四国団扇

香川県の丸亀は、知る人ぞ知るうちわの聖地。日本で生産される9割のうちわがここで作られており、江戸時代から続く竹の手作りうちわ技術「丸亀うちわ」は国の伝統工芸にも指定されている。四国団扇は、1924年に創業したうちわ製造の老舗で、伝統的な丸亀うちわを製作するほか、1966年には販促用にポリうちわを初めて開発、現在は海外製の竹骨に国内の貼りを施したタイプを生産するなど、幅広いうちわを扱っている。四国団扇がプロデュースした丸亀うちわの「伝統工芸士手貼り丸亀うちわ（切り絵富士）」はたなびく雲と紺色の地が特徴的で、爽やかかつ日本らしさに溢れた逸品。伝統工芸士が、「ふしはだけ」、「割き」「もみ」、「編み」などのさまざまな技を駆使して瞬く間に仕上げていく。四国団扇が手がけた「金銀雲龍和紙うちわ」などと含めて、富士山を縁起柄と捉え、ディスプレイに積極的に活用いただきたい。