クラフト時計の人気作家による、「いぶし銀」の1本
ブラックケースに秘めるは、マザーオブパールの輝き
■ARKRAFTから「黒い時計」が出た!
作り手の想いが込められた独創的なフォルムに、手作りならではの温かみのある佇まい。既存の時計とは一線を画した個性溢れる雰囲気を持つ手作り時計の世界観は、「硬質」「カッチリした」というような一般的な腕時計のイメージを一新した。なかでも新木秀和氏が繰り出す「ARKRAFT」は、アンティークのような形とシンプルな文字盤のバランス、独特のレトロ感で人々を魅了する人気ブランド。そんなARKRAFTから今回、良い意味で予想を裏切る姿の腕時計が届いた。新木氏初のブラックルテニウムメッキを施した黒く輝くケースや、白蝶貝をマスクして照りを抑えた文字盤は、手作り感をあえて主張しない「いぶし銀」のかっこよさ。それでもなお、「ちょっと昔風」のレトロな印象は残る。このバランス感覚こそが新木氏の真骨頂であり、他の作家の追随を許さないポイントだ。
■手作り時計の温かみに魅了され、作家の道へ
東京・大阪を中心に活動する気鋭の手作り時計作家たちが所属し、“日本の手作り時計”をけん引する作家集団『JHA(Japan Handcraft watch Association)』。その中でも、独創的な作風で知られる新木秀和氏がプロデュースする時計ブランドが「ARKRAFT」。同氏が手作り時計に出会ったのは2006年。後に師事することとなった日本の手作り時計の第一人者・篠原康治氏らの作品を見て、無骨ながら、包まれるような柔らかさを持つ手作り時計のかっこよさに瞬く間に魅了され、手作り時計作家への道を歩む決意をした。駆け出しから日々研鑽を積み上げ、2012年にオリジナルブランド『ARKRAFT』のアトリエ兼ショップを東京・蔵前にオープン。氏が手掛ける「伝統を踏襲したアンティーク時計」に、手作りならではの「遊び心を」加えた作風は高い評価を得て、手作り(クラフト)時計ファンを魅了している。
■今は失われた、少し前の「ベーシック」な形を現代に
新木氏の工房には膨大な量の時計に関する書籍が積まれている。その大半を占めるのがアンティークウォッチの資料であり、これが新木氏のアイデアの源だ。今回の「Andy」は1950年代の時計の姿を参照した、ARKRAFTの「ヴィンテージスタイル」のひとつ。ケースの丸みやラグの形状はそう遠くない昔の腕時計を思い起こさせ、さらにはそこから派生した軍モノウォッチの姿も重なる。いつまでも残り続けていくべき普遍的な形のはずだが、時代の流れなのかいざ探してみると見つかりにくいのがこのタイプだ。新木氏は真鍮の型をオリジナルで作って鋳造し、ブラックルテニウムメッキの黒いケースで再現。普段は黒子のように隠れて腕に寄り添うが、時折光の反射でキラリと存在を主張する。ダークトーンの文字盤は、白蝶貝の上に新木氏がプリントを施し、文字の部分だけ素のままの貝をのぞかせた。つまり、時計を傾けると虹色に輝く。白蝶貝を見せるのはちょっとだけ、そこに色気が香る。時刻のローマ数字によって、さらにクラシカルな印象が加速させた。
■径を変えても印象はそのまま。男女で楽しめるクラシカル
クラフト時計は休日用に使う人が多いが、Andyは誰もがビジネスでも使える風貌で、身に付ける時間が長く愛着が増していくことだろう。また、ベルトは新木氏が好むイタリアンレザーで、シボがある「マイネ」と型押しの「ドラーロ」の2タイプ。どちらもどんどん色が深くなる経年変化が楽しめる、革好きにはたまらない素材だ。ケース径は男性用には約33mmと、女性用に28mmをご用意し、男女どちらでも使えるように、そしてサイズが変わっても同じ印象になるように設計している。今回は色・サイズ・ベルトの組み合わせを、藤巻百貨店バイヤーの目利きでセレクトした5種類を展開。もちろん女性が大きめサイズを使うのもかわいいし、ペアウォッチとして楽しむのもおすすめしたい。手作りだけど手作りに見えない、だけど随所に手作りでしかなしえない特徴と細やかさを兼ねる。Andyは実に奥の深い腕時計なのだ。
カラーバリエーション
ミディアム・ネイビー文字盤×マリンバンド(マイネ)深いネイビーの文字盤に、マリンカラーの「マイネ」レザーを組み合わせた「青×青」。マイネはイタリア・テンペスティ社のレザーで、シボのある表情と発色のきれいさが特長。使い込むごとに色が濃くなり、風合いが増していく。同じ組み合わせでスモールもあり。
ミディアム・ネイビー文字盤×ブラックバンド(ドラーロ)こちらもネイビーの文字盤で、ブラックの「ドラーロ」レザーを合わせたシックな1本。ドラーロはイタリア・ワルピエ社のブッテーロに型押しを施したレザー。ハリがあってへたりにくい上、オトナな表情が魅力。
ミディアム・マルーン文字盤×ダークブラウンバンド(ドラーロ)マルーンはワインレッドとブラウンの中間のようなニュアンスカラー。これにダークブラウンのドラーロを合わせ、茶で統一させた。バッグや革靴に茶系が多ければこちらがおすすめ。
スモール・ネイビー文字盤×マリンバンド(マイネ)「青×青」の女性版。カラーや雰囲気をそのままにケース径を小さくした。メンズライクな時計を好む女性に支持される。男女ペアでサイズ違いを身に付けるのもおすすめ。
スモール・ホワイト文字盤×ブラックバンド(ドラーロ)唯一のホワイト文字盤で、他の色とは逆にローマ数字部分にプリントをしている。こちらのみ針もブラック。ベルトはドラーロのブラックで、文字盤の雰囲気と相まって上品な印象を醸す。白×黒の正統派ウォッチ。
ディテール
アンティークウォッチをデザインソースに新木氏が作り上げた丸みのあるケース。真鍮にブラックルテニウムメッキをかけ、洗練された表情に
ミディアム、スモールともに厚さは約10mm。このほどよい厚みやラグ(ベルト取り付け部分)のぽってり感が、時計の個性を発揮する隠れた理由
クラシック感をさらに高めるのが、このたまねぎ型のりゅうず。小さな部品だが、この形で雰囲気が全然違うものとなる
文字盤は、白蝶貝の上に新木氏が色をプリント。数字や目盛は貝の表面を残しているため、角度によって虹色に見える。このチラリがいい
裏蓋はステンレス。小さく品番を彫って入れる。肌に当たる部分には豚革を貼り、ムレやベタつきを感じにくくしている。この豚革は「ラセッテーなめし」というベジタブルタンニングで作られ、赤ちゃんや敏感肌の人でも安心して使える肌に優しい特長を持つ
ミディアム、スモールのサイズ比較。ケース径は異なれど、無骨な印象は変わらない。ローマ数字やレイルウェイ目盛でよりクラシカルに
使用イメージ
ミディアム・マルーン文字盤×ダークブラウンバンド(ドラーロ)
ミディアム・ネイビー文字盤×マリンバンド(マイネ)
スモール・ホワイト文字盤×ブラックバンド(ドラーロ)
ミディアム・ネイビー文字盤×ブラックバンド(ドラーロ)
ミディアム/スモール・ネイビー文字盤×マリンバンド(マイネ)
アイテム詳細
素材:時計フレーム/真鍮(ブラックルテニウムメッキ)、レンズ/アクリルレンズ、時計ベルト/牛革(表)、豚革(裏)、裏蓋・尾錠/ステンレス
ムーブメント:SEIKO製国産クォーツ(電池式)、電池寿命/平均2年
防水:非防水
保証期間:年
付属品:化粧箱、保証書付き
日本製
サイズ・重量:
【ミディアム】
ケース径約33mm(りゅうず含め36mm、ラグ含め43mm)、厚さ10mm、
ベルトサイズ:計側18mm×剣先側16mm
箱サイズ:H6.6cm×W9.3cm×D8.8cm
本体重量:約38g
【スモール】
ケース径約28mm(りゅうず含め32mm、ラグ含め38mm)、厚さ10mm、
ベルトサイズ:計側14mm×剣先側12mm
箱サイズ:H6.6cm×W9.3cm×D8.8cm
本体重量:約28g
※革ベルトは、特に汗や水に弱いので、ご使用後は革の表や裏を軽く布などで拭き取ってから保管してください。
※文字盤の制作の技法上湿度なども関係してくるため、発色などに大きく個体差があります。また文字盤の塗料部分に、ヒビなどが出る場合があります。
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