さぬきうるしSinra

さぬきうるしSinraは人間国宝の磯井正美氏に師事した松本光太さんが率いる漆器技術集団。小さな頃から漆に親しんでこそ、大人になっても使い続けてくれるはずと考え、「毎日使いやすいものであること」「長く使い続けられる丈夫さがあること」「本物の素材を使うこと」の3つを柱に2012年、仲間たちとSinraを設立した。作るのは日用品だが、香川漆器の技術を習得したさぬきうるしSinraが製作するアイテムは本物のそのもの。藤巻百貨店はこのさぬきうるしSinraに、香川漆器の技術を使った別注アイテムをオーダー。表面に凸凹をつけて表情を出す象谷塗の技法を駆使してできあがったのは、ダークネイビーカラーの宵闇に、月明かりにぼんやりと照らされた白銀の富士山を写し出した、幻想的な光景をたたえたモデル。お酒にもコーヒーでも使えるカップで、香川漆器の魅力を実感してほしい。