はじめましてを「漆」で飾る
美しき飴色に和モダンを感じる越前漆器のカードケース
■「漆×名刺入れ」が実はこんなにカッコイイ
漆黒の背景に滲んだように浮かび上がる飴色の和柄たち。この奥行きのある色合いは、伝統的な漆塗りの技法「白檀塗」によって生み出されたものだ。太古の昔から日本人が魅せられてきた天然素材、漆。一説ではその語源は「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」とも言われているが、このカードケースを手にしているとそんな言い伝えも妙に納得してしまう。しっとりとした手触りや、潤んだような光沢感、鮮やかでありながら静謐さを感じる佇まい……。和モノ好きでなくとも思わずグッとくるその意匠は、どこかスタイリッシュな印象も持ち合わせているから不思議だ。「なかなか気に入ったケースに出会えない」「人とはかぶりたくない」という人に、漆という新たな選択肢を。
■「越前漆器」の担い手が見つめる、今とこれから
1500年もの歴史を誇るという、日本を代表する伝統工芸品・越前漆器。1980年に先代が築いたという「土直漆器(つちなおしっき)」は、下地、塗り、加飾、磨きなど全ての工程を、自社で一貫して行うことのできる数少ないメーカーだ。現在は、伝統工芸士から若手職人まで12名の職人を擁し、お椀や箸、タンブラーに至るまで、現代のデザイン感覚を巧みに取り入れた革新的なシリーズを次々と発表している。「普段の生活で、食卓以外で漆を見ることってあまりないと思うんです」と語るのは、代表の土田直東氏。「iPhoneケースやカードケースとして持ち歩くことで、漆の質感をより身近に感じてもらえたら」という思いが込められたのが、今回の「VYAC(ビャク)」シリーズだ。その柔軟な発想力と常に新しいことに取り組む姿勢には「漆のカッコよさを今に伝えたい」という氏の強い想いが感じられる。
■使い込むほどに鮮やかに…伝統の白檀塗
香木の白檀に塗り肌が似ていることから名付けられたという「白檀塗」。これは、銀で描かれた蒔絵の上から透き漆をかけることで絵柄を浮かび上がらせる、漆塗りの中でも伝統的な技法だ。使い込むほどに“色”が出てくるのが特徴で、表情が移り変わる様は漆が天然素材であることを思い出させてくれる。「だいたい3~6ヵ月程度で、漆の艶はそのままに、明るい赤茶色に変化してきます。これは科学塗料では出すことができない、漆独自の経年変化です」(土田氏)。そんな白檀塗で描かれた柄は、「麻の葉」や「波千鳥」など、全部で7種類。数ある日本の伝統紋様から、縁起の良い吉祥柄ばかりを選んだという。漆と和柄という日本の伝統的な要素を掛け合わせたアイテムであるにもかかわらず、モダンが香るデザインは秀逸。見た目で選ぶも良し、柄の謂れで選ぶも良し。自分好みの逸品を見つけてほしい。
■ビジネス小物に「漆」。大人だからこその優美な選択を
この「飴色×黒」のコントラスト、和装はもちろんだが実はビジネススタイルにも非常によく映える。表面にゆるやかな凹凸を持たせたデザインは漆の艶を際立たせるのに一役買っており、しっとりと吸い付くような質感もまた手に心地良い。名刺は20枚ほど収納可能で、ビジネスでの使用としても十分。汚れが付きにくく耐久性もあるという漆は、細かな手入れが必要ないのも嬉しいところ。こんな優美な名刺入れが胸元から姿を現せば、必ずや相手に鮮烈な印象を与えることだろう。「実はこれ……」と、会話のフックにしても話が広がるはず。縁起の良い柄ばかりなので、お世話になった方や海外からのゲストへのちょっとしたギフトに選んでも喜ばれそうだ。同シリーズのiPhoneケースとの組み合わせも楽しめる。
カラーバリエーション
使用イメージ
経年変化
アイテム詳細
サイズ:縦6cm×横9.5cm×厚さ1.5cm
化粧箱サイズ:縦7.2cm×横11cm×厚さ2cm
本体重量:14g
素材:本体/木製・漆塗装
製造国:日本
<<ご使用上の注意>>
・製品本来の用途、使用目的に添って正しくお使いください。
・木製品のため、落下などの強い衝撃には対応しておりません。
・直射日光のあたる場所、湿度の高すぎる所や低すぎる所に放置しないでください。
・体質により、漆等の塗料でかぶれることがあります。異常を感じたときは使用をやめて頂き専門医に相談ください。
・割れ、ひびの入った場合はお早めに新しい製品をご使用ください。
・改良のため、予告なく仕様を変更することがあります。
このアイテムのレビュー
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