
煌めき燃ゆる。豪華な花びらの舞い

1921年(大正10年)、江戸切子技術伝承者である小林菊一郎氏にわずか10歳で弟子入りした堀口市雄氏が、独立後の1947年(昭和22年)に設立したのが堀口硝子。職人歴1年9か月、今回が初出展となる葉山可南子氏が大物に挑戦する。オブジェのような花器は「一目見て、花が咲いていると思えるような作品」というイメージのもとに制作された。金赤被せのクリスタルガラスに、菊繋ぎ、菊籠目、七宝、魚子などの伝統紋様が豪華絢爛に施され、ぱっくりと大きく口を開けた造形は自然と中を覗き込むように誘導される。底の蜘蛛の巣文様の周りを曲線で大きく囲み、ヒマワリやマーガレットのような菅状花を思わせる表現に。赤く美しい花が確かに咲いている。

プロフィール

葉山 可南子
- 堀口硝子所属の切子職人
- 2023年 堀口硝子入社
- 職人歴 1年9ヶ月
アイテム詳細
作品のカテゴリ:花器・オブジェ
サイズ(最大Ф×Hmm):150×150
素材:クリスタル