【うなぎの寝床】藤巻百貨店別注MONPE　縞

藤巻百貨店オリジナルの久留米絣で仕立てた
現代風MONPEの特別限定モデルが登場！

■織元で運命の出会いを果たした縞柄の久留米絣！

藤巻百貨店11周年記念の超別注品第1弾として登場するのが、「うなぎの寝床」現代風MONPEの特別モデル。こちらは、久留米絣の織元である「久保かすり織物」を訪れた当店のバイヤーが、膨大なアーカイブの中から「これぞ！」と目に留めた希少な久留米絣で仕立てたもの。

それだけにとどまらず、なんと今回は同工房にて、特別に鉄板カラー「ネイビー」の縞柄を織っていただいた！別注MONPEのためだけに織られた、オリジナルのネイビーストライプ生地は、トラディショナルでクールな雰囲気をまとい、これまでの現代風MONPEとは一味違う、都会的なパンツに仕上がった。今ここで、超贅沢な11周年のアニバーサリーカラーが鮮烈デビューを飾る！

■現代にもマッチした「MONPE」がスマッシュヒット！ 八女の文化発信地

「うなぎの寝床」は2012年7月に福岡県八女市に白水高広さんがオープンしたアンテナショップを起点にする企業。九州筑後地方のモノ作りの継承を目的として「MONPE」ブランドをはじめ、様々な事業を展開している。自分たちで現代風にアップデートした型紙を作って製作したモンペは日本中で注目を浴び、藤巻百貨店でも高い人気を誇る。

近年では、モンペだけにとどまらず、九州地方の地域文化を掘り下げ、モノやツーリズムによって魅力を伝える「地域文化商社」として活動。単にモノづくりをする企業ではなく、生み出す商品にある快適さや背景の物語をもって、｢もの」と「ひと」を介した本質的な地域文化の継承と収束を図ることを目指す。

■まさに唯一無二とも言える立体感の感じられるストライプ

別注MONPEの久留米絣を手掛けているのは、福岡県筑後市で1950年に創業した「久保かすり織物」。現在3代目の久保竜二さんは、一級建築士の資格を有し、10年間勤めていた建設業界を退職して稼業を継いだという経歴の持ち主。伝統を大切に守りながらもその経歴を活かして多角的に考察して作業を進め、現代にマッチするような新柄のデザインを手掛ける。今の時代にふさわしい「新しい絣づくり」と久留米絣のさらなる進化を目指し、日々の研究に余念がない。

今回バイヤーの目に留まった縞柄の久留米絣も、織りを研究する中で偶然に生まれた生地。約1,000本もの経糸のうち、数本のみ異なる色を使用したそうで、それが絶妙な陰影を生み、まさに唯一無二とも言える立体感の感じられる縞柄を描いている。

他にはない履き心地の良さを産む伝統素材「久留米絣」

「久留米絣」は、福岡県南部の筑後地域で生産される伝統的な綿織物。久留米絣の製造工程には手織りと機械織りの2種類があるが、「MONPE」に使われている久留米絣は、80年以上前に生産されたTOYOTA製の旧式シャトル織機で織られたもの。シャトル織機で織った久留米絣は、現代の高速織機に比べ、糸の張りがゆるく、織の目もゆったりしているため、手織りに近い柔らかい風合い。西日本の蒸し暑い気候の中で、より使いやすく、そしてより快適に過ごすために長い年月をかけて改良されてきた久留米絣は、その糸や組織に由来する通気性や軽さ、柔らかさも魅力となっている。

■しっかりしたハリとほどよい厚みの生地が品よく決まる！

この別注MONPEで使用されている久留米絣は、一般的な生地よりも糸本数が多いため密度が高く、しっかりしたハリとほどよい厚みが特長。とはいえ、そこはやはり久留米絣、着れば着るほど、洗えば洗うほど、肌に馴染んで柔らかくなり、おろしたてよりも風合いがよくなっていく。またハリと厚みで安心感をもたらす生地は、身体の線を拾いにくいので、履いた時のシルエットも美しい。モンペの魅力であるラクチンで快適な履き心地はそのままに、トラッドな空気をまとう縞柄がゆるすぎず、日常にちょうど良くはまるパンツが完成した。

■現代の生活にマッチ！スタイリッシュに楽しめるもんぺ

そもそも「もんぺ」は、戦時中に動きやすい活動衣として普及し、戦後は農作業着として定着したという歴史を持つ。着心地がよく、動きやすくて丈夫。そして、通気性や吸湿性に優れて機能性が高い、久留米絣で作った日本の作業着“もんぺ”を、現代でももっとカジュアルに着てもらいたい。「うなぎの寝床」の「MONPE」シリーズはそんな思いが込められている。

現代風MONPEは、一般的な反物の幅（36cm前後）に合わせて作られているので、従来のもんぺと比べると腰回りがスッキリと細身になっており、スタイリッシュ。ウエストはゴムと紐を併用したラクチン仕様で、ゴム入りの裾は絞ってふくらはぎまで上げてはくことも可能。生地が傷みやすい両ひざには、内側に膝当てを付けるなど、「もんぺ」特有の機能も健在だ。

■配色によって独特の表情を魅せる、3つの縞柄

カラーバリエーションは、ネイビー、ブラウン、モスグリーンの3種類。ブラウンとモスグリーンは、いずれも縞柄がネイビーで、ダークトーンの同系色でまとめたシックで落ち着きを感じさせる配色。そしてネイビーは、コントラストのきいたホワイトの縞柄がキリリとした印象。どのカラーも糸本数や織り方は同じだが、配色の組み合わせによって大きく雰囲気が異なり、全体の印象がガラリと変わっているのもおもしろい。

また近年、「うなぎの寝床」では、現代の生活の中に久留米絣を取り入れるなら、無地や縞柄が最適とのことから、久留米絣の縞柄に特に力を注いでいるという。この縞柄のMONPEなら、気負うことなく伝統織物を身にまとい、その良さに触れ、ちょっとした特別感を味わうことができそうだ。

■久留米絣のストライプパンツで洗練されたコーデを楽しんで！

これまで涼しさやラクチンさから、夏のカジュアルパンツという印象が強かった現代風MONPE。今回の別注MONPEもリラックス感あふれるカジュアルコーデは得意だが、シャープで都会的なストライプ柄はシンプルなシャツやジャケットと相性抜群。無地のトップスと合わせれば簡単にシックで上品な装いが完成する。休日の部屋着や散歩着にとどまらず、久留米絣のストライプパンツで洗練されたコーディネートを作り上げ、幅広く活用していただきたい。