【平田商店】パンチングレザー ドレスグローブ（スマホ対応）

手袋の聖地・香川県東かがわ市でドレス手袋ならここ！ パンチングレザーが新たなスタイリッシュの幕開けとなる

■ドレス手袋の名手がパンチンググローブを作れば、こんなにもスタイリッシュに！

日本一の手袋の町、香川県東かがわ市。小さな職人工房がひしめく中、特にレザーグローブを得意とし、著名ブランドやセレクトショップのアイテムを手がけるドレス手袋の名手が「平田商店」である。この冬に活躍する藤巻だけのモデルを依頼したところ、到着したのはパンチングレザーを使用したグローブ。ビジネスで活躍する本流の革手袋でありながら、決め過ぎない「軽やか」な雰囲気が今の気分と合う！

■日本の革手袋を担って50年。満を持して表舞台に

国内産手袋の9割を担う香川県東かがわ市。その中でも、多くの有名ブランドがラブコールを送る、知る人ぞ知る工房が平田商店。1971年に創業し、長年に渡り大手手袋メーカーの下請けやアパレルのOEM製作で技を磨いてきた。二代目の平田哲也さんを筆頭に、妻の由美さん、先代の父、母の家族4人ですべての製造工程を担っている。

近年は自社オリジナルブランドも展開。香川県の織物をパッチワーク状に使い、約200ものパーツで作り上げた「保多織をうまげによっけ繋いだ手袋」は、2020年香川県産品コンクール最優秀賞を受賞するなど、これまで培ってきた技術力と発想力が高く評価されている。

また、2025年の瀬戸内国際芸術祭では、東かがわ市・引田エリアが会場の一つとなり、手袋組合ではアーティストとの共同プロジェクトに参加。巨大な手袋作品の展示を通じて、地域の魅力発信に貢献した。

■東かがわの実力派！ 緻密な造形を形にする腕の確かさ

小さな工房には、革の裁断機やミシンの音が絶えず鳴り響く。棚にはたくさんのレザーが並び、革の型抜きから縫製までの全工程をこの工房で行っている。「平田商店」が得意とするのは薄手の革手袋。

人間の手に沿った立体的な形かつ違和感なく仕上げるためには、繊維の方向を見極め、ミリ単位の細かな幅で縫製する技術が必要。こうした腕の確かさ、仕上げのきれいさで、信頼を積み上げてきた。

■質感高いレザーにパンチング。さらなる魅力を引き出した！

手袋にパンチングレザーはドライビンググローブなどに使われ、スポーティーな印象がある。これをドレスの手袋に応用したのが本作。表革にはきめが細かいイタリア産のラムレザーを、手のひら側には国産の導電するレザーを使用した。

表革を手裁ちでカットし、機械で手袋型に抜くと、なんとポンチでひとつずつ穴を開けていく。指に刻まれた小さな点のリズムが、ドレス手袋に「軽み」の印象を与える。

そしてこの発色。イタリア革ならではの鮮やかなカラーは、平田夫妻の心をわしづかみにし、「これは絶対に使ってみたい！」と今回選んだのだとか。ナチュラルな光沢感はビジネススタイルにぴったり。

毛穴の細かい部分を選りすぐった美しい風合いがあり、使い続けると手の形に合わせて馴染んでくる。強さとしなやかさを併せ持つ、手袋に最適な革が羊革なのだ。

革は同じように作っても、原皮の状態やその時の気候によって微妙に表情が変わり、厳密に言えば同じ発色のものがない。この色、この風合いは一期一会だ！

■手袋をはめたままスマホもOK！ 見た目も実用も譲れない方へ

手のひら側は革加工業者による非常に細かなパンチング。表革との違いがユニークで見た目で楽しませてくれるが、革が導電するということはつまり、手袋を装着したままスマホが使える！ スマホの操作にいちいち手袋を外さなくていいのも優れたポイントだ。

裏地には手袋用に開発された薄手生地「キュプラ100％ベンベルグ®」を使用。伸縮性があり指通りも良く、静電気が起こりにくいのも特徴だ。

■こんなところが平田商店流。「フィンガークロッチ製法」の使い心地よ！

さらに刮目いただきたいのが、指の股部分。これは「平田商店」独自のフィンガークロッチ製法と呼ばれる技法。このパーツにより指の間にゆとりが生まれ、指を格段に動かしやすくなるのだ。

緻密かつ正確なステッチワークを必要とする上、ひとつひとつ小さなパーツを組み込んでいくのはとにかく手間と時間がかる。効率のみを追求しない、小回りの効く製作環境だからこそ生み出せる逸品と言っていい。

指の又の側面にもパーツを使って立体的な成形をしているのもはめ心地がよい理由。手首のスナップボタンとギャザーでフィット感を上げているのも工夫のひとつだ。

ドレス仕立ての「ピケ縫い」によって内側で縫い目がごろつくことなく、ギリギリを攻めて縫われた外観のステッチも美しい。これぞ、紳士のための手袋と呼びたい。

■ロングシーズン愛用確定。手袋スタイルをパンチングで決めて

そこにパンチングレザーが組み合わされ、紳士的かつスポーティーに、そして気軽に誘える友人のような親しみやすさを得た。ビジネスに、ドライブに、大いに活用していただきたい。穴が空いているから通常より軽くて通気性もよく、蒸れにくいのもメリットのひとつ。

また暖か過ぎない裏地だからちょっと本格的な寒さが到来する前から出番があり、長いシーズンで使えるのも重宝する。

カラーは、合わせやすい深い紺色の「ミッドナイトネイビー」、英国車を思わせる紳士な「ブリティッシュグリーン」、とびきり鮮やかな発色に心が踊る「ロイヤルブルー」の3色。手のひらの革はすべてネイビーだ。

スーツやコート、マフラーの色を拾ってコーディネートしてもいいし、それとは関係なく自身の好きな色を選ぶのもいいだろう。ただ、希少な革ゆえにブリティッシュグリーンとロイヤルブルーはそれぞれ限定10点のみ。この色にビビビと来た方はお早めに！