友禅の手法で伝統文様を型染めした和紙製カードケース
現代のスタイルに馴染む8柄は藤巻百貨店厳選!
■伝統文様の柄は別注!“印伝風”和紙の名刺入れ
目を惹くロイヤルブルーに「青海波(せいがいは)」、抹茶のような渋いグリーンに「麻の葉」、黒地に同色で「網代」が型染めされたものも。思わずひとつふたつ、手に取りたくなる名刺入れがある。ひとたび手に取れば、素材の発色のよさや、表面の柄にツヤと立体感があることに気づくだろう。鹿革に漆で模様付けした印伝のように見えるこの素材、実は友禅紙。友禅染めの技法である型染めを施した和紙である。表面の柄はすべて日本の伝統文様。数多ある文様の中から藤巻百貨店が厳選した、和柄ながら現代のライフスタイルにもしっくり馴染み、さらには気分を高揚させてくれる8柄、10色だ。そう、この名刺入れは、藤巻百貨店5周年を祝して登場する当店限定の別注アイテムなのである。
■和紙名刺入れを生み出す京都の名店「長谷川松寿堂」とは
和の愛らしさと独特の素材感をもつ友禅紙の名刺入れを生み出すのは、1919年に京都で創業した長谷川松寿堂。銀座にある2つの老舗文具店をはじめ全国有名店のオリジナル商品を広く手がける、和紙工芸品の専門店である。扱う和紙の種類は、全国の紙の産地で作られる加工前の「原紙」でも100を優に超え、模様付けされた和紙となると数え切れないほど。また、友禅紙の型染めの工程は京都の工房で行っているが、その工房の開発にも携わったという。それもそのはず、社長を務める長谷川忠夫氏は、京都の錚々たる物産品店が名を連ねる「京都のれん会」の前会長で、黄綬褒章の受賞経験をもつ人物。和小物や工芸品への眼差しがシビアな京都においても絶大な信頼を誇る店なのだ。
■越前の和紙に型染めされた縁起のいい伝統文様
別注名刺入れに採用されているのは、長谷川松寿堂が独自に開発した「京染紙」。越前和紙で知られる福井で漉かれた原紙に、発色に優れる顔料で型染めを施した友禅紙である。柄の部分にツヤ出し効果のある顔料を使用することで、光沢や立体感のある「印伝風」が完成。退色がほぼ見られないのが特長だ。表面の伝統文様は、いずれも幸運や健康への願いなどの意味が込められたもの。前にしか進まないことから“勝ち虫”と呼ばれ戦国武将にも愛された「とんぼ」、三角形の連なる「うろこ」は病魔を排除する力をもつとされる柄。丈夫ですくすく育つ植物であることから産着などに用いられる「麻の葉」、薬草として捉えられ不老長寿の象徴とされる菊を描いた「菱菊」も縁起のいいモチーフである。
■カードの分類にも、同柄・同色でのコーディネートにも
顔料染めにより素材自体の強度が高いうえ、和紙の裏張りで耐久性も抜群。長年の使用でも色褪せることなく、経年変化で表れるのは手に馴染む柔らかさのみだ。2つのポケットに自分と相手の名刺をそれぞれ収納できるが、おすすめの使い方は、乗車券やショップカード、診察券などを分類して持ち歩くこと。仕事関係は「とんぼ」に、病院・美容関係は「菱菊」に……と使い分ければ願掛けになり、必要なカードを取り出す際にまごつくこともない。柄選びに悩んだら、同柄の別アイテムを併せ持ちして思いを強めるもよし、手持ちの小物と同系色を選びテーマカラーで自らを元気づけるもよし。当店でのみ手に入る周年記念の“ハレ”アイテム、きっとあなたにも晴れやかな気持ちを運んでくれるはずだ。
カラーバリエーション
■とんぼ: 前にのみ進むことから“勝ち虫”と呼ばれ、戦国武将に愛された柄。
■菱菊: 薬草として捉えられ不老長寿の象徴とされる菊を中央に据えたモチーフ。
■小桜: 古くは鎧にも用いられた、平安時代より愛でられる日本を代表する花。
■うろこ: 病魔を排除する力や、再生・更正などの意味をもつとされる。
■網代: 檜などの薄板を互い違いに組んださま。染織の地紋などに用いられた。
■千鳥: 波とともに描かれる「浜千鳥」には、夫婦円満・家内安全の意味も。
■麻の葉: 丈夫ですくすく育つ植物であることから、産着に用いる風習がある。
■青海波: 寄せては返す波を幾何学的に表現。同名の舞楽の装束にも用いられた。
※参考文献
並木誠士(監修)『すぐわかる日本の伝統文様』東京美術, 2006年3月
視覚デザイン研究所・編集室(編)『日本・中国の文様事典』視覚デザイン研究所, 2000年1月
使用イメージ
アイテム詳細
素材:友禅紙
重量:17g
サイズ:W11.5cm×H7.5cm×D0.8cm
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