アーティストひびのこづえ氏×老舗メーカーがコラボ
静岡産ひのきを活かした和モダンな新しい下駄
■老舗履き物メーカーの新しいチャレンジ
静岡市葵区で創業70年以上の歴史を誇る水鳥工業は、下駄の製造をはじめ、サンダル材料の加工やシューズの中底なども手がける老舗の履き物メーカー。長年培った職人技とノウハウを活かし、斬新なデザインと長時間履いても足が痛くなりにくい“新たな下駄づくり”など、他とは一線を画す履き物づくりを行う。今回紹介する「ひのきのはきもの 本革 クロス」は、多方面で活躍するデザイナーと協同し、下駄だけにとどまらない新しい履き物を発信する同社のプロジェクト「m+d」の商品。演劇、TV番組などのセット衣装を手がけるコスチュームアーティスト・ひびのこづえ氏とのコラボによる新しい履き物だ。
■特殊加工したひのきの無垢板が生む、快適な履き心地
水鳥工業とひびの氏との出会いは2004年に遡る。同社・常務の水鳥秀代氏は「こづえさんとの出会いは、弊社にとっての大きな転機。美しいデザインをただ形にするのではなく、機能性と耐久性も兼ね備えた履き物に仕上げるまでは大変なことの連続だった」と当時を振り返る。ひびの氏の希望は“天板に静岡産ひのきを使い、できるだけ薄く仕上げたい”というもの。そこで軽さと丈夫さを実現するために辿り着いたのが、木材の特殊な圧縮曲げ加工だ。ひのきの無垢板を厚さ12mmから6mmに圧縮することで強度を保ちつつ、曲げ加工によって緩やかな曲線を施した天板は、足の裏にぴったりフィットする滑らかな感触が味わえる。
■素材選びから製造まで妥協しない姿勢が伺える
ひのきの無垢板は、節がないものだけを厳選して使用。さらに天然素材であるひのきは、気候や湿度に非常に敏感なため、木材を破損させずに圧縮加工を施すには、やはり長年の経験と知識、高度な技術が必要となる。商品の製造を行う工房では、アッパーの裁断、縫製など、それぞれの工程を、専門の職人が手作業で行っている。ひびの氏のこだわりと水鳥工業の職人魂により、双方が納得する製品ができるまで2年もの歳月を費やしたという「ひのきのはきもの」。その妥協を許さない姿勢と、誠実で信頼の置ける仕事ぶりが、快適な履き心地を生みだしているのだ。
■天然ひのきの気持ち良さと洗練されたデザイン
天然ひのきの天板は、しなやかな肌触りが素足に気持ち良い。アッパーには丈夫で肌触りの良い牛革、ソールには合成ゴムを採用しており、歩行時は静かな上、クッション性や耐久性も兼ね備えている。また、海外の方から「歌舞伎の隈取りに似ている」と賞賛されたというアッパーは、モダンで線の美しさが際立つデザイン。浴衣などの和装だけでなく、ジーンズやスカートでも違和感なく溶け込むので、多彩なファッションでのコーディネートが楽しめる。ユニセックスのデザインとなっているので、カップルで色違いを揃えてみても。
カラーバリエーション
着用イメージ
アイテム詳細
素材: アッパー/本革(牛革)、天板/静岡産ひのき、底/合成ゴム
SIZE:S/22.0~23.0、M/23.5~24.5、L/25.0~25.5、LL/26.0~26.5(cm)
※ヒール:約2.5cm
製造国:日本
※硬いものにぶつかると欠けたりキズがつく場合がございます。
※木地は自然の木のため一つ一つ木目・色が異なります。
※手作りの為、若干形状が異なる場合がございます。
※水濡れの場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干ししてください。