【うなぎの寝床】Farmers’ MONPE 遠州太畝コーデュロイ

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リラックスムード×コーデュロイの高級感が使える！ラクなのにカッコよく決まる秋冬の便利パンツ

リラックス派に朗報。上質コーデュロイのゆるめ！

身体にまとわりつかないゆったりとしたフィット感や、お出かけにも使える面（つら）のよさで、自宅でも外でも大活躍するのが現代の「リラックスウェア」や「リラックスパンツ」だ。着心地がラク／見た目がカッコいいという本来矛盾しそうな要素を高次元で両立させたアイテムが並ぶ中、「うなぎの寝床」から登場するのはコーデュロイ素材のパンツ。形やパターンへのこだわりに加えて、今回は希少な国産コーデュロイ生地の魅力を最大限に引き出している。これはもう、秋冬リラックスパンツの傑作と言わざるを得ない！

すっきりテーパードで万能。なのにラクラク！

お尻周りや太ももはゆったり、膝下から徐々に細くなっていくテーパードシルエットで、細身体型でもがっしり体型でも似合いやすいのがこのパンツの優れている点。太めだけどすっきりしていて、だらしなく見えないのもメリットだ。リラックス感がありながらも、通常のコーデュロイパンツとして幅広いシーンで使える。シャツやニットといった軽めのトップスから、カバーオールやダウンベストなどのアウターまでマッチするだろう。

裾にはゴムが通してあり、絞ることでよりスポーティーに形を変えられるのもポイントが高い！コーデュロイのドレープの美しさも際立つ。「太めパンツだから痩せて見える」との声もあり、体型を気にしがちな30〜50代のミドル層も安心して穿ける！

実はあの名作パンツでした！ MONPE×コーデュロイの競演

「うなぎの寝床」のアイテムということで、勘のいい方はもうお分かりだろう。このパンツは福岡の地場産業の「久留米絣」で作った作業着「もんぺ」を、うなぎの寝床が現代風にアップデートして大ヒットさせたシリーズ「MONPE」がベース。より伝統的でゆったりとしたつくりの「Farmers’ MONPE」の形はそのままに、秋冬向きのコーデュロイで作ったものだ。

現代にマッチした「MONPE」がスマッシュヒット！福岡・八女の文化発信地

久留米絣と他の産地の織物とを比較して、それぞれの利点や特徴を見出す。うなぎの寝床が日本各地の織物を使うのにはそんな理由がある。同社は2012年、福岡県八女市に白水高広さん（写真）がオープンしたアンテナショップに端を発し、現在は九州筑後地方のモノ作りの継承を目的として、「MONPE」ブランドをはじめ様々な事業を展開している。単にモノづくりをするのではなく、モノやツーリズムによって地域の魅力を伝える「地域文化商社」を掲げているのが特徴だ。今回のコーデュロイも、その延長線上にある。

コーデュロイの謎を解き明かせ！遠州伝統、圧巻の製作工程

秋冬ファッションの素材としておなじみのコーデュロイは、ゴワゴワッとしているイメージがある。しかしこちらは感触がとにかく違う。非常にソフトで滑らかに肌をタッチしてくるのだ。これは静岡で丁寧に作られた生地であることが主な要因だ。

静岡県では古くから綿の栽培が盛んで、高密度で織り上げた生地が特徴の遠州織物が知られている。おおむね天竜川を境に西側ではシャツ地などの薄手の織物が、そして磐田市、袋井市、御前崎市、掛川市などを擁する東側では厚地の織物が作られてきた。現在、コーデュロイの加工まで手がけられるのは日本ではここだけで、国内シェア95％を誇る。非常に希少な技術が残っている地域だ。

今回の生地を手がけたのは掛川市の福田織物。遠州織らしい度を詰めた高密度の生地なのに柔らかな感触に仕上げる腕前を持ち、存在感のある太い畝でコーデュロイの美しさも追求している。コーデュロイに使用するレピア織機は35年前の機械から最新鋭までを揃え、打ち込みの違いで使い分ける。今回のパンツの触り心地の良さは「脚を入れた瞬間から気持ちいい」と評判で、ふんわり＆もちっとした肉厚がなんとも気持ちがいい。光沢のある畝の高級感もたまらない。

コーデュロイはタテ糸とヨコ糸に加え「パイル糸」を織り込んでカットすることで独特の畝が立ち、凹凸感とふんわりとした風合いが生まれる。この「カッチング」工程がコーデュロイには欠かせない。

高密度に織り上げた生地はカッチングを経て、水で揉み洗いを施す。これが世界を見渡しても遠州でしか行われていない工程で、コーデュロイの毛羽の美しさやソフトな質感が出る要となっている。生地の長さは、なんと5000メートルにも及ぶ！

約600度の高火力の炎に生地を通過させ、表面の毛羽を整える「毛焼」を行い、もう一度揉み洗いをして完成。生地のカッチングから水と炎による加工まで、とにかく手間のかかるのがコーデュロイ。当然、世の中のすべてのコーデュロイがここまでこだわっているわけではない。遠州コーデュロイならではの突き抜けたやり方でこそ、うっとりするような柔らか質感と穿き心地に到達する！

穿くだけでボトムがfeel good。秋冬の優勝パンツ！

太畝のタテ線がストンと落ちる流麗なラインや、歪むことで生まれる美しいドレープは、抜群にソフトなコーデュロイだからこそ宿る。ジャストサイズでもシルエットが綺麗に出るが、あえてワンサイズアップして太めパンツの落ち感を楽しむのもおすすめだ。いずれにせよ、このゆったり感とコーデュロイの美観にハマること間違いなし！女性がルーズに穿くのもいい。

生地自体に伸びはないものの、スペースがあって動きやすいから部屋の中で穿いてもリラキシング。ウエストはゴムで絞るタイプだからお腹周りもラクラク。もんぺ由来の右前ポッケもアイコニックだ。ちなみに、久留米絣バージョンのFarmers’ MONPEと同じ型紙を使っているが、生地の特性上こちらの方がややゆったりめに感じるという。