【根本硝子工芸】Old Fashioned Glass　雫-Shizuku-　Naturally Class

根本硝子工芸伝統の「雫」を、世界に名を馳せる三代目・根本幸昇がさらなる高みへ！
芸術の域まで昇華したオールドグラスは絶対に入手したい逸品

■贅と美の極み。曲線と琥珀のグラデーション際立つオールド

大きくうねる涙型の曲線。その間を縫うように彫られた伝統文様の菊繋ぎ。この二大特徴を携えた唯一無二の文様こそが、江戸切子の名門、根本硝子工芸の「雫」シリーズだ。

二代目・根本達也氏が作り出した意匠は少しずつアップデートされ、このたび三代目・幸昇（こうしょう）氏によって完成形に至った。

江戸切子の中でも随一の“曲線美”と、色被せガラス×琥珀グラデーションが織りなす佇まいは史上最高潮に達し、圧倒的なオーラを放つ逸品に！

■雫と菊繋ぎ、描くバランスは屈指の出来栄えだ

酒器としてのグラスを、江戸切子の技術を駆使し、いかに豪華に魅せるか。そのような根本硝子工芸の矜持が伝わってくるのが、代表作である「雫」シリーズだ。

力強い曲線は、直線のカットよりもはるかに難しい「曲げながらのカット」によって描かれ、精緻に交差する菊繋ぎの文様がキラキラと散りばめられる。

そんな意匠を、大きな面で味わえるのが「雫-Shizuku-Classical Glass オールド」。ウイスキーや焼酎を注ぎ、グラスを眺めながら、ひと口いただく。これまでの晩酌の時間とはまるで違う、特別な体験がそこに広がる——。

■3代にわたって磨き上げた技術が独自の表現を生む

江戸切子の工房がひしめく東京・亀戸に根本硝子工芸はある。初代の故・根本幸雄氏は「江戸切子界にこの人あり」と言われ、黄綬褒章も受章した名人。

二代目の達也氏もまた、卓越したカット技術と個性的な作品で知られる伝統工芸士であり、名匠の誉れ高い人物だ。

そして、そんな二人から技を受け継いだのが三代目の幸昇氏である。ザ・職人だった祖父と父の仕事の芸術的な側面にフォーカスし、「工芸から藝術へ」を掲げてリブランディング。

「江戸切子とは、自分を表現するための藝術」と言い、卓越した技術から生み出される類まれな表現には、江戸切子を「伝統工芸」の枠にとどめず、「藝術」へと高めようとする熱い想いが宿る。

25歳で修行を始めてからわずか3年で作品が入賞。以降、国内で数多の受賞歴を誇り、海外での個展開催など世界からも注目されている。

幸昇氏が本領を発揮するのは、100万円をゆうに超える、自身のエネルギーやイマジネーションを炸裂させた作品群。そのエッセンスは小さな酒器にも凝縮され、技量と感性を存分に感じられるモデルを作りだす。

いずれも日本のエグゼクティブや海外のアッパークラスが指名して入手し、世界中で確固たる地位を築いているつくり手だ。

その実力・名声ともに江戸切子界の若手No.1。次世代を担う職人・クリエーターとして嘱望されている。

■芸術的にブラッシュアップ！ 代表作を完成形に導いた三代目の手腕

これまでに幾度か改良を重ねてきた「雫」シリーズ。満を持して幸昇氏が手がけた今回は、「『雫』の集大成」と語る。

「江戸切子のデザインは、芸術を目指すほどに抽象度が高まっていきます。『雫』は父が作ったもので、江戸切子職人気質な面と抽象性に富んだ面が合致した、高い感性によって生まれました。そこに芸術性をさらに高めながら、より現代に求められるニーズに応えるものにブラッシュアップしたのがこれです」。

浅いカット、深いカットのリズムで踊る雫部分は、より細くシャープで、スマートなラインを描き、うねるように咆哮する。ふくらみを抑えたことで垂直の躍動感が高まり、流麗な美しさが極限までアップした！

星が瞬くように配置された菊繋ぎ文も見どころ。江戸切子を象徴する伝統文様であり、クリスタルガラスのキラキラ感、ゴージャス感をマックスに高める！

■琥珀色の時間。クリスタルの輝きとともに——！

底はゴツっとしたカットで勇ましく。濃い琥珀の色溜まりから、上部にかけてグラデーションになっていく様子もたまらない！

この素材こそ、創業100年を超えるガラスメーカー「深川硝子工芸」のお家芸、二色被せのクリスタルガラス。

琥珀色（アンバーカラー）の上に、瑠璃、金赤、緑の色を被せた姿は、どこかアンティークのような佇まいが漂い、重厚な面持ち。この色が、幸昇氏の技の魅力をさらに引き出している。

■世界を股に掛ける一流のつくり手の作品で、時間を忘れて——

夕暮れの姿をそのまま映し取ったようなアンバーのグラスは、晩酌の時間にぴたりと寄り添う。とっておきのウイスキーや焼酎に、そして類まれなる江戸切子の技に、時を忘れてたっぷりと酔いしれよう。その時間こそが、このオールドグラスを使う醍醐味だ。

芸術的評価が高く、世界的に認められている幸昇氏および根本硝子工芸の江戸切子は、最大限の御礼を示すプレゼントにもふさわしい。オールドグラスなら存在感もたっぷりで、驚きのギフトになりそうだ。