【清水秀高】ぐい呑み「炎桜」

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受賞作のモチーフをぐい呑みに！希少な金赤×アンバーに描く、桜と炎の華麗な競演！
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伝統工芸士が生んだ、「桜」と「炎」の究極の表現！

2024年春に開催された第36回江戸切子新作展において、東京都産業労働局長賞を受賞した大皿「炎桜」。江戸切子らしい「桜」と、そこからイメージを膨らませた「炎」の二つをモチーフとし、きらびやかでありながら芯の強い表現を繰り広げた逸品を、日常使いできるようぐい呑みに転じたのがこれだ。作ったのは、江戸切子の伝統工芸士・清水秀高氏。彼が近年注力する「赤の江戸切子」、その色の魔力を視覚的に引き出したワンダーな表現、技の高みを、とくとご覧あれ！

江戸切子に携わって30年超。「清秀」の挑戦は止まらない。

2024年現在、職人歴33年目。少年の頃から切子職人に憧れていた清水氏は、高校卒業と同時に硝子工房に勤め、2007年に独立。2010年に伝統工芸士に認定、2020年に「キヨヒデガラス工房」を設立し、“日常使いであり、名脇役としての江戸切子”を提案し続けている。
2020年の江戸切子新作展で江東区議会議長賞を、2021年同テーブルウェア部門2位、2022年同WEB投票部門賞を受賞するなど、確かな技とそれを伝える感性で、江戸切子を知悉するファンはおろか、一般ユーザーからも支持が厚い。

ソーダガラスを用い、手磨きによって自らの手で最後まで仕上げることが第一の信条。その良さを引き出すために、近年は対照的な手法であるクリスタルガラスのカットにもトライし、手磨きでは不可能な表現を追求している。動物などの細かなカットが必要なモチーフが人気を集め、「清秀のクリスタル」が浸透しつつある。

琥珀と赤、「炎」でつながる二つの世界！

そして、そのライン上にあるのが今回のぐい呑み「炎桜」だ。酸磨きでなければ仕上げられない微細な線を刻んだ菊繋ぎを全面に施し、かつてない炎のきらめきをたたえている。具体的な形のある鯉やフクロウよりも、炎というエレメントを表現するのは難しい。が、カットの形やガラスの色、光やきらめきの描写で、見る人に炎を連想させる。そこが巧い！

生地である「金赤×アンバー」は、琥珀色のベースに赤を被せたクリスタルガラスで、北海道小樽の深川硝子工芸に特注したもの。深川の定番色にはなく、なかなかお目にかかれない希少カラーだ。この色のおかげで、「炎桜」の燃えるようなイメージがさらに加速する！

底には五弁の桜の花びら。桜をかたどっているものの、時折丸くえぐることで炎のゆらめきをも表現したダブルミーニング。

底から立ち上がるように、脇にも炎の残滓があり技が細かい。赤を削るとアンバーカラーが出てくるため、この部分だけ少しだけ赤色を残しながら、菊繋ぎのカットを入れなくてはならない。厚みも違うためカットの困難さがさらに増すが、炎のほのかなシルエットがオシャレ！
※上部画像は形が違うグラス

そばに置いておきたくなる「赤」。桜と炎で、グイッと一杯！

ロウソクや焚き火が燃える様子を、じっと見つめていた経験が誰しもある。「炎桜」にはそれに近い「火の魅惑」のようなものがあり、お酒を飲みながらしげしげと見つめたくなる。酒器として使う際は、赤とアンバーの夕焼けのような色あいがリビングに溶けていき、ナイトシーンに彩りを加えてくれるだろう。特に赤いものが好きな方や、赤を人生のテーマカラーにしている方は、ぜひそばに置いて楽しんでいただきたい。

また、桜は縁起物でもある。日本の象徴であり、春の訪れの喜びののモチーフとして、行く末を寿ぐプレゼントにもおすすめ。熱い炎、幸運の桜、二つの意味を込めた贈り物にこの江戸切子選んでみては。

プロフィール

清水秀高
キヨヒデガラス工房代表
経済産業大臣指定江戸切子伝統工芸士
1992年高校卒業後師匠に弟子入りし、江戸切子の道に入る
2007年清秀硝子工房設立
2008年清秀硝子工房自身の工場を構える
2010年経済産業大臣指定伝統的工芸品伝統工芸士の認定を受ける
2013年 (有)清水商店と統合（屋号清秀硝子工房は継続）
2020年江戸切子新作展江東区議会議長賞受賞
2020年キヨヒデガラス工房設立
2021年江戸切子新作展　テーブルウェアー部門2位
2022年江戸切子新作展　テーブルウェアー部門WEB投票部門賞
2024年江戸切子新作展　江戸切子新作展東京都産業労働局長賞

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