50年以上前の鏨(たがね)を活かした新たなものづくり
長寿を願い、邪気を払う、縁起の良い菊鈴チャーム
■50年以上前の鏨(たがね)の文様が蘇った、愛らしい銀の「菊鈴」
鏨(たがね)で打ちこまれた菊の花をあわせた「菊鈴」。菊は、長寿を願う吉祥文様として、日本で古来より好まれた伝統の図柄だ。この菊文様の鏨は、50年以上前に製作されたものだという。「最近はあまり出番がなかった鏨ですが、菊文様の意味を活かして新しい作品を誕生させました」と、塩澤製作所の二代目、政子氏。鈴の底に刻まれた「錺塩澤」の“錺(かざり)”の一文字に、神社仏閣などの錺金物を作り継いできた職人魂を感じる。機械加工では表現できない手仕事ならではのぬくもりが、懐かしく温かな音を出す。桐箱で届けられる「菊鈴」は、このうえない贈り物だ。
■創業70年以上の歴史が誇る、鏨の数々と熟練の技
鏨とは金属を加工するための工具の一種。金槌などを用いて先端に施された型や模様を打ち込み、真鍮や銅・銀などの地金に細かな文様を刻んでいく。塩澤製作所では、先代が戦前から大切してきたものを含め、現在1,500種類以上の鏨を保有しており、その数は他では類を見ないほど豊富だという。柄をひとつ描く際に使用する鏨の種類は10を越える場合もある他、錺金物は小さくなればなるほど時間と手間がかかり、熟練の職人でしかなしえない技も必要とされる。長い年月をかけて築き上げた確かな技術と表現力は、まさに「江戸の粋」を感じさせる。
■懐かしさが漂う、愛らしい銀の鈴チャーム
鏨で打たれた菊の花によるころんとした形状、凛とした涼やかな音色がなんとも趣を感じさせるこの鈴。「菊」は、長命を願う吉祥文様として、日本で古来より好まれた伝統の図柄。また「鈴の音」は「邪気を払う」と言われ、今でも神事等に取り入れられている。「今回使用した菊文様の鏨は、50年以上前に製作されたもの。最近はあまり出番がなかった鏨ですが、菊という文様の意味を活かした新しい作品をと企画しました。新しいものを考えること、形にしていく過程はいつもとても楽しいものです」(塩澤氏)。その言葉から、ものづくりを心から愛し、チャレンジ精神あふれる職人魂が伺える。
■身に着ける人の幸せを願う気持ちを込めた贈り物に
「菊鈴」の魅力について「縁起の良い菊文様には、身に着ける方の幸せを願いました。機械加工では表現できない、ひとつひとつ丁寧な仕事で作られる手作業ならではのぬくもりを感じていただけたらと思います」と話す塩澤氏。着物の帯やがま口の口金、扇子といった和装小物のアクセントにはもちろん、毎日持ち歩く携帯電話のストラップやキーホルダーとしてもぴったりの鈴チャーム。高級感あふれる桐箱に収められているので、お守りとして、また長寿を願う気持ちを込めて、家族や大切な人へのお祝い、記念日などの贈り物にいかがだろうか?
アイテム詳細
製造国: 日本
素材: 銀、絹(組紐ストラップ部分)
内容: 鈴、桐箱、銀磨き用クロス
サイズ: 鈴/直径約1.7cm、組紐ストラップ部分約7.4cm、桐箱/縦11.2×横5.0×高さ3.5(cm)
重さ: 約10g
※長くお使いいただくと鈴が黒ずむことがありますが、同封のクロスで磨いていただくことで表面はキレイに、また溝の奥には黒ずみが残ることで、銀の経年変化を楽しむことができます。
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