LEQUIOのミリタリーディティールバッグ「GRA_CHIC」

多くの人々の心をとらえて離さない「ミリタリーアイテム」。その洗練されたたたずまいは、現代のバッグではたどり着けない美しさが確実にある。そんな中、細部にミリタリーの要素をふんだんに盛り込み、かつ現代でも使いやすい画期的なバッグ「GRA_CHIC」が誕生した。プロデューサー・嘉数義成氏の考えにフォーカスする。

リゾートウエアやバッグを起点に沖縄のもの作りを発信するLEQUIO

リゾートウェアやバッグを起点に
沖縄のもの作りを発信するLEQUIO

女性の体を美しく彩るドレスや、素材感を生かした特徴的なカッティングパターンで、独特なリゾートウェアの世界を魅せる沖縄のファッションブランド「LEQUIO(レキオ)」。その昔、外国人が「琉球」を発音できず、「レキオ」と呼んだことにちなみ、独自の思想・技術を受け継いできた沖縄の先人に敬意を表しブランドネームに使っているという。コンセプトは、世代を超えても伝わっていくモノづくり。ウエアの他にテント生地を使用したバッグなど素材の持つ強さを表現したコレクションでも知られ、メンズファッション誌をはじめ各種メディアに取り上げられることも多い。その「LEQUIO」を率いるのが、今回初披露するブランド「GRA_CHIC(グラシック)をプロデュースした嘉数義成(かかずよしなり)氏だ。

沖縄という土地が育んだ個性。クリエーター・嘉数義成の世界観

沖縄という土地が育んだ個性
クリエーター・嘉数義成の世界観

嘉数氏は沖縄のコザ生まれ。周囲には軍払い下げ品など本格ミリタリーアイテムを販売する店舗が多く、また近所の各家庭でも作業着として使うなど、軍モノに囲まれて育ったという。服飾学校在学中よりミリタリー素材を生かした作品を作り、数々のコンテストの受賞歴を誇る。その後、中国やドイツなど海外での企画展・展示会や、ウェディングドレス・舞台衣装のデザインなど、多方面でその活躍の場を広げている。そんな彼が自身のルーツ「ミリタリー」を色濃く反映しながら現代のビジネスシーンでも使えるほどスマートな印象にまとめ上げたラゲッジブランドが「GRA_CHIC」。その名前は、“潔い、礼儀正しい”などの意味を持つgracious(グレイシャス)に“上品・あか抜けた”という言葉のchic(シック)をプラスした造語で、「熟練の技術から生まれる機能性と、上品で潔いデザイン」という意味を込める。

シンプル&スマートなバッグに秘める、武骨なミリタリーのエッセンス

シンプル&スマートなバッグに秘める
武骨なミリタリーのエッセンス

ブランドネームの通り、「GRA_CHIC」はデザインがシンプルで様々なシーンで活躍してくれそうなバッグだ。しかし、細部に目を向けるとそこには武骨で男らしく、そして何より操作性・機能性に優れるというミリタリーアイテムの特長が見て取れる。そこには一切の無駄がない。シリーズ第一弾となるブリーフバッグ「BULK」は“パラシュートバッグ”をベースに作り、四角形をした全体像がその名残をとどめる。パーツにはカーゴパンツのウェスト調節に使われる「GIバックル」や、ヴィンテージジッパーを復刻した「WALDES」、力織機で織られた綿テープ、反射を抑えるためにマット塗装された金具、シートベルト素材の持ち手など、多くのミリタリーディティールを搭載。離れて見ればシンプルで使い回しやすいバッグ、近づけばミリタリーの雰囲気が際立つようにデザインされている。

まるで履きこまれたデニムのように、エイジングによって引き出される「美」

まるで履きこまれたデニムのように
エイジングによって引き出される「美」

細部は武骨だが、全体としてはビジネスにも使用できるほどスマート。それが「GRA_CHIC」の目指すバッグ作り。さらに嘉数氏が強く意識しているのは、使い込まれたときのバッグの風合いだ。現代のミリタリーアイテムでは強度の高いナイロンが主流だが、「GRA_CHIC」の素材に帆布を選んでいるのはワケがある。「帆布は使い続けることによって、デニムと同様にその人だけの形や色に変化していきます。僕たちが魅了されたかつての軍モノのように経年変化していくはず」(同)。使い込まれたものの方が新品よりも数段かっこいいという「エイジングの美意識」がそこにはある。「デニム」という言葉が示す通り、ナイロン素材では得られない、自ら履きこんだジーンズに匹敵する“育てる楽しみ”が、この生地には秘められているのだ。

周囲がハっと目を惹くスマートさ。藤巻百貨店限定発売をお見逃しなく

周囲がハっと目を惹くスマートさ
藤巻百貨店限定発売をお見逃しなく

「GRA_CHIC」のスタイリングは、ビジネスシーンではジャケパンが似合う。特にソリッドな印象が強いブラックは、内装のターポリン素材も黒で統一され、仕事で使うには最もふさわしい。カーキはミリタリー感にあふれる一見カジュアル志向。だが昨今は、ビジネスバッグにカーキ色を使用することがハズシアイテムとして浸透しつつある。ビジ・カジどちらでもスタイリングに迷わないネイビーもラインナップ。バッグの仕様はダブル天ファスナーで、内部は2室構造。衣服と書類を分けられるので出張やトラベルにも使え、クッションの入ったPCポケットやペットボトルホルダーが実用性をさらに高めている。「GRA_CHIC」はこのような作り込みへのこだわりから、少量での生産を貫いており、藤巻百貨店のみで限定発売となる。ミリタリーアイテムと現代のバッグの要素をうまく合致させたデザインの妙を感じさせる「GRA_CHIC」の今後に、目が離せない。

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