職人技と、それに応える革が競演
変化と色気がたまらない堅牢ブリーフバッグ
■満を持して登場、「堅牢」と「色気」のブランド
2016年、藤巻百貨店4周年を記念して登場した「m+(エムピウ)」のバッグ「GAGLIARDO(ガリアルド)」。クラシックかつ重厚なこのバッグの製作を担当したのがコラボ相手の「HIS-FACTORY(ヒズファクトリー)」であり、念願叶ってこのたびようやく同ブランドのアイテムを展開する。「polacco(ポラッコ)」と名付けられた2種のバッグは代表の中野克彦氏が「長年温めていた」というアイデアを盛り込んだ、新登場のアイテム。メンズ・レディスにそれぞれが対応しているものの、どこかユニセックスな魅力も持ち合わせているのが目に新鮮。「使い込んだ後の経年変化がすばらしい」とほれ込む革「プエブロ」をまとう、中野氏の集大成ともいえるこのバッグの魅力をいま伝えたい。
■大量生産に背を向けたものづくりを
約30年もの長きに渡りバッグづくりに携わってきた中野氏。しかし常にものづくりの喜びに満ち溢れていたわけではなく「もう辞めてしまおうか」と考えたこともあったという。それはあまりにも大量に、使い捨てが前提で作られていくバッグの様を目の当たりにしたとき。そんなバッグでも、まだ使いたいと修理に持ち込む人がいるのを知り「だったら、一切作りの妥協をしないバッグを自分が作る」と東京墨田区に立ち上げたのが「HIS-FACTORY」だ。中野氏が作り出すアイテムは二つの特徴がある。まず非常に堅牢で、「絶対はないんだけど、絶対に壊れないといえるほどの強度があること。もし壊れても修理ができる」(中野氏)こと。そしてもうひとつの特徴は、主にイタリアのベジタブルタンニングレザーを使うこと。10年ほど前に出会い「手触り・ツヤ・切ったときの感触など何もかも驚いた」(同)という。今回はワイルドな質感の「プエブロ」を選び、自身の技で革の魅力を最大限に生かす。
■「アオリ」がクイックアクセスを生む!
ブリーフバッグと聞いてあまり荷物が入らない想像をするのは早計だ。メインの部屋の両サイドに配される「アオリ」ポケットは、ファスナーを開けずとも新聞や雑誌、iPadなどがサッと出し入れできて非常に使いやすい。ガバッと開く構造のファスナーで中身が見やすく、B4サイズまでのPCやノート、水筒などがスムーズに収まり、ビジネスで必要なアイテムは十分持ち歩けてしまう。ショルダーストラップも付属するので肩掛けにも対応可。そしてハンドルもぜひご覧いただきたい。手に握って負荷がかかるところなので、革の芯材をプエブロでサンドして5.7㎜もの厚さを持たせ、非常にガッチリ作りこんだ。それでいてラインがエレガントなのは中野氏のデザインセンスの賜物。バッグ全体を0番手の太い糸で縫製されていることも、頑丈さのポイントだ。polaccoとはイタリア語で「磨く」という意味であり、中野氏が自ら必ず行う念入りな「コバ磨き」からとられている。「これぞHIS-FACTORY」という大事なポイントで、その名を冠した肝入りのアイテムがこちらなのだ。
■自身とともに時を重ねる経年変化の楽しみ
polacco B4ブリーフは「プエブロ」を贅沢に使った継ぎ目のないフェイスが艶かしい色気を放つ。重厚だがどこか「軽さ」も感じられ、欧米のハイブランドに勝るとも劣らないステータスと「一本筋の通ったジャケパンスタイル」を演出できそうだ。クイックアクセスのしやすさはビジネス使いに非常に便利。ネイビー、ブルー、タバコの3色ははじめのカラーも美しいが、その本領を発揮するのは経年変化をしてから。やや起毛している革の表面がつぶれていき、驚くほどの深い色とツヤに仕上がっていく。そもそも頑丈で、さらに修理もできるので「一生使える」といっても過言ではないこのバッグと、一緒に時をかさねていく悦びをぜひ味わっていただきたい。
カラーバリエーション
ディティール
使用イメージ
経年変化イメージ
アイテム詳細
素材:本体/プエブロ(イタリアの名門タンナー、バダラッシー・カルロ社による植物タンニンなめし牛革)、ショルダー取り付け金具部分の補強革/ブッテーロ(イタリア・トスカーナ植物タンニンなめし牛革)、内装/コットン、金具/真鍮、ファスナー/YKKエクセラ
サイズ:H30cm×W39cm×D9cm、ハンドル立ち上がり11cm、ショルダーストラップ長さ115~127cm
重量:約1300g
生産国:日本
【ご注意】
※この製品で使用している革は、イタリア・トスカーナ地方の植物タンニンなめし革です。使い込むほどに艶が出て、独特の味わいが増し、個性的な経年変化をお楽しみいただけます。
※油分を多く含む染料仕上げのため、お使いはじめは色落ちします。白など明るい色の服でのご使用はお避けください。
※お手入れは乾拭き程度で構いません。
※水に濡れた場合はタオル等で拭き取り、風通しの良いところでよく乾かしてください。水が染み込んでしまった場合は、乾く前に少し湿らせた布で軽くたたくようにして、全体を湿らせるようにしてください。
※長時間使用し、革がカサカサしてきた部分には保湿クリーム等を塗布してください。
※長期間保管される場合は、カビが発生しないよう定期的に風を通し、乾いた布で乾拭きをしてください。またお荷物を長い間入れていると悪影響を及ぼす可能性がありますので、定期的に内容物をすべて取り出し、中に通気を与えてください。
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