軽くて丈夫な けやき&セラミック刃でお手入れも楽々
挽き目調節でこだわって挽けるコーヒーミル
■初登場!けやきの自然な風合いが映えるコーヒーミル
かのベートヴェンは「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く」との言葉を遺したという。現代でも一杯のコーヒーから一日を始めるという方は少なくないし、こだわり派ならば自ら豆を選び、挽いてドリップするという方も多いことだろう。手挽きするのであれば、ミルもなんでも良いということはなく、軽さや手入れのしやすさに加えて、デザインにもこだわって選びたい。今回ご紹介するのは、藤巻百貨店に初登場を飾るブランド「SHIRASAGI」による「けやきのセラミック コーヒーミル」である。素朴な佇まいに込められた、天然木の自然な木目の雰囲気。見た目とは裏腹な軽さと、セラミック刃によるケアの楽さが魅力だ。自宅のみならず、アウトドアへ持ち出しての使用も容易な逸品をご紹介していく。
■素材への審美眼と卓越した技術で“木地の山中漆器”を支える
石川県山中温泉。400年前の安土桃山時代より漆器づくりが根付き、今では山中漆器とまで称されるこの地で、1982年に創業した「白鷺木工」。元々は漆器の素地をつくるところから事業をスタート。本来は分業となる木取りから粗挽き、仕上げ挽きまで一貫して手掛けられるまでに成長し、随一の職人集団となった。持てる技術を活かし、展開しているのがオリジナルブランド「SHIRASAGI」だ。山中漆器は「木地の山中」と呼ばれる。ろくろ挽物木地の分野では職人の質・量ともに国内トップ。素材の活かし方にこだわり、木目が縦に入る「縦木取り」や多彩な加飾挽きといった独自の技術が特徴で、長年に渡って磨かれた技巧は他の追随を許さない。そして素材選びの審美眼だ。ただ木があればということは決してなく、どんなモノにするのかによって適切な木は異なる。その木のポテンシャルを、丸太の状態から見極めなければならないのだ。「SHIRASAGI」代表の戸田義治氏は「こればかりは感覚の世界。経験がモノを言いますね」と語る。積年の感覚から「木の最適解」を導き出す。今回のコーヒーミルも当然、この職人技を駆使して生まれた逸品だ。
■摩擦熱が伝わらず、挽き目調節と丸洗い可能なセラミック刃
素材はけやきの木。中のミル構造部はセラミック刃にし、お手入れが簡単な仕様にした。けやきは耐久性および耐朽性にも優れていて、かつ木目も非常に美しく、建築材にも使われる木材。軽さだけなら他にも適した木材はあるが、木そのものでネジ式を作り、くり抜いてミルの形にする前提での素材選びは困難を極めたという。「まず、木そのものでのネジ式の開発から始まりましたね。サクラの木など、様々な木材で試作をして、最適だったのがけやき。しかしセラミックの刃を内蔵させるにも、ただ空洞にしておけば良いということもなく……ジョイントに最適な工程から考える必要がありました」(戸田氏)。紆余曲折ばかりの開発の末、完成には2年もの時間を要した。ミル部分と粉受けがネジ式で接続されたことで、全体はけやきの木目が際立つ仕上がりを実現。極力余分な部品がないことで、独特の風合いが映えるデザインになったのだ。
■軽くて丈夫なけやきで、至福の珈琲時間を演出
今回ご用意いただいたバリエーションは、大と小。大は2人分のコーヒー豆を挽けるサイズ感で、小は1人分に最適。普段からたっぷり飲みたいという方であれば大がオススメ。じっくり楽しむなら小が良いだろう。セラミック刃であることで、摩擦熱が発生しにくいため、豆に余分な熱が加わらず、挽きたての香りも豊潤。ハンドルを取り外して豆を入れる設計のため、コンパクトにまとまるし、そもそもが軽く、丸洗いも可能なのでお家だけでなく、アウトドアでコーヒーを楽しみたいという方にもぴったり。扱いやすいので、ミル初挑戦と言う方にも良いだろう。持ち歩き用といえばステンレスがほとんどだったが、温かみのある木目のミルで本格的なコーヒーが楽しめる。その一杯は、いつも以上にインスピレーションを沸かせてくれる味わいをもたらしてくれそうだ。
バリエーション
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
【大(2人分)】
サイズ:直径5cm×高さ16cm
ハンドル長さ:11cm×高さ3.5cm
重量:204g
素材:フタ本体容器-天然木けやき・ハンドル-ステンレス・天然木けやき・刃部-セラミック磁器
製造:日本
【小(1人分)】
サイズ:直径5cm×高さ10cm
ハンドル長さ:11cm×高さ3.5cm
重量:198g
素材:フタ本体容器-天然木けやき・ハンドル-ステンレス・天然木けやき・刃部-セラミック磁器
製造:日本
【ご注意】
※洗浄される場合は、水洗いまたは食器用洗剤で柔らかいスポンジ等をお使いください。
食器洗浄機、乾燥機のご利用はご遠慮ください。