現するにはどうすればいいのか…。長年漆と向き合ってきた松本氏にとっても、これは前代未聞の難題であった。

試行錯誤の末、漆を薄く塗っては乾かし、塗っては乾かしを繰り返すことで、漆の強度と麦わら帽子のしなやかさを両立させることに成功。これは、松本氏による完全オリジナルの技法だ。「特にカンカン帽は角ばったフォルムなので、丸みのある麦わら帽に比べて漆が割れやすく、より繊細な作業が求められます。ひとえに漆職人さんの技術の賜物です」と高橋氏は語る。
ディテールも抜かりなし!こだわりが詰まったカンカン帽

リボンはあえて蝶結びを作らず、あくまでシンプルに。サッとかぶれば、粋なかっこよさを演出できる。リボンには、通気性のいいレーヨン素材を採用。

56~57.5㎝のサイズ調整機能付き。男女問わず楽しめる。
「紺」は藤巻百貨店だけの別注カラー!
初夏から初秋まで、粋な装いのお供にぜひ!

“漆の魔法”をかけられた麦わらのカンカン帽は、懐かしさがありつつもシックな大人の色気が香る。カジュアルにも合わせられるし、イケオジ風にキメてもOK。もちろん浴衣と合わせてレトロな雰囲気を愉しんでもいい。年齢性別を問わず、気軽にかぶれるのが嬉しい。

藤巻別注カラー「紺」を筆頭に、「摺り漆」「黒カーボン」の全3カラー展開。それぞれ、「紺」はネイビー、「摺り漆」は黒、「黒カーボン」はダークブラウンのリボンをチョイス。上品なカラーリングで真夏以外もファッションに取り入れやすく、新緑の頃から残暑の残る季節まで、ロングシーズン活躍してくれそうだ。初回数量限定につき、どうか早めの決断を!
カラーバリエーション
※職人の手作りであるため、漆の塗る量の差などにより色合いは1点1点若干異なります。
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
サイズ:クラウンの高さ/約9cm、つばの長さ/前約6cm・うしろ約6cm、頭周り/58cm(サイズ調整機能付 56.5~58cm)
製造国:日本
注意事項
・漆を施しているため通常の麦わら帽子よりは水気には強いですが、水洗い、洗濯はできません。また、防水ではないので、長時間水に濡れますと水が染み込む可能性がございます。
・天然素材につき、強く引っ張ると割れや裂けることがございます。
・すべてが職人による完全手づくりのため、漆の塗る量の差などにより色合いは1点1点若干異なります。