藤巻百貨店10周年を彩る「極み江戸切子」!
シンプルデザインを追求した至高のバルーングラス
■限定3点のみ!激レア江戸切子が登場
2022年、藤巻百貨店の10周年イヤーを飾るにふさわしい江戸切子を。そんなわがままなオーダーをミツワ硝子工芸の林 涼太氏に投げかけたところ、我々の期待を上回る江戸切子が仕上がってきた!わずか3個しか作れない特別なこの切子は、8月5日(金)~7日(日)に東急プラザ銀座にて行われるリアルイベント「藤巻百貨展」でも展示され、話題をさらった最高級の酒器なのだ。
■職人技を結実させたバルーン型江戸切子
ステム(脚)がないワイングラスはテーブルに馴染みやすく、カジュアルに使えるグラス。これに超一級の江戸切子職人の技で華麗なカットを施した本作は、夢のような逸品と言っていい。カットが多くなればなるほど高価になるが、今回は制約を一切取り払い、林涼太氏が真に実現したい意匠を追求していただいた。その結果完成したのが、太さの異なる線が錯綜するバルーン型の江戸切子だ。
■「彩鳳」で有名なミツワ硝子工芸の継承者、林涼太氏
埼玉県草加市に工房を構えるミツワ硝子工芸は昭和46年創業、江戸切子の伝統を今に伝えるべく自社ブランド「彩鳳」(さいほう)を展開している。10名ほどの職人の中には20~30代の若手作家も多く、フレッシュな感性で攻めたデザインを得意とする側面があるのも特徴だ。林涼太氏はこの工房の3代目であり、幼少のころから生活のそばに彩鳳の江戸切子があったゆえ、ブランドの「らしさ」の体現者としての技術を備えている。
林 涼太 プロフィール
ミツワ硝子工芸の切子職人
家業を継ぐべく、10代後半から従事
2016年10月 ミツワ硝子工芸 入社
■「シンプルなのにゴージャス」を表現する作り手
画像左:タンブラー 編目 画像右:オールドグラス 斜輪菊繋ぎ
職人が多く生産量も高い彩鳳では、ひたすらに江戸切子を制作して経験を積む。加えて若手が多く、互いに切磋琢磨する意識も高い。そうした環境の中で腕を磨いてきた林氏は、自身の強みや趣向をこのように見出してきた。「ごちゃっとしていないシンプルなデザインが好み。あえて少ない道具で、シンプルなのにきらびやかに見せていくことに神経を注いでいます」。と林氏。
■シンプルな形だからこそ浮き彫りになる独自の対比デザイン
カッターなど使う道具の選び方は職人の創意工夫のひとつで、デザインの仕上がりに直結する。ごく簡単に言ってしまえば、道具が多いと江戸切子が素敵に見え、少ないとその逆になる。今回のクリスタルバルーングラスでは、上半分にびっしりと施した菊繋ぎで繊細な絢爛さを出し、下半分は深く大きく刻んだカットとはっきりとした金赤色で豪放磊落さを演出した。この対比で林氏は、道具が少なくても素敵に見えるデザインにトライしたのだ。
■色の濃い貴重なクリスタル。見込みには火花が散る!
グラスのどこに切り替えのポイントを作るかにも頭を悩ませた。また単にデザインを半分にすればよく見えるわけではなく、その境目にミツワで「おさえ」と呼ぶ、かけ線をはっきりとさせるゾーンを設けることで色とカットのインパクトを増大させている。東洋佐々木ガラス製クリスタルガラスは色が濃く出ていて、金赤のカラーが力強く訴えかける。見込みを覗けば、花火が炸裂したような意匠に見惚れることだろう。
■江戸切子の奥深さに思いを馳せて酒を飲む
“Less Is More”(少ないことはより豊かである)とはシンプルデザインを志向した20世紀のモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉。華美な江戸切子を語る際にはふさわしくないかもしれないが、道具を制約することで豊かなデザインを生み出したこのクリスタルバルーングラスにぴったりの言葉ではないか。そして、そんな思想が内包されているのかしらと考えながらこのグラスで飲む酒は、きっとうまい。
■林 涼太氏の江戸切子が手に入るのはここだけ!
江戸切子の歴史や伝統、デザイン、作り手の考えを想像しながら、赤白のワイン、ロゼやオレンジワインを注いで、グラスを眺めながら味わいを堪能する。あるいはウィスキーや焼酎をロックで嗜む。それは人生における豊かな瞬間。このグラスは、そうした時を過ごすのに十分な背景を持つ特別な江戸切子だ。実は林涼太名義の江戸切子が手に入るのは藤巻百貨店だけ。3点限定入荷の作家物レアアイテム、しかとご覧いただきたい。