【+RING】Patchwork Umbrella 60cm 晴雨兼用

■雨の日が待ち遠しくなる、デザイン性抜群の傘
雨の日は憂鬱な気分になりやすい。だからこそ元気のもらえるデザインのものだったり、愛着のわくアイテムを使いたい。今回ご紹介する傘は、まさに「雨の日が待ち遠しくなる傘」。東京田川が自社ブランドとして展開する「＋RING（プラスリング）」の「Patchwork Umbrella」だ。一目見ただけで心が沸き立つほど目を引くデザインはただの柄でなく、様々な生地を活用したパッチワーク。いずれも社内の廃棄を活用したものだというから驚くばかりである。開いた時に思わず目を惹くカラフルで華やかな柄と、「その模様、一体どうなっているの？」という新鮮な驚き、閉じた時に見え隠れするステッチの愛らしさなど、多数の魅力が詰まっているこの傘。他では決して真似できない、遊び心あふれるデザインの裏には、実はとてつもないほどの技術が隠されていた。ここからは、その背景をご紹介していこう。

■与えられた材料を新たに仕立て直した「デザインの極致」
1966年に創業した東京田川は、撥水や防水、遮光・遮熱といった加工を施したテキスタイル製造をメインとする傘用生地メーカー。近年OEM製品も手掛けるようになった中で、裁ち落としのハギレ、プリントムラ、色調整の間違いといった、機能や品質に問題がなくとも廃棄の運命を辿ってしまう生地を何とか活用できないか？との思いから、2011年に自社ブランド「＋RING」をスタート。ブランド名の由来は、デットストックの材料を活用する中で、新たにプラスするパーツは傘を束ねる「ゴムリング」のみというところからだ。与えられた材料を魅力あるアイテムに仕立て直し、さらに実用品としての堅牢さも求められる「究極のデザイン」としてパッチワークを提案。それゆえスタッフの思い入れは強く、ひとつひとつが愛着を持って長く使い続けることのできる道具として仕立てられている。

■門外不出の技術で、優れたデザインを晴雨兼用の高機能傘に！
どんなにデザインが良くても、傘は機能的に不備があれば使えなくなってしまうものだ。雨をしのぐのが目的なのだから当然である。この傘での最大の課題は、やはり「縫い目から雨漏りしないこと」。同社はもともと生地の撥水・防水加工を専門としていたとはいえ、その開発には困難を極めたという。工夫に工夫を、研究に研究を重ね、ついに水滴一粒の漏れも許さないだけでなく、日傘としても活用できる逸品を完成させた！当然、この特殊加工は東京田川が有する門外不出の独自技術である。同ブランドの傘はすべて静岡県浜松市の自社工場で生産されており、そこに在籍する職人2名のみがパッチワーク傘を製造する技術を持つ。様々な角度で縫い合わせたパッチワーク生地は縫製箇所が多く、厚みも出るため、裁断をはじめ、少しのヨレやズレもなく縫製し、骨に生地を貼るのは至難の技。生地の裁断から中縫い、骨組み、手元付け、仕上げまで、数十にも及ぶ工程を熟練した職人が丁寧に作り上げた、完全なるジャパンメイドの傘となっている。

■開けば途端にスタイリッシュ。遊び心で日々を快適に
60㎝の傘と聞くと少し短めに感じる方もいるかもしれないが、開いた際の直径は100㎝にもなり、男性・女性のどちらでも扱いやすいサイズ設計。骨も軽量で丈夫なグラスファイバーで、重量はわずか360gと、誰もが持ちやすく軽量化できているところも見事だ。これだけスタイリッシュで華やかなデザインの傘を持っていれば、鬱屈とした雨の日も一気に華やぐ。通り過ぎる人にさえ元気を与えられそうだ。ストラップベルトがよくあるボタン式でなく、ゴムをボタンに引っかける仕様（意匠登録申請中、ならびに特許取得済）で、右利き・左利きを問わずに扱いやすいのも芸が細かい。カラーはブルー、ブラウン、グリーン、オレンジ、ブラックの５種類。お好みの色を手に雨や紫外線の厳しい日を颯爽と闊歩し、日々を楽しんでいただきたい。