江戸切子とは、ガラスの表面にカット文様を施した、江戸時代から受け継がれる伝統工芸品のことです。では皆さんは、江戸切子に明確な定義があるのをご存知でしょうか?
ガラスであること
手作業で作られていること
製作に回転道具を使用
していること
指定された区域で生産
(東京都江東区を中心とした関東一円)
されていること
これら4つの条件を満たしたものだけが、「江戸切子」と呼ばれる資格を持ちます。
現代は、作品の世界観に合わせて素材を使い分けたり、オリジナルの文様を生み出すなど、表現方法も多様になっています。うつわやグラスだけでなく、カフスやイヤリングなど、“身に着ける江戸切子”も人気に。江戸切子は上記の4つの定義を守りながらも、日々進歩を続けています。
(参照:江戸切子協同組合)
日本が誇る“二大切子”としてその双璧を成す江戸切子と薩摩切子。誕生したのはどちらも江戸後期。庶民の日用品として広まった江戸切子に対し、薩摩切子は島津藩御用達として作られました。藩の産業であった薩摩切子は第28代藩主・島津斉彬の死後急速に衰退。現在作られている薩摩切子は当時の資料をもとに復元したものです。
両者を見分けるポイントは、ずばりガラスの厚みとカット。薩摩切子は江戸切子に比べてガラスが分厚いのが特徴です。江戸切子のカットはくっきりシャープなのに対し、薩摩切子のカットはグラデーションが特徴。これは「ぼかし」と言われ、薩摩切子特有の表現です。