伝統芸能×江戸切子
二つの江戸文化がここに集った
■かつてない江戸切子、伝統芸能を表現
江戸切子と伝統芸能。江戸の文化を代表すると言っても過言ではない両者が一同に介したら…。そんな夢のようなタッグがついに届いた。見た瞬間に「これは!」と声を上げてしまいそうな造形は、「隈取」の精緻な表現から生まれたもの。加工元である「清水硝子」の創意工夫によって魂を注がれたこの江戸切子は、マネしようともマネできない唯一無二のアイテム。新たな東京のお土産として計画、誕生した本品だが、お土産の粋を越え、東京=江戸の連綿とつながる文化を端的に表現しているといえよう。
■創業90余年の老舗が放つ切子
清水硝子は江戸切子のメーカーの中でも指折りの古参だ。大正12年に創業と、その歴史は90年を超え、現在は3代目の清水三千代氏が9名の職人を取り仕切る。初代社長の頃から勤めている82歳の工場長・三田隆三氏は2014年、極めて優れた技能を持つ者として東京マイスターに認定された。現役の東京の切子職人全体の中でもキャリアを積んでいる三田氏を筆頭に、伝統的な江戸切子を高いレベルで生み出す職人集団、それが清水硝子なのだ。今回、「ハルデザイン」の中村鉄平氏が提案した、江戸切子で伝統芸能を描くという案を採用し、製品化に。「多くのファンを持つ伝統芸能をモチーフにするのは勇気のいること」と清水硝子の清水祐一郎氏が語るように、生半可な覚悟ではできないものだった。
■赤・青の色被せがまさに隈取!
江戸切子に伝統芸能を映すことができるイメージを探っていくと、「隈取」というアイデアが浮かんできた。顔の筋肉や表情を誇張しを、常人とは異なる人物像を表現したこの隈取を江戸切子に生かせないか。江戸切子の代表的な色である紅色と瑠璃色で隈取を作り、その隈取を際立たせるためフチのすべてに曲線を描くカットを施し、キリリとした様子をガラスに再現した。下部には大胆にスパッと鋭角のカット入れ、口をキッと結んでいるような、あごのようなデザインを採用した。底には菊や蜘蛛の巣の伝統文様を入れ、江戸切子とわかるように。伝統芸能のイメージを江戸切子で描くには。これを江戸切子でやる意味とは。そんな試行錯誤の末、江戸文化、日本文化を感じさせるグラスが完成した。これは伝統文化をモノに昇華させた好例といえよう。
■江戸文化を思いながら、ゆっくりとお酒を
江戸切子をたくさん持っている人でもこれには「やられた!」と感じるデザイン性の高さを持つ本アイテム。赤は正義と勇気を表す紅隈を、青は超人的な悪を表す藍隈を表現しており、マットな加工をすることで白化粧をイメージしたという。自宅でお酒を傾けながらそんなエピソードを思い出してみたり、伝統文化に思いを馳せたり……。一日の終わりに豊かな時間が流れるに違いない。伝統芸能×江戸切子のコラボは、日本文化や江戸文化が好きな人や、外国人へのプレゼントにぴったり。実に日本らしいアイテムとして贈り物の候補リストに常に加えておきたい。江戸切子の新しい扉を「歌舞切子」で開いてみよう。
カラーバリエーション
アイテム詳細
素材:ソーダガラス(江戸硝子)
容量:280ml
サイズ:H90cm×φ76cm
重量:約260g
生産国:日本
※熱湯・レンジ不可、食洗器不可。使った後は中性洗剤で洗い、ふきあげてください。金たわしは使わないでください。
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