2023年3月24日~26日の3日間、東急プラザ銀座のイベント会場で、国内最大級の江戸切子イベント「第5回江戸切子桜祭り」が催されました。
切子ファンが大勢来場し、大賑わいだったイベントの様子をレポートします!
本イベントは、「江戸切子のある豊かな暮らし」を、歴史ある江戸切子を今に伝える職人たちの技を通して、ふんだんに感じることのできる年1回の祭典。東急プラザ銀座のメイン会場(3F特設スペース)・第2会場(B1F藤巻百貨店 銀座店)には、この日を待ちかねていた江戸切子ファンから、伝統工芸好きの方、海外からのお客様も集まり、連日大盛況。
集まった切子は200点以上!3日間で延べ4000人ものお客様に来場いただきました。
イベント当日の熱気あふれるメイン会場の様子を、少しだけお伝えします!
3F特設スペースを入って奥へと進んでいくと、まず目に入るのが江戸切子体験ワークショップ。ここでは、現役の伝統工芸士から直接手ほどきを受けながら、下書き、削りの体験をしていただけるのです。毎回、事前予約でほぼ満席となる超人気のこのワークショップ、所要時間は約15分で、大人もお子様も楽しめるのがポイント。今年も多くの人が、楽しみながら「世界にひとつだけの切子」を作っていらっしゃいました。
ご自分でカットしたグラスで飲むお酒の味も格別ですね!
迫力あふれる江戸切子の新作がずらりと並ぶコーナーは、まさに圧巻!切子が放つ煌めきに、つい足を止めて見入り、そして時間が経つのを忘れそう……。ご来場の皆様、じっくりと見ていらっしゃいました。
うっとりするような光景はどんどん目の前に広がっていきます。こちらは江戸切子の伝統工芸士である職人さんたちの作品が並ぶコーナーです。
特に高度な卓越した伝統的技術・技法を有する職人として認定を受けた「伝統工芸士」。その美しい技術の結晶は、まさに眼福でした!
若手作家から伝統工芸士まで、江戸切子職人の技術・作品を競い合う、年に一度の「新作展」。35回目の今回は、全19作品が出品されました。
「新作展」の作品の特徴は、花瓶や大皿などの大物サイズの硝子に、計算されつくしたデザイン・文様が、大胆かつきめ細やかで、一点の曇りも感じさせない思い切りの良さ、熟練されたカット技術によって表現された大作であること。作家の個性が極めてダイレクトに感じられるのも魅力です。
特に今回は、高いデザイン性・熟練の技術力などが発揮されて甲乙受けがたい力作が勢揃いしているとの評価がありました。
受賞作品コーナー。
普段なかなか見ることができない大作がずらり!
2021年に新設された「テーブルウェア部門」。江戸切子をより身近に感じられるよう、作家のこだわりや想い、匠の技術をロックグラスやタンブラーなど日常使いできる形に落とし込んで仕上げられた、いわゆる「テーブルウェアとしての江戸切子」が一堂に会します。
2023年の新作は、全13作品出品。今回の見どころは、第1回2回と2連覇中の江戸切子作家の鍋谷海斗氏の3連覇の行方。「3連覇達成か!」「それともそれを阻む新王座の誕生なるか!」と、多くの江戸切子ファンが投票の行方を見守っていらしたのではないでしょうか。
白熱した投票の結果、ゴールド賞を獲得したのは、鍋谷海斗さんの「夜桜」でした!
3連覇おめでとうございます!
シルバー賞は、篠崎翔太さんのオールド「黒漆」。
漆作家さんとのコラボで誕生した、美しいグラスです!
ブロンズ賞は、松井文孝さんの「祈想」。
奥深い黒と、カットの隙間から放たれるきらめきが素敵です。
多くの江戸切子ファンのお目当ては、やはり直売のコーナー。作家の想いや技術的な特徴、江戸切子の豆知識など、説明を作家から直接受けながら、実際手に取り、お気に入りの作品を購入することができるんです!
入門的な江戸切子から1点ものの貴重な江戸切子まで多数展示。
きっとこの機会を待ちわびていらしたのでしょう、本当に多くの方が訪れ、職人の話に耳を傾けていらっしゃいました。
熱心に話を聞くお客様。
実際に注いでみると、雰囲気がより伝わりますね。
さらには、現在「藤巻百貨店」で取り扱い中の「小樽切子」や「大阪切子」、「薩摩切子」といった作品も集結。これぞ切子の祭典!眩いばかりの作品たちを目に、足を止めてのぞきこんだり、スタッフに話しかけたりするお客様の姿が。
職人と「藤巻百貨店」の共創ブランド・「CENTENA」のGOKANグラスも。
そして、“日本の逸品”にこだわる「藤巻百貨店」バイヤーがセレクトしたテーブルウェアもお持ちしました。実用的なのにこだわりが光る「藤巻百貨店らしい」アイテムがずらり。冷酒を注ぐと色が変わるとても不思議な盃「桜の平盃 ペアセット」「青富士の平盃 ペアセット」、カチコチのアイスがサクサクすくえる「アイス専用スプーン」に、皆さま興味津々でした。
また、「江戸切子といえばお酒。お酒が飲みたい気分になってきた」という方のために、「藤巻百貨店」でも人気の高知の銘酒・酔鯨酒造さんのご協力のもと、人気のお酒を気軽にお試しいただけるコーナーをご用意いただきました!
明治期に創業した「酔鯨酒造」は、知る人ぞ知る酒蔵。南国・土佐ならではの「酸」が特徴の日本酒を醸しているのです。今回は、稀少な日本酒も含め、人気のお酒をラインアップいただきました!
おすすめは、苺「あまおう(R)」SAKEスパークリング!
春のイベントにぴったりのお酒ですね。
お気に入りの江戸切子と合わせる稀少な日本酒……たまりません!
「江戸切子桜祭り」では、フォトスポットや「藤巻百貨店」がセレクトしたお菓子などをご購入いただけるお土産コーナー、大抽選会など、ご来場いただいたお客様に心ゆくまでお楽しみいただけるようなコーナーを設けました。
そしてなんと!
東急プラザの飲食店とのコラボ企画も実施!
実際に江戸切子でお食事をお楽しみいただけるという、夢のような企画も実施できました。
見て・手に取って・味わって……。あらゆる角度から江戸切子を堪能できるのも、「江戸切子桜祭り」!
さて、リアルイベントとWEBで開催された、国内最大級の江戸切子の祭典「第5回江戸切子桜祭り」。会場の様子はお楽しみいただけたでしょうか?
歴史ある江戸切子を今に伝える職人たちの技を通して、「江戸切子のある豊かな暮らし」を多くの方にお楽しみいただけたこと、藤巻百貨店スタッフ一同とても嬉しく思っています。
第6回開催にむけて、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします!
藤巻百貨店オンラインストアで手に入る!
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