この色が絶妙、青森の伝統工芸「津軽びいどろ」
桜カラーのグラスで極上の日本酒タイムを
■春を予感させる、桜色のハンドメイドグラス
ハンドメイド感あふれる少し揺らぎのある個体。そこにたっぷりと色がまぶされて、透明感をたたえたガラスに個性をもたらす。青森県の伝統工芸「津軽びいどろ」はこの多色使いが特徴であり、人々の心をとらえるポイントでもある。小さな盃にも、変わらずその個性が感じられる。作り手である「北洋硝子」はそのオリジナルの配合と、色ガラスの美しさによって支持を得てきた。津軽半島の海岸、七里長浜の砂を入れたことから始まった色ガラスの技術は、いまや100以上の色を作り出し、それはガラスメーカーとしては非常に珍しいことでもある。このたび登場するのは春をイメージしたピンクのグラス。この桜色と白のストライプに注目し、じっくりと眺めながらお酒を飲んでみてはいかがだろう。
■ルーツは浮き玉。伝統工芸になった「津軽びいどろ」
北洋硝子は1949年に創業、当初は漁業用のガラス製の浮玉(うきだま)をメインに作るメーカーとして高いシェアを誇っていた。やがて樹脂製品の台頭でガラスの浮き玉の需要が減るにつれて、花瓶などの工芸品も手がけるように。そして1977年、浮玉製造で培った「宙吹き」の技法と、様々な色を生み出す技術を組み合わせ、ハンドメイドならではの質感で青森の自然をイメージさせる「津軽びいどろ」が誕生した。その後、青森県伝統工芸品の第一号として指定。現在4名の伝統工芸士を筆頭に、約50名のガラス職人が手仕事で様々な形の「津軽びいどろ」を作り上げている。
■ラッパ型だから吟醸がうまい! プレゼントにも◎
ピンクといっても様々な諧調があるが、これぞまさに桜の色! と絶妙な色合いを実現しているのはさすが色にこだわる津軽びいどろ。4月の晩酌に使ったり、お花見の席に持参すれば雰囲気はバッチリだ。とはいえ、春にしか使わないのはもったいない。この口の形状はラッパ型と呼ばれる酒器の形のひとつで、口径が広いためにお酒の香りを感じやすく、香りの高い吟醸酒などを堪能するのに向いている。また、味わいが濃厚に感じるともいわれている。通常のおちょこと並べて使えば、同じ酒で異なる味わいや香りを楽しむことができるというわけだ。そんなお酒の飲み方のバリエーションを増やしてくれるグラスは、持っていても損はない。4月生まれのお酒好きの方に春らしいプレゼントとして選べば、きっと喜んでもらえることだろう。
アイテム詳細
素材:ソーダガラス
サイズ:H7.5cm×Φ7cm 容量70ml
製造国:日本