二枚の薄いシルクを重ねた、ニュアンスのある“透け感”が美しい、鮮やかな染めのシルクスカーフ
まるで風とたわむれているかのように、軽やかに、柔らかに、女性を包み込む、染師・奥田祐斎のストール。雨や風の動きを表現したという色と柄は自然をこよなく愛する祐斎氏らしさが詰まっている。
二反の薄い生地で一着の着物を仕立てる、裏地付きの「紗袷」のように、薄い二枚のシルクを縫い合わせている。古くは十二単など、薄い生地の重なりによって現れる“透け感”が日本らしい奥ゆかしさ、色気を感じさせてくれる。両面で異なるデザインの生地を合わせているので、リバーシブルで使え、また、互いの柄色が透けて、独特のニュアンスが加わるのも楽しい。
「ブルー」と「グリーン」は、生地を最初に濡らさず、直接染料を塗り重ねているため、刷毛目がはっきりと見えて鮮やか。絶妙なグラデーションは思わず目を惹く美しさだ。シルクの肌触りも心地よく、通年で使えるのもうれしい。
雨の動きをイメージしたというカラフルな「水玉」は、一見すると黒に見える染めもポイント。これは、太陽光や白熱灯の下では、紫のようにも、紅色にも見える、なんとも幻想的な“夢こうろ染”で染められている。これは、平安時代から一部の天皇の側近にのみ伝えられてきたといわれる「黄櫨染(こうろぜん)」を基礎に、祐斎氏が独自に研究を重ねて生み出した染色方法。日本独特の染を探し続けていた祐斎氏が出合ったオリジナリティ溢れる染色だ。どこか神秘的な色味は、ストールに色気と立体感をプラスしてくれる。
京都の水を活かし、日本の自然美を閉じ込めた、オリジナリティ豊かなストールは、シンプルなのに華があり、普段使いはもちろん、パーティーや特別な日の羽織りものとしても活躍するだろう。女性が本来持つ美しさや華やかさをそっと引き出してくれる一枚。
カラーバリエーション
アイテム詳細
素材: 絹100%
サイズ: 幅45cm×長さ180cm
製造国: 日本
※お手入れはドライクリーニングでお願いします。
※1点ずつ手染めで描かれているため、お届けする商品は、掲載の写真とまったく同じ色の濃淡、柄の配置ではありません。あらかじめご了承ください。
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