「別府竹細工」を現代のライフスタイルへ
A4サイズも入る、革ハンドルの竹かごバッグ
■「別府竹細工」の手仕事が生む“都会派”バッグ
大分県別府市。温泉で知られるこの街は、「別府竹細工」が盛んな街でもある。大分県に豊富な真竹が、孟宗竹と比べて竹工芸に向くためだ。「有製咲処(たもつせいさくしょ)」は、別府市で竹製品を手がける工房のひとつ。職人であり代表である西本有氏の手により、竹材の仕入れから製品化までほぼすべての工程が進められる。西本氏は、首都圏の電機メーカー勤務時に転勤で訪れた九州エリアに魅了され、移住を決めてから竹工芸を学んだという異色の経歴の持ち主。その会社員経験からか、有製咲処の竹製品は、心で愉しむ“用の美”としての伝統工芸品では終わらない。バッグなら内布を張ってポケットを配置するなど、現代のライフスタイルに即したデザインや使い勝手に。10年、20年かけて色が深まる竹の経年変化を見届けられるよう、リペアの利く仕様にも配慮している。
■革カバー付き、A4サイズが入る。考え抜かれた機能性
「バッグを作るのは、自分と少なからず関係のあるものを手がけたかったから」と西本氏。その思いは、若い世代や男性でも持ちやすいスタイリッシュな革ハンドルや、目隠しとなる柔らかな革カバーに反映されている。張りのある内布は数カ所をテグスで留めたのみで、汚れや破れを生じた時には交換可能。底部の革パーツは、傷みやすいかごの角の保護と見た目のアクセントのために設けられたものだが、これにより地面に置いてもかご本体が接地しないのは日常使いにはうれしい。A4サイズの四角いフォルムは、一日分の荷物を収めるとともに、竹製品を都会的な印象に昇華。夏や和装の時にはもちろん、冬の装いにあえて合わせてミックス感を愉しむなど、一年を通じて気負わず持てるバッグだ。工芸品だからといってしまいこまず、ゆっくりと深みを増す竹の色を味わってほしい。
カラーバリエーション
ディティール
アイテム詳細
素材:マダケ、籐、牛革、コルク
サイズ:W35cm×H24cm×D12cm、持ち手幅1.4cm
重量:540g
収納部:オープンポケット×3
製造国:日本
※金具、革の仕様は変更することがあります。
※うっすらと黄緑がかった箇所がある場合がありますが、これはもともとの青竹の色が少し残っているもので、じきに全体が一様に白竹の色になっていきます。