絶妙なメランジは藤巻だけ! 職人技の裏起毛は手がとろける感触。藤巻限定メランジ手袋が完成!
■「極上とろみ」のメランジ手袋、聖地・東かがわから到着!
全国の百貨店や雑貨店、アパレルブランドからオリジナル手袋のオーダーがどんどん舞い込み、途切れることがない。香川県東かがわ市は日本の手袋産業の集積地とはいえ、そんな企業「フクシン」は珍しい。
手袋の技術力、生産力、提案する力で信頼を勝ち取っているフクシンに、藤巻百貨店だけのモデルをオーダー!使うシーンを選ばないベーシックな形に、藤巻らしいメランジ(杢調)のエッセンスを振りまいて、大人っぽいルックに仕立てたメンズ手袋だ。手を入れたときの「とろみ」も驚き!
■2つの色が交錯する。混ざり具合が色気となる
表糸と裏糸で異なる2色の糸を混ぜて編み上げ、単色では出せない複雑な色味を生み出したのがこの手袋。カラーは表糸が主体となるが、ところどころに裏糸が出ていて、その出方や色の混ざり方が味わい深い。
手の甲には手袋でポピュラーな「縄編み柄」を施しており、メランジの中のねじれた模様や、縦に走る裏糸など、ベーシックながらもニットとしての表情が豊かだ。手首は折り返すタイプで、もっと長く・短くの調節も可能。
両手の親指、人差し指、中指の先だけ素材を変えて、スマホタッチにも対応する。片手だけじゃないので利き手を選ばず使えるのがいい。3本指操作ができるのも目立たないがうれしいポイントだ。
■手にはめれば、極上のとろみと暖かさが待っている——
そして最大の特徴は、手を入れた瞬間に感じる圧倒的な「とろみ」と「ホワホワ感」。フクシンオリジナルの「プレミアムシュークリーム」糸を、空気をたっぷりと含む構造で編むことで、とろけるような極上の感触と暖かさを発揮してくれる。
また、糸の染色段階でカモミール成分と唐辛子成分(カプサイシン)を織り込む「セルフヒーター加工」によって、さらなるポカポカを発揮するのだ。
4本の指が重なっているのは、置いた時に美しく並ぶことを意識したもの。指があちこちに乱れないので手を入れやすいメリットもある。
■手袋OEMの対応力がスゴイ企業。その真価はニットに現れる
「革、スポーツ用、キャラクターものなど、あらゆる手袋を取り扱っていますが、最も得意とするのがニット編みの手袋。最新鋭のホールガーメント機であらゆる要望に応えられることを強みに、信頼を獲得してきました」と語ってくれたのは代表取締役CEOの福﨑二郎さん。近年は、夏の繁忙期以外も24時間稼働させないと間に合わないほど受注が多く、それだけに手袋に関する潤沢なノウハウが積み重ねられている。
SDGsに依拠するサスティナブルへの取り組みや、技術やデザインの付加価値が評価され、2023年には経済産業省による「次世代を担う繊維産業企業100選」にも選ばれた。
■最新ホールガーメント機×技術者の力で、あらゆる手袋を作り出す!
1977年に手袋の卸問屋として創業し、80年代にメーカーとなったフクシンは東かがわの手袋製造としては後発にあたる。だから新しい機械を導入して他ではできない手袋を作り続ける必要があった。82台もの最新鋭ホールガーメント機を揃えているのはそんな理由から。
「この機械はプログラミングの技術とセンスが必要不可欠。これを扱うスタッフの力もまた大切なんです」(福﨑さん)。
ホールガーメント任せではダメで、それを扱う人間が手綱を引かなくてはいいものにはならない。また、数も品番も多いアイテムなので製品の検品や管理には精度の高い人の手が欠かせない。機械と人の二つの強みによって、毎年のように変わる手袋のデザインや作りのトレンドに対応する。
■暖かさ、柔らかさ、伸縮性、すべてがプレミアムな糸
それらのノウハウをもとにオリジナルで作り出したのが、プレミアムシュークリーム糸手袋だ。糸の段階から起毛加工をする特殊な7ゲージ糸を使いニッティングを行うことで、しっかりとした厚みを保ったまま、非常に柔らかな風合いと伸縮性に富んだ手袋が誕生する。
「化学繊維ですがタッチが柔らかく、カシミヤを思わせる触り心地のいい手袋に仕上がります。多くの人から好評でOEMや別注では真っ先に候補に上がる糸なんです」(営業部の牧本幸雄さん)。
■最後の超アナログ工程で、極上のとろみが出現!
ここからがフクシンの真骨頂。「手袋の内側を機械で起毛させるのが主流ですが、プレミアムシュークリーム手袋はヨーロッパの一流メーカーなど世界でもごく一部にしか採用されていない『チーゼル裏起毛』で起毛させます。金属針よりも柔らかなタッチになるのと、手仕事だからこそ指の又やサイドの細かい部分までも起毛させることができるのです」(牧本さん)。
どれくらいの力加減で当て、起毛させるのかは、職人の長年の経験と勘が試される。
チーゼルとは植物の名前で、タワシのような形をしたトゲのある実を乾燥させたもの。それを専用の機械で高速で回転させ、起毛させたい部分に当てていく。ふわふわ感が増すことで空気の層が発生し、より暖かさを実感できるというわけだ。
この機械はもう製造されていない年代物。機械自体のメンテナンスを自分たちで行うフクシンならではの手袋加工ともいえる。
■すべてにブルーが編まれてる! 青が基調のメランジ美!
今回はブルーを基調としたメランジを3カラーご用意。「ネイビー」は紺色と白系の糸をミックスしたカラーで、濃色にポツポツと白が滲むのが素敵。合わせる服装の色を選ばず、幅が広いスタイリングで活躍しそう。
「アイスブルー」は雪景色を閉じ込めたような白系の手袋。冬の衣料は重たい色になりがちだが、これをはめれば手に明かりを灯したような錯覚が訪れる。実は手にはめるとニットが伸びて、淡いブルーが顔を出す。その白×青の具合がなんとも小粋。
ニットのメランジは普通、同色系の濃淡で混ぜることが多いが、あえて暖色のオレンジと寒色のブルーをミックスさせたのがこちら。オレンジ単色とは一味違うウィットをきかせた大人なカラーとなった。ビビッドなアクセントにしてもいいし、ファッション小物の色を拾って調和させるのもおすすめ。
■天上のとろみと暖かさが待っている。色違いで手に入れたい!
メランジニットは製作時に片方の色が1カ所に固まったり、右と左で混ざり具合が異なったりすることもあるが、人の目と手による調整と色合わせ(手合わせ)によって印象の近い一双を組み合わせているという。価格によらず、そうした細かな気配りを欠かさないのもフクシンが信頼される理由だ。
そして手袋に手を入れれば、とろみの包容感とじんわり暖まってく様に心も解けていく。糸と機械と人から編み出される極上の贈り物だ。ぜひ多くの方に味わっていただきたい!
コートやダウンジャケットなどカジュアルな冬アウター、ジャケパン+マフラーのビジネスウェア、果ては冬の犬の散歩まで、日常のさまざまなシーンでこのとろみを享受するといい。
お求めやすいので複数色を揃えて服装によって色を変えるのもあり。または気の利いたファッション小物のプレゼント候補として覚えておこう。
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