
サイバーパンクへいざなう、SF世界

埼玉県草加市に工房を構える「ミツワ硝子工芸」は、若手職人が切磋琢磨する活気あふれる工房。昭和46年の創業以来、伝統を受け継ぎつつも新しい表現方法を追求し続け、新取果敢な姿勢を貫いている。浅野真吾氏は職人歴9年目。本作はSF映画の近未来的な空間デザインを江戸切子で表現することを目指し、サイバーパンクな作風に。琥珀と緑の二色被せクリスタルガラスをリング状にカットして、角山で色を細かく抜いたデジタル感が非常にユニークだ。「色抜きの模様が重なる部分をあえて作り、レイヤーを分けることで全体に立体感や動きを出した」と、切子技法とSFの交差点を模索し、電脳空間にジャック・インするような類い稀なる造形が誕生した。

プロフィール

浅野 真吾
- (株)ミツワ硝子工芸所属 切子職人
- 職人歴9年目
- 2023年 第35回江戸切子新作展 藤巻百貨店賞
アイテム詳細
作品のカテゴリ:オブジェ
サイズ(最大Ф×Hmm):215×58
素材:クリスタル