【丸高製帽所】カンカン帽

残暑が厳しい季節まで大活躍！気軽にトラッドスタイルを楽しめる「カンカン帽」

■近所にも遠出にも、いつも一緒にいたくなる帽子

かぶった瞬間、爽やかな小麦の香りに包まれる。そんな、天然素材100％を大切にするメーカーならではの帽子がお目見えした。昭和15年創業の「丸高製帽所」の新作は、トレンド感がありながらもどこか懐かしく、ほっとする温かみを感じられるカンカン帽。通気性が良く、蒸れずに快適なのでかぶり心地も折り紙付き。どこに行くにもかぶりたくなる逸品だ。

■クラシカルでおしゃれ！昭和初期のカンカン帽を復刻

丸高製帽所では、日本人のために取った型を用い、丹精込めて帽子を製作している。今回のカンカン帽は、80年ほど前から使用していた金型を用いた、昔ながらの帽子の復刻版アイテム。

クラウンの高さが9cmと5cmの金型がある中、9cmのものを使ったため、頭にちょこんと乗せるだけでなく、男女共にしっかりかぶれるカンカン帽に仕上がった。

■伝統の灯を消さないように…ベテラン職人の技術を受け継ぐ

知る人ぞ知る麦わら帽子の産地・香川県観音寺市を本拠とする「丸高製帽所」。次期社長の高橋大介氏は地元での会社員生活を経て、4年ほど前に家業を承継した。同社では当時、布製の帽子のみ製作していたが、曾祖父の代からの麦わら帽子の技術が廃れてしまうことを危惧し、一念発起。3年前に85歳の職人から麦わら帽子の作り方を学んだ。

■地元民に愛されてきた工房でしか作れない、温もりを感じる帽子

香川県が誇る伝統工芸 「漆芸」とのコラボアイテム「うるしむぎわら」も話題の丸高製帽所。地元の小学校の通学帽を作るなど、地域密着型の工房として愛される一方で、有名ブランドからも厚い信頼を寄せられている。同社が大切にするのは、品質にとことんこだわり、一点ずつ丁寧に手作りすること。手間を惜しまず、大量生産品では出せない温かみのある製品を作り上げている。

■0.7cmの細ブレードが違いを生む！伝統的なオールハンドメイド

布地や天然草をテープ状に加工した材料を「ブレード」と呼ぶ。麦わら帽子はブレードを頭頂部から渦巻き状に縫い上げて製作するが、まさにこのブレードが帽子の価値を決める。一般的な帽子のブレードは1～1.5cm程度で、本商品のそれは0.7cm程度。細ければ細いほど縫製は難しく、この技術を持つ職人は日本にも数名しかいない。しかしブレードが細いと、その分しなやかになり、帽子のフォルムも美しくなる。

■かぶるだけで涼しい！天然素材だからこその遮熱性と通気性

讃岐うどんで知られるこの地域は古くから小麦の産地。粉はうどん、茎は麦わら帽子の材料にされてきた。高橋氏の曾祖父が近所の農家さんのために麦わら帽子を作り始めたところ、かぶって農作業をした人々から「涼しさが違う」と絶賛されたという。

なぜ、かぶるだけで涼しいのか。それは麦わら帽子は布の帽子と比べ、空気を含んでいて熱や日差しを遮ってくれるから。ただ、一般的な麦わら帽子は頭に汗をかいた際、水蒸気と一緒に帽子の油分も飛んでいくので傷みやすい。一方、カンカン帽はクラウンにニスをたっぷり塗っているため、水や汗に強いという特徴を持つ。

■硬く作られているが、かぶり続ければ頭の形にフィット

カンカン帽はつばの部分はしなやかだが、クラウンは初めはニスでカチカチに固まっている。なんせ、その名の由来は、たたくとカンカンと音がするほど硬く作られていたからとの説も。だが、時間を経ると徐々に頭の形にフィットしていき、自分だけのサイズ感になるそうだ。このアイテムはかぶり続ければ、美しい飴色に経年変化していくところも魅力の一つ。長年の相棒として愛用してはいかがだろうか。

■正統派の黒に加え、藤巻別注カラー「ブルー」が登場！

今回のカンカン帽はリボンにもこだわりがある。「無駄を削ぎ落して麦わら帽子のよさを出したい（高橋氏）」と、あえて蝶結びを作らずスッキリしたシルエットに仕上げた。だから男性も女性もシンプルなかっこよさを演出できること請け合いだ。リボンは通気性のいいレーヨン素材なので、帽子本体ともども暑さやわらぐ心地よさを実感できる。

カラーバリエーションはオーソドックスなブラックとブルーの2色だ。ブルーは藤巻のバイヤーがカラーをオーダーし、特別に誂えてもらった別注モデル。鮮やかなブルーのリボンを巻いたカンカン帽は珍しいので、周囲と差がつくこと間違いなし。

■特別感のあるファッションにもぴったり！夏の必須アイテム

大人なデザインのシンプルなカンカン帽は、きれいめカジュアルにも合うし、復刻版だけにレトロな雰囲気を楽しむのもおすすめ。サマージャケットに合わせたり、クラシカルな雰囲気のワンピースや浴衣を着てかぶったりと、様々なシチュエーションで活躍しそう。選ぶ服によって、かっこよくもかわいくもコーディネートできる、夏から初秋の必須アイテムだ。先行確保の際は次回未入荷としていたが、多くの入荷待ち予約を承り、メーカーと交渉。大急ぎで製作し、8月上旬入荷で各色10点ずつ確保してもらった。2023年はこれで本当に最後なのでお見逃しなく！