フチをまかない、タテに長い形が最新形
red dot design awardを受賞した傑作ボウル
■タテ長のボウル、ただいま世界を席巻中
料理をするきに必ずとっていいほど使うアイテムが「ボウル」だ。家族構成を問わず、一人住まいでさえも持っていない人は少ない。そのボウルはリーズナブルなものが世にたくさんある一方で、名作の誉れ高い優れたデザインで使い心地が良いものが人気を博している。では、それらは完璧なボウルなのか? いやそうではないと考える人たちが新たなボウルを作り出した。他にあまり例をみない「タテに長いフォルム」、そして折り込みのないフチが特徴のこのボウルは、2018年には世界的なデザイン賞である「iF design award」金賞、「red dot design award」を受賞し、その凄さが世界に評価された。料理をする人を想い考え抜いたデザインと、金属加工のメッカ・新潟県燕の技術が生んだ傑作「conte」は、これまでのボウルのイメージを変える。
■これまでの形を疑い、新たなボウルへの挑戦
conteは3人のキーマンによって始まったキッチンアイテムブランドだ。一人目は、ブランドを展開する新潟県燕の業務用ステンレス製品製造メーカー・一菱金属株式会社の江口広哲氏。燕は各社で分業するものづくりの体制で、同社はプレス工程を担う。生活用具などのアドバイザー・バイヤーである日野明子氏との会話の中で「ボウルに不満がある」と互いに共感し、制作することに。「混ぜる、和えるはそれだけで料理になることもありますから、使い心地のいいボウルは料理においてとても大切だと考えています」(江口氏)。「料理をする人」を条件のひとつに依頼したのが、デザイナーの小野里奈氏。小野氏は普段、製菓用の大きなタテ長ボウルの形状に使いやすさを感じていたので「自分が作るなら絶対にこの形」と決めていた。彼女もまた、通常のボウルに満足していない人物だったのだ。
■持ちやすく混ぜやすいボウルは「タテ長」だった!
タテ長にすると何がいいのか。見た目がすっきりし、置き場所を占めにくいのがひとつ。大きく違うのは、混ぜたときにわかる。浅いボウルを使って勢いよく混ぜると中のものが飛び散ってしまったという経験はないだろうか。ここまで深さを出すとそれが起きにくく、気を使わずに混ぜることができる。この形を作るために、通常の2倍ものステンレスを使用しているという。では重たいのかといえばそうではない。スピニングという金属を引き伸ばす工程の際、底とフチに厚みを残すことで重さを分散させ、低い重心にすることで「持ったときに手なじみのよい重さ」を実現している。手の大きさにかかわらず「持ちやすい」と感じるのもこのおかげだ。さらに低重心のため倒れてしまうこともない。最も小さい130は小さく見えるが、実は卵を5個入れても問題なく混ぜられる。このタテ長に深い形が、見た目以上の容量を生む理由だ。
■「まかない」から衛生的かつスタイリッシュに
そしてもうひとつの特徴は「まかない」フチにある。通常のボウルは金属を折り込んでいるため、気になる人はここだけブラシで掃除したり、小麦粉にアレルギーを持つ人は注意しなくてはいけなかったりという課題があった。こちらはそれらをクリアし、かつステンレスの風合いをそのまま生かした仕上げでシャープな印象に。ボウルから溶き卵を注ぐときのキレも良い。フチとボディの厚みを変えているため、同じサイズのボウルを重ねてもフチで止まり、ハマッて取れなくなることがないのだ。そして同時に登場する丸バットと平ザルも「まかない」仕様で、ボウルにぴったりと接地できる。丸バットはボウルのフタの他、食材の漬け込みに使ったり、切った野菜の一時置き場に。平ザルはボウルや丸バットと組み合わせて水切りに。そんな使い方の工夫が楽しくなってくる。
■ボウルで料理が楽しくなる! 組み合わせが真骨頂
「当初こちらが考えていた以上に、使い手の皆さんがどんどん新しい使い方を生み出して教えてくれるんです」と江口氏が言うように、3つを組み合わせれば様々なシーンで「まかないシリーズ」が大活躍する。ボウルで野菜を洗って平ザルでフタして水を切る。出汁を漉す。ボウル+丸バットのフタで料理を保存すればラップいらずで、そのままスタッキングも可。丸バット+平ザルで洗ったものをいったん置いたり、豆腐の水切りに使ったり。さらには220サイズのボウルの中に180サイズの平ザルを途中まで落とし、アサリの塩抜きに使うという方も。ステンレスには蓄冷性があるから、フルーツをすぐ冷やしたいときにフタをして冷蔵庫に入れるのも有効だ。そんな風に思い思いの方法でまかないシリーズを使ってみてほしい。ボウルなんてなんでもいいと思ってた方は特に、この使い心地に驚くだろう。
バリエーション
まかないボウル130(640ml)
まかないボウル180(1600ml)
まかないボウル220(3000ml)
まかない丸バット130(200ml)
まかない丸バット180(400ml)
まかない丸バット220(600ml)
まかない平ザル130
まかない平ザル180
まかない平ザル220
ディティール
まかないボウルに同じサイズの丸バットでフタをし、このまま料理を保存できる
まかないボウルに同じサイズの平ザルをのせれば、水切りや出汁を漉すのに活躍
左:130サイズのボウル+平ザル、右:220サイズのボウル+丸バット
ボウルの3サイズを重ねる。丸バットでフタすれば、保管の際にホコリが入らない
丸バット3サイズを重ねた状態
平ザル3サイズを重ねた状態
まかないボウルの底には「conte」のブランドロゴが
フチを「巻かない」ため汚れがたまらず、腐食の心配もなし
フチと底のカーブは、職人の研磨により滑らかな手触りの仕上げに
一枚もののステンレスにパンチ穴をあけてプレスし、形を作っていく
ボウルの底に重心があるため倒れにくいのも使いやすいポイント
使用イメージ
手なじみのよい重さとタテに深い形が使いやすい(ボウル130を使用)
220サイズは容量たっぷり。ボウルでたくさんの野菜を洗える
ボウルで野菜を洗ったら、平ザルで水切りを(ボウル220、平ザル220を使用)
丸バット+平ザルで洗った野菜の置き場に。丸バットが水受け(220サイズ使用)
丸バット+平ザルは豆腐の水切りにも最適(130サイズを使用)
ボウルは切った野菜を入れたり、卵を溶くのに使ったり
ボウル+丸バットならスタッキングも可能に。冷蔵庫内の隙間をうまく活用
「まかない」フチは溶き卵のキレもよし
ボウル220に氷を入れてボトルクーラーとして使うのも◎
アイテム詳細
素材:18-8 STAINLESS STEEL
まかないボウル130 サイズφ137×H76mm、容量640ml、重量68g
まかないボウル180 サイズφ183×H103mm、容量1600ml、重量315g
まかないボウル220 サイズφ225×H124mm、容量3000ml、容量462g
まかない丸バット130 サイズφ140×H18mm、容量200ml、重量104g
まかない丸バット180 サイズφ188×H18mm、容量400ml、重量180g
まかない丸バット220 サイズφ227×H18mm、容量600ml、重量250g
まかない平ザル130 サイズφ140×H14mm、重量72g
まかない平ザル180 サイズφ188×H14mm、重量132g
まかない平ザル220 サイズφ227×H14mm、重量185g
このアイテムのレビュー
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