傑作ケースが「オールブラック」に一新
5つの素材で魅せる、ミニマルの極致と黒の美学
■燕の傑作アイテムが、黒をまとってズラリ
2005年にカードケースとして発表するも、シンプルな形状やたたずまいの美しさから名刺のみならず紙幣やコイン、アクセサリー、薬など、小さなものを持ち歩くマルチケースとして人気が爆発。思いもよらない広がりを見せたのが「mgn」の金属製ケースだ。クレジットカード&紙幣を持ち歩く、バッグにいつも忍ばせて名刺を常備しておくなど、人にって使い方が様々なのがユニークなポイント。新潟県の燕が誇る金属加工技術を駆使して生まれたケースが「FOR」とブランドを新たにし誕生したのが、5つの金属素材をすべてブラックに染めたシリーズ。従来よりもファッショナブルに、スタイリッシュに、より男女を超えて愛用できるアイテムに生まれ変わった。
■世界を相手に勝負する技術力を強みに
「FOR」はMGNETの武田修美氏が手がけるブランドで、製作は武田氏の父が営む新潟県燕市の武田金型製作所による。同社は主に製品金型を製造しており、顧客の中にはスマートフォン・デジタルデバイスで知られる世界的な企業も名を連ねる。だがカードケースを手掛けた初期には、金型工場が自社ブランドを作るのは珍しく、周囲からの風当たりも強かったという。そうした中、10年掛けてカードケースを育て、武田金型製作所の技術力と専門性を世に知らしめるきっかけになった。武田氏はこの実績から、県や作り手とのネットワークを作り、伝統ある地域産業の魅力を地域内外に向けて発信する、イベントや自社でワークショップを行うなど積極的に活動している。
■上質な所作と良縁を運ぶ、洗練された黒の魔法
「FOR」ではじめに登場するのはすべての素材をブラックで仕立てたシリーズ。黒は黒髪や忍者の装束、天目茶碗など、海外の人から日本を見た色を意識してイマジネーションを膨らませたもの。1mmにも満たない一枚の金属板を隙間なく折りたたみ、ほんの少しのカチリとした抵抗で閉まるという職人技の極致で生まれるアイテムが、黒という色をまとってさらなるミニマルさを獲得している。ビジネスでもパーティーでも、黒ならばシーンを選ばずに使え、文字通り黒子役に徹してくれる。一方で、感度の高い人が見ればただならぬアイテムだと気づく上級な洗練さも。内ポケットはもちろん、胸のポケットに入れてもシルエットを崩さないデザインのスマートさと、黒のマジック。その両方が「FOR」に込められている。人と人とが出会う瞬間にこんなアイテムがあれば、良質な縁が結べそうだ。
■5つのブラック、その風合いの違いを楽しむ
5つの金属はそれぞれに特徴があり、選ぶのも楽しみのひとつ。「チタン」は鋼鉄より硬く、錆びにくく、軽いという最高峰の金属。一方でその強さゆえ、曲げ、折りなどの加工や磨きが困難であることでも知られ職人技の見せ所でもある。ブラックカラーに塗るのも困難で、セラコートとう米軍御用達のコーティングで実現した、小物ではレアなモデルだ。「ブラス」は真鍮を黒で染め上げたもので、使い続けることにより昔のメカニカルカメラのようにフチから金色の地が出てくる経年変化が楽しめる。「マグネシウム」はエナメルのような光沢で、ピアノのような風合いがカッコイイ。「ステンレス」はブラスと似ているがこちらはほとんど変化はせず、ガンメタブラックを長く持ち続けられる。「アルミニウム」はキズの付きにくいアルマイト仕上げで、マットでクールな黒。風合いの異なるそれぞれから、好みの黒を見つけ出してみて。
カラーバリエーション
ディテール
経変変化後(ブラス)
アイテム詳細
サイズ:H61mm×W96mm×D7mm
梱包外形サイズ:64mm x 110mm x 12mm(専用ベロアケース付)アルミニウム:20g、ステンレス:52g、マグネシウム:16g、真鍮:60g、チタニウム:32g製造国:日本
※お手入れ方法:柔らかい布等で乾拭きをしてください。
※金属素材のため温度などの環境の変化によって多少の変形が起こる場合がございます。