皇室御用達・前原光栄商店の十八番、16本骨傘。シックなシャドーチェック柄で、雨の日の通勤も気分が上がる!
■レジェンド・前原光栄の定番傘が降臨!
手に持っただけで、ものが違うのがわかる——。80年近い歴史を誇り、皇室御用達のブランドとしても知られる前原光栄商店の傘は、それがはっきりと感じられる逸品だ。傘の「さし味」ともいうべきか、開いた時のスムースな感触が格別で、傘のシルエットから柄の配置まで考え抜かれている。今回、20年以上もの長きに渡り、定番で作り続けている16本骨のチェック柄を新たに展開。ハンドメイドの喜びにあふれたホンモノの傘で、紳士にふさわしい雨の日の装いを!
■傘はファッションである。色と柄で主張する
シンプルな単色の傘に見えて、実は微妙に模様があるシャドーチェック。チェスボードを思わせる互い違いのチェックは、よく見ると異なる織りの4面で構成され、非常に凝ったデザインが特徴的だ。凹凸が光を反射して模様が浮き出て見える「ジャガード織り」によって、一色の糸でも豊かな表情を獲得している。
この傘は、光の当たり方や見る角度によって折々に姿を変えていく。単色に見えてそうではない、江戸小紋のような粋なスタイルを叶えてくれるのだ。伝統的な機織りの産地である山梨県で作られる生地に、撥水・耐水コーティングを付与。見た目が洗練されているだけではなく、雨をしっかりと弾き、傘としての仕事をきっちりとこなす。
■前原光栄商店といえば16本骨! カーボンでより強く、軽く
さした姿がどこかエレガントなのは、骨にも理由がある。傘の骨は8本程度が主流だが、こちらは16本骨。さした際により円形に近くなる美しいフォルムを描き、また骨の数がストライプのようなイメージを掻き立てるのか、シュッと精悍な出立ちになる。傘を閉じて持った時の、生地の重なりの多さも美麗だ。前原光栄商店の16本骨はとかく有名で、代名詞的な傘でもある。
骨が16本あることで強度面も優れ、ひっくり返りにくいという特徴も持っている。さらに今回はカーボンファイバーの骨を採用し、強風にも負けない強さも!
しかも16本骨としては軽量な約600g前後で持ち歩きもラク。錆びにくいのもメリットで、長く愛用していけそうだ。
■高級傘を手で開く。流儀と作法を楽しみたい
ワンタッチで自動開閉するタイプではなく、トラディッショナルな手開きの傘がメインなのも前原光栄商店らしいポイント。ぜひ、丁寧にゆっくりと手で開いていく所作を味わっていただきたい。中棒(傘の中心の棒)を木製で作れるのも手開きならではで、やはり昔ながらの仕様。こちらは樫の木を使い、通常よりも太い12mmの棒にすることで重厚な趣を醸し出している。ブラウンのカラーも格調高く、顔まわりの印象も良くなりそう。
持ち手は数ある選択肢の中から、ビジネスユースも普段使いもできて、風合いに優れた「籐」をセレクト。職人が曲げ、表面を処理した籐の感触にうっとりとさせられるし、長く使い込んだ後の艶めく経年変化も魅力だ。タッセルのワンポイントもアクセントになる。
傘と同生地の専用傘袋(カバー)も付属。使わないときは、細いシルエットの傘を持つ姿がバシッと決まる!
■皇室御用達として名高い前原光栄商店。その真価は職人にあり
「傘」の文字にある4つの“人”を、生地を織る、骨を組む、加工する、手元を仕上げる、これらの工程を受け持つ匠の数と考え、洗練された美しさと機能性を兼ね備えた傘を生み出す前原光栄商店。1948年に創業し、皇室御用達としても名高い同社だが、何よりも職人の技と情熱を大切にしたものづくりが身上だ。現CEOの前原慎史さんはそれをさらに加速させ、業界全体で傘作りに携わる職人が減る状況の中で「東京の傘作りの灯を消してはならない」と自社で若手の職人を育て、貴重な技を次世代に伝えている。
骨組みや手元もさることながら、特に生地の裁断縫製は傘の出来栄えを左右する最も重要な技術のひとつ。いくら高品質な生地・骨・手元があったとしても、生地の裁断縫製が良くなければ美しいフォルムの傘は仕上がらない。たった数ミリの誤差が生じるだけで、傘を開いた時の張りや音、フォルムに影響が出るため、裁断の型、裁ちの正確さ、ミシンの針の落とし方にまで気を遣うという。時代を経ても愛される前原光栄商店の背後に、こんな仕事が隠れていたとは——。さすが、日本を代表する高級傘ブランド。修理も可能で、年々需要が上がっているものの、それでも年間販売量に対してわずか数%程度。壊れにくさや耐久性の高さも一級である。
■雨の日が待ち遠しくなる。真にカッコいい傘でオシャレを味わおう
「傘は実用一辺倒ではなく、装うものだということを忘れてはいけない」と前原さんは説く。そう、傘はファッションの一部として楽しむもの。フォルムや色、ディテール、佇まいに至るまで、徹底的にこだわり抜いた作りとビジュアルは、スーツやジャケットスタイルに持つ傘としてこれ以上ない出来栄えだ。しかも今回の傘のような16本骨×シンプルな色模様というベーシックなタイプなら、合わせる服を選ばず、ビジネスウェアを美しく彩ってくれることだろう。
長さは、メンズ長傘の定番たる65cm。最も万能で人気があり、中棒の茶との組み合わせも美しいネイビー、間違いなく誰もが似合うブラック、青いジュエリーのようなターコイズの3色を展開する。ダークカラーが使いやすいのはもちろんだが、暗く沈みがちな雨の街を照らすターコイズブルーは、気分が上がるアイテムとしておすすめしたい。記念日や誕生日などに贈る品のいいギフトとしてもふさわしい。
カラーバリエーション
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
生地:ポリエステル100%
骨:16本骨/カーボン製
手元:籐
中棒:樫
親骨の長さ:65㎝
開いた時の直径:約113㎝(個体差があります)
畳んだ時の長さ:約94㎝
重量:約521~616g(個体差があります)
製造国:日本