加賀の蒔絵の伝統技術が生む愛らしい富士山
蒔絵と白蝶貝の艶めきが、耳元で輝きを放つ
■白蝶貝×蒔絵の小さな富士山をフックピアスに
日本に由縁のある人には、ときめきを禁じえないものがある。それは「富士山」。日本で最も高く、縁起がいいとされる山。友人と夜を越えて登ったとある夏の日を思い出す人や、新幹線の車窓に均整のとれた稜線をドキドキと探してしまう人もいるだろう。その富士山を、白蝶貝に蒔絵で表現したアクセサリーがある。富士山と蒔絵の組み合わせというと、古風で取っつきにくい印象を持たれるかもしれない。それを払拭するのが、1センチに満たないチャームのサイズ感。遠目に見れば一粒石アクセサリーのようで、近くに立つ人のみが富士山モチーフと気づくほどのさりげなさ。自分と親しい人の幸運をそっと願うような愛らしい存在感には、本物の富士山に感じるものとはまた違うときめきがある。
■繊細なアクセサリーに表現する加賀の蒔絵の伝統技法
経済産業大臣指定の伝統的工芸品である石川県の山中漆器、その製品に欠かせない豪華な装飾が加賀の蒔絵技法。小さな小さな富士山アクセサリーを生み出す「うるしアートはりや」は、石川県加賀市山中温泉に構える加賀の蒔絵師の工房である。「蒔絵は華やかな図柄が特長なので、アクセサリー制作を始めた当初は大ぶりのものが中心でした。若い人にも身に着けてほしいという思いから企画したのが“微細”なアクセサリーです」と語るのは、「Bisai」ブランドを立ち上げた針谷崇之氏。伝統工芸士の蒔絵師である両親とともに工房を運営しつつ、トレンドを意識した蒔絵の新たな可能性を模索する蒔絵師だ。パーツに使用する白蝶貝も、さまざまな色をまとう美しさに魅了され選び抜いたという。
■漆を塗り重ねて生み出される、富士山の5つの顔
富士山アクセサリーに用いられるのは、塗布した漆の上に金粉を薄く蒔いて乾かし、さらに漆を塗り重ね乾燥してから研ぐ(磨く)「研ぎ出し蒔絵」という技法。つるりと研がれた表面には、ツヤ出しの拭き漆を2回以上。およそ2週間に及ぶ制作期間を経た富士山は、雪のかぶっていない部分にうっすらと金粉が現れ、まるで太陽の光を浴びてキラキラと輝いているかのよう。同シリーズのペンダントとともに、使用する色漆は5色。富士山は青く表現されることが多く、朝焼けの「赤富士」も有名だが、それ以外の色は…?「見る人や見る時間帯によって、富士山の色は同じではないはず。夜の闇に包まれる黒い富士、さらには青と赤の中間色にあたる緑と黄色を加え、5色展開にしました」(針谷崇之氏)
■耳元で揺れる、この世にひとつだけの富士山
極小パーツすべてには蒔絵を施さず、白蝶貝を冠雪に見立てわずかに残す。この丁寧で細やかな職人の手仕事こそが、富士山を完成させる。モチーフがあまりにも繊細で“和”を主張しすぎないから、これだけ重厚なものを身に着けても軽やかに見えるのだ。ストールや帽子、バッグ、扇子など愛用の小物と同色を選んで、いつものコーディネートに新感覚で取り入れて。耳元で揺れるたび輝きを放ちフェミニンな雰囲気を演出するゴールドのフックタイプなので、パーティーシーンでも活躍する。日本一高い山ながら、肌に溶け込むほど小さく、愛らしい。開封する動作にさえドキドキ感のある3重のパッケージに秘めて贈れば、かの山の力を借りて、相手の胸をときめかせることだってできるはずだ。
<ラッピングについて>
※本商品は、ギフトにも最適なパッケージにてデザインされたものです。別途ギフトラッピングサービスを承ることができませんので、あらかじめご了承ください。
カラーバリエーション
アイテム詳細
素材:白蝶貝、金(チャーム裏のプレート/K10YG、フック/K18YG)
本体サイズ:チャーム/H7mm×W5.5mm×D1mm、フック/全長18mm
化粧箱サイズ:H11cm×W8cm×D6cm
※体質により、ごくまれに漆等の塗料でかぶれることがあります。異常を感じたときは、ご使用をお止めいただき専門医にご相談ください。
※日常使いでは簡単に剥離しませんが、蒔絵の部分に強い力がかかると剥がれる可能性があります。落としたり削ったり力を加えたりしないでください。
※職人による手作りのため、色や柄など若干の違いがあることがあります。