創業290年の歴史を持つ扇子専門店が生む
レトロモダンな中原淳一の挿絵柄の京扇子
■縁起ものとして愛され続ける京扇子
享保三年(1718年)、「金屋孫兵衛」の屋号で西本願寺前に寺院用扇子の店を開業。一般用、贈答用の京扇子を製造販売するようになったことがきっかけとなり、近代日本画壇の富岡鉄斎氏より「白竹堂」の堂号を頂く。創業290年の歴史を持つ白竹堂では雅な京扇子からレースや刺繍を施したモダンなデザイン扇子など数多く取り揃えている。今回、藤巻百貨店で紹介するのは、中でも人気の京扇子だ。古来から扇子は縁起のいいものとされ、実用面で”涼をとる”だけでなく、末広がりという意味もある。開けばその柄、色合い、香り、デザインを楽しむことができるのも扇子の魅力だ。
■年齢やシーンを問わずに楽しめる扇子が並ぶ
扇子が出来上がるまでには、骨作りから地紙づくり、絵付け、組み立てなど約88の工程があり、すべて手作業で行われている。竹も紙も呼吸しているためそれぞれに個性がある。そのバランスをとるのは熟練した職人技だ。白竹堂は“伝統に新しい風を取り込んで輝きのあるものづくり”をモットーに、若い方が気軽に持てるおしゃれのファッションアイテムとして、また節電対策のエコグッズとしてなど、個々の仕様に合わせた扇子の使い方を提案する。美しい京扇子からデザイン扇子やキャラクターとのコラボ扇子までを数多く取り揃え、幅広い層の方に楽しんでいただける扇子を発信している。
■人気画家・中原淳一とのコラボレーション
“扇子文化を身近に”と、啓蒙活動を続ける白竹堂の取り組みの一環として発表されたのが、中原淳一生誕100年を記念した中原淳一×白竹堂がコラボレーション京扇子の「中原淳一扇子セット」だ。中原淳一は香川県に生まれ、幼少の時より絵や造形に才能を示し、18歳で、趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開催。これがきっかけとなり雑誌『少女の友』の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手掛けるようになり、一世を風靡する人気画家となる。1950年代を中心にイラストレーター、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナーとして多彩な才能を発揮した。
■中原淳一の代表的な挿絵柄
中原淳一が終戦後、女性に夢と希望を与え、賢く美しい女性になってほしいとの理想に燃え、自身の雑誌『それいゆ』(1946年)、『ひまわり』(1947年)、『ジュニアそれいゆ』(1954年)、『女の部屋』(1970年)を相続いて創刊。編集長として女性誌の基礎を作った。その代表的な挿絵が白竹堂とのコラボ扇子として実現する。レトロモダンな『蝶々夫人』をはじめ、カラフルな色使いが女心をくすぐる『美しき花々』、『ジュニアそれいゆNo.14』を展開。各扇子には同じ柄の扇子入れが付き、扇面のカラフルな絵柄はもちろん、裏面にもデザインがほどこされた贅沢な逸品だ。美しい女性に持ってこいの扇子だ。
カラーバリエーション
「ジュニアそれいゆNo.14」は現在お取り扱いしておりません
アイテム詳細
※扇子は天然素材を使用している為、扇骨、扇面の色落ちにより他のものを汚す恐れがあります。
※扇骨の破損でのけがなどには充分ご注意下さい。
扇面:和紙/扇骨:竹(日本) 親骨/塗り 仲骨/唐木染め/紙箱入り、扇子袋/綿
サイズ:扇子:約19cm/扇子袋:約21cm
製造国:日本