最強モチーフ「へび」のいわれとともに楽しむ江戸切子! 気鋭の若手職人、浅野真吾氏の人気作
【初回6点限定!】
妖しく光るへび模様。唯一無二の表現を大きなタンブラーで!
妖艶で神々しい「へび」の姿を宿したこちらの斬新な江戸切子。「線」のカットで独自の世界観を表現する浅野真吾氏のタンブラー「蛇影」である。
自然の描写が細やか。繊細なカットで切子に情景を閉じ込める!
埼玉県草加市に工房を構える江戸切子工房「ミツワ硝子工芸」。若手作家が切磋琢磨する活気あふれるこの工房で技を磨き、独特な表現をものにしているのが浅野真吾氏だ。自身も2017年に入門した若手ながら、2023年の第35回江戸切子新作展において、大物「Blizzard」がWEB投票部門1位の藤巻百貨店賞を獲得した俊英である。
「Blizzard」のような自然の景色や、線で構成された世界を得意とする浅野氏。カットそのものはシンプルでも、強弱や色の残し方を工夫し、現象の姿をガラスの立体に宿す。そのイメージ具現化能力の高さで、多くの江戸切子ファンから注目を集めている。
そんな浅野氏が、これまで手がけてこなかった動物をモチーフとした作品が「蛇影」だ。動物は江戸切子のひとつのジャンルではあるものの、浅野氏はひとひねりを加え、へびを思わせる模様だけをガラスで表現した。「へびは一般的に『怖い』『不気味』といった印象を持たれますが、よく見ると品があって、ちょっと艶っぽいイメージが僕にはありました。『美しくも毒っけがある』、そんなへびの姿を表現してみたいと思ったのです」(浅野氏)。
彼がまず仕上げたのは、ぐい呑み「蛇影」。ファンの心をぐっと掴んだ人気作だが、今回はそれをさらに進化させてタンブラーに。サイズが大きくなったことで、独特な表現がさらにダイナミックに楽しめるようになった逸品である。
ボコボコとした槌目が周囲に巻きつく。槌目でへびの肌を連想させる表現は、浅野さんが発明したオリジナルだ。透きガラスと紫の色被せガラスの大小様々な槌目の間に菊繋ぎをカットすることで、きらびやかでゴージャスなイメージも込めている。クリスタルガラスが放つキラキラ感も醍醐味だ。
中を覗き込むと、へびがぐるりと巻き込んでいる様がよくわかる。そして今回は、すべて無色の透きガラスモデル「玻璃(はり)」もご用意!
色が入らないことで、カットの妙が一層深く味わえる。しかもこちらは一部の槌目がすりガラスになっているという違いも。妖しさを加速させる紫か、表現そのものがシンプルに伝わる玻璃か、選ぶのが悩ましい!
底部分は特に大きくゴツッとした槌目のカット。渦巻いて吸い込まれるように収束していく、流れる模様が美しいリズム感を放っている。
幸運や再生の象徴、へび。その意味を込めて
サイズアップしたことで、ウイスキーや焼酎がたっぷり注げるように。ロック、ソーダ割、ダブルなど、様々な飲み方ができる。オールドよりも少し細長く、カットが引っかかりを生んで持ちやすくもある。夜、お酒を楽しむひとときに、模様の表現とともに味わい尽くしたい。
へびは生命力、幸運、再生(脱皮)、豊穣を象徴する生き物なので、縁起担ぎの表現でもある。そんな「いわれ」や意味を込めて使ったりプレゼントしたりするのもおすすめ。巳年の方への贈り物や、巳年にあやかったギフトとしてもふさわしい!
プロフィール
浅野 真吾
(株)ミツワ硝子工芸所属 切子職人
2023年 第35回江戸切子新作展 藤巻百貨店賞