
億千万の輝きが、明るい空に眠ってる

師匠の小林菊一郎氏とともに、江戸切子の名工として歴史に名を刻む堀口市雄氏が、1947年(昭和22年)に東京都江東区で設立した工房が堀口硝子。在籍してまだ1年半という最若手職人、徳永詩乃氏が挑むのは、江戸切子のカットを宇宙の星々になぞらえた大皿だ。「菊繋ぎと麻の葉紋で星が無数に輝く様子を、籠目と七宝紋で星が並んでいる法則性をそれぞれ表現した」。無色のクリスタルガラスは、確かに存在するが目には見えない「昼間の星」をイメージしたもの。中心に吸い寄せられるようなデザインで星が持つ力強いエネルギーや宇宙の広がりを表した。大きなカットと細かく光らせる部分の対比が見どころ。不可視の宇宙の表現が、確かにここにある。

プロフィール

徳永 詩乃
- 堀口硝子所属の切子職人
- 2023年 堀口硝子入社
- 職人歴 1年半
アイテム詳細
作品のカテゴリ:皿
サイズ(最大Ф×Hmm):340×30
素材:クリスタル