何万回と打ち出す末にたどり着く芸術性
人間国宝・奥山峰石氏が魅せる銀器の最高峰
■創業135年、宮内庁御用達の格調をたたえる専門店
東京・銀座に店舗を構える、日本における銀製品のオーソリティー「宮本商行」は、2015年に創業から135周年を迎える老舗中の老舗だ。扱うアイテムはスプーン、フォーク、ナイフなどのカトラリーをはじめ、グラス、茶器、銚子といったキッチンアイテム、さらにはファッションアイテムまで網羅し、“銀”という高級素材の製品を求める層から絶大な支持を得ている。1899年(明治32年)には皇室・各宮家、宮内庁、外務省などからの用命を賜り、宮内庁御用達の銀製品ブランドとして信頼されてきた歴史を持つ。同社のアイテムに一貫して流れるのは、そんな長い歴史に裏打ちされた“クラシック”の感覚。100年を超えて、宮内庁をはじめとする高いレベルを求める顧客に愛されてきたゆえの、格調の高さを感じさせる。
■東京銀器の技により、代々受け継ぐ銀製品に
日本では加工の容易な銀の特性を生かし、武具や仏具、装身具などが江戸時代より盛んに作られてきた。それらの技術は伝統工芸「東京銀器」として現代に受け継がれている。「宮本商行」の銀製品を作り出すのも、そのような職人の手によるもの。同社代表取締役社長・福田裕規氏は「銀は素材の付加価値の高さに加えて、皇室・宮内庁でも使われてきたという高級感・安心感がある。手作りなので磨き直しや修理も可能、メンテナンスをして代々受け継いでいく方も。お孫さんの誕生日に毎年カトラリーをプレゼントしている方もいらっしゃいますよ」その魅力を説明する。いつの時代も貴金属として重宝され、世代を超えて愛用できる、職人が生み出す工芸品。それが「宮本商行」の銀製品といえよう。
■初売り企画限定登場、人間国宝が作る銀のぐい呑み!
今回、新年の初売り企画のためにご用意したのは、春を寿(ことほ)ぐ桜と紅白梅の柄が施された3種の銀器。銀を何度も何度も叩いて鍛え、特有のデコボコした槌目には光の陰影がうつろい、その美しい表情に心を奪われる。この「ぐい呑み 桜・紅白梅」は鍛金家の奥山峰石氏による作品。奥山氏は15歳から銀器職人に弟子入りして以来、銀のスプーンやフォーク・食器など主に実用品を作り続けてきたが、それまでに磨いてきた鍛金の技を生かして自分の作品を作りたいと考え、40歳のときに鍛金作家へと転身。金工象嵌の技法や独自の自然描写など技を極め、1995年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。2007年には旭日小綬章拝受と、鍛金をはじめ金工芸の世界を背負い、齢78歳を過ぎた今もなお第一線で活躍している職人だ。
■祝いの一席に、最高の銀器で呑む贅沢
削り・沈金といった技法で銀器に描き出される桜や梅は、まさに新年を祝うにふさわしい華やかなモチーフ。金や白、ピンクのカラーが、まもなく訪れる春を先どりして目を楽しませてくれる。手に持てば銀の塊らしいズシリとした重みを感じるが、小振りなのでむしろ安定感があり使いやすく、酒を注ぎ顔に近づければ見込みの金色が液体に反射してキラキラと輝き、口をつければ少しひやりとした感触が唇を伝う。使う動作ひとつひとつに銀器ならではの趣が感じられ、たとえ飾っておくだけでも絵になるという、所有の悦びをかみ締めることができるプレミアムな酒器だ。器の底には奥山氏の号「峰石」が、箱にも直筆の箱書きが記され、時を経たときの価値も楽しみ。新年のほか、祝いの席など特別な日の一杯にぜひ。
バリエーション
アイテム詳細
素材: 銀(999/1000)、内側・柄部分に金メッキ等を使用
本体サイズ・重量
紅白梅:径6.5×高さ5.0cm、重量約80g
桜:径5.8×高さ5.8cm、重量約92g
紅白梅(高台):径5.9×高さ5.5cm、重量約74g
仕様:作品裏面に作家刻印入り、作家直筆署名・押印の桐箱入り
製造国:日本
※一点ごとに手作りのため、槌目打ちや絵柄の出方、寸法が微妙に異なります。あらかじめご了承ください。
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