ドロップフォルムがテーブルをスタイリッシュに
鹿児島の家具作家が作ったコーヒースタンド
■手作業で作る家具作家のスタンド
コーヒーのある毎日を楽しみたいなら、その味や香りはもちろん、道具選びも大切な要素になる。たとえばこんなスタイルのあるアイテムはどうだろう。鹿児島の陶器ブランド「ONE KILN(ワンキルン)」の城戸雄介氏が自身のコーヒードリッパーに合うスタンドを作りたいと、旧知の「Roam(ローム)」松田創意氏にオーダーしてできたのがこちら。松田氏はアイアンと木を使った家具を作る家具作家。雑誌などでも作品が取り上げられ、人気ファッションブランドとコラボレーションするなど注目されている作り手の一人だ。道具としての機能性を重視し、極限まで削ぎ落とした無骨なつくり。それにも関わらず、どこかほっとするような温かみ感じる。
■鹿児島のクラフトマンシップ
鹿児島のクラフトが注目されて久しい。クラフトというと、熟練の職人が伝統を守り、技を駆使した伝統工芸やそのリモデルなどイメージがあるかもしれない。しかし、鹿児島の作り手たちはもっと軽やかだ。お互いをリスペクトし合い、時にはともに一つのものを作り出す。城戸氏と松田氏も、まさにそんな関係だ。もともとこのスタンドは、独立してすぐのころ2人で何か面白いことをしたいと開催した作品展で、城戸氏のコーヒードリッパーを展示するために作ったものだという。「デザインなど松田さんにすべてお任せしました。僕も家でこれを使っています」と城戸氏。言葉は多くはないが、そこには松田氏への尊敬の念が強く刻まれている。
■ソリッドフォルムから生まれる“温もり感”
松田氏が作る作品は、素材の長所を生かしたシンプルなつくりが特徴だ。このスタンドも然り。しかし、道具としての妥協も一点もない。スタンドは、これ一つで使うものではなく、コーヒードリッパーを収納し自立させることではじめて役を果たす。すべて手作業ながら「同じものを作る」という、インダストリアルとしての精度を保つのは高い技術が求められる。そして、ただシンプルだというだけでなく使うシーンをイメージしたつくりにも注目したい。丸みを帯びたフレームは手になじみ、スタイリッシュながらアイアンの冷たさを感じさせない。無駄のないシンプルなフォルムは、デザインであるとともに手入れしやすいという利点がある。
■作り手が見える道具でコーヒーが変わる
このスタンドを使って淹れるコーヒーは、マグカップにたっぷりと注がれる日常が似合う。ドリッパーにセットすると一見そっけなくも見える黒フレームは、それだけを上からのぞくと思いがけなくテーブルに美しいカーブを描く。使った後、そのまま置いておいても画になるのもまたいい。ドリッパーを掛けるフープの部分は一般的なコーヒードリッパーのサイズにも対応しているが、「ONE KILN」のドリッパーとのセットで使えば、自宅で作る「理想の一杯」をスタイリッシュに演出してくれるだろう。作り手の顔が見える道具たちだからこそ、使うごとに愛着がわいてくる。朝のコーヒーを丁寧に味わいたい。そんなスタイルを楽しむ人にぜひ使ってもらいたいアイテムだ。
アイテム詳細
素材:鉄
製造国:日本
サイズ:縦9cm、横17cm、奥行14cm
重量:300g
●多くの市販のドリッパーでもご使用いただけます。
※直火でのご使用はお避けください。
※研磨入りの洗剤、クレンザー、スポンジ、※金属たわし等のご使用はお避けください。
※食器洗浄機をご使用の際は、食器洗剤機が定める使用方法に従ってください。
※電子レンジ・オーブンをご使用の際は、急激な温度変化はお避けください
※手作業での製造のため溶接部などに若干の凹凸があります。
また長く使用していると塗装の剥がれなどが生じるケースがございます。