冷たくも美しい「氷の世界」
山崎祥氏は職人歴7年。「氷華」は、“凍てつく氷の結晶の中に咲く氷の華”がテーマ。下部の矢来文は、氷が徐々に結晶化していく様子を表したもの。二種の菱の中には、結晶の煌めきを表現した菊繋ぎ文と、氷の華を施した。上部~口元には、丸みのあるダイヤモンドホイールを用いて氷の冷たい質感や光の反射を表現。16本菊は、氷の瞬間的な鋭い輝きを表している。生地は「瑠璃/緑/透き」の三層構造になっており、「氷の透明感や冷たさを色でも伝えられたら」と山崎氏。同氏が所属する「大場硝子加工所」は、江戸切子の委託加工業を主として昭和41年に大場十志男氏が創業。「道具としての江戸切子」をモットーに、日々技術の伝承に努めている。
プロフィール
山崎 祥
大場硝子加工所所属 切子職人
職人歴7年
2017年 大場硝子加工所入社
2019年 全国伝統的工芸品公募展 入選
2022年 江戸切子新作展 テーブルウェア部門ブロンズ賞 受賞
アイテム詳細
素材:クリスタルガラス
サイズ:φ73mm×高さ95mm、容量300ml